小さくてキュート!春の小さな球根の切り花4選
金子三保子
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チューリップ、ラナンキュラス、水仙・・・ただいま春の花が豊富に流通する季節です。花屋さんに行くと、たくさんの主役級の花に目が行きがちですが、今回は花のサイズが小さくてかわいらしい春の球根の切り花をご紹介します。
目次
1.ムスカリ
ガーデニングをされている方なら植えたことのある方も多いムスカリ。東京だと4月ごろ開花する球根花です。
切り花でのムスカリの流通は1月~3月くらいまで。最近は、種類がとても多くなってきたムスカリ。一般的な淡い紫以外にも、白、ピンクなど、とてもたくさんの品種が流通しています。
ムスカリの切り花は、球根から切り離した状態の入荷が一般的ですが、中には今回の写真のような、球根つきのムスカリの切り花も出回っています。球根付きの切り花としてムスカリを生ける時のポイントは、お水は極々浅く。根が水に浸かっている程度にすることです。球根全部に水が浸かっていると、球根全体が腐りやすくなってしまいます。少しずつ花が色づいていく過程を見るのも楽しみのひとつです。
▼シンプルに飾るのもよいけれど、モス(苔)を使って球根付きのムスカリを楽しむ方法をご紹介しています。
2.キルタンサス
ラッパみたいなユニークな形の花のキルタンサス。春に出回る球根の切り花です。キルタンサスは、和名だと「笛吹水仙」という名前がついています。
キルタンサスは、園芸上だとたくさんの品種があって、冬に咲くものもあれば、夏に咲くキルタンサスもあります。切り花として一番出回りが多いのは、写真のような冬に咲くタイプのアプリコット色や黄色の種類です。
キルタンサスを生ける時のお水の量は「浅水」、少なめのお水で大丈夫です。
キルタンサスは、一輪に複数の花がついています。いっぺんに花が開くのではなく、徐々に開花するので、終わった花を根元から取り去ると、最後まできれいに見えます。
3.ツルバキア
ツルバキアもキルタンサス同様、品種がいくつかあって、品種によって開花時期が違う球根花です。切り花で一番多く流通しているのは写真のツルバキアで、色は白やピンクで春の球根花が出回る時期に流通しています。一輪に小さな花が複数ついていて徐々に開花するので、終わった花は根元から取り去るのが最後まできれいに見せるポイントです。小さな星のような形の花が花火のように咲く姿は、とてもかわいらしい雰囲気です。ツルバキアも生ける時の水の量は「浅水」で生けます。
4.小輪系ラナンキュラス
ラナンキュラス・イドリス
通常のラナンキュラスは、つぼみの時は小さなサイズ、開くとつぼみの数倍になり大輪になりますが、中には小輪系のラナンキュラスもあります。ラナンキュラス・イドリスはモロッコ系という系統のラナンキュラスで、花色や咲き方がシックなものが多い系統です。
これ以外にもつぼみの時と開花した時のサイズが変わらないラナンキュラスはたくさんあります。
ゴルフボールくらいのかわいいサイズです。
小輪形のラナンキュラスは、大きなアレンジでは主役にはなりませんが、わき役の小花のような存在として使うこともできます。
ラナンキュラスも、今回ご紹介したお花と同様、水の量は「浅水」で生けることが花を長持ちさせるポイントです。
どれも脇役的な大きさの花で目立つ花ではありませんが、とてもかわいい春に出回る球根の花です。季節一瞬出回る花材なので、花屋さんで目を凝らして探してみてください。
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