球根付きのムスカリの切り花、花が終わったらどうしたらいい?

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金子三保子

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ただいま花屋さんには、たくさんの春の花が並ぶ季節です。チューリップ、ラナンキュラス、スイートピー、アネモネ・・・。春は季節ならではの花がたくさんあります。

大きくて華やかな花に比べると小さくて目立たないけれど、春ならではの切り花といえば、ムスカリ。ぶどうみたいな形の春のかわいい球根の花です。ムスカリは、切り花として球根から切られた状態で出回りますが、最近よく見かけるようになったのが「球根付きのムスカリの切り花」。

今回は球根付きのムスカリの楽しみ方と、花後の扱いについてをご紹介します。

目次

球根付きのムスカリとは?

球根付きのムスカリの切り花  通常の切り花は、球根から茎を切り離した状態で出荷されてきます。球根付きの切り花は、球根から花茎が上がってきた状態で、球根をつけたままま切り花として出荷されてきます。球根の花ならではのエネルギーが感じられます。球根付きの切り花は、とても長持ちします。

球根付きのムスカリの切り花

通常の切り花は、球根から茎を切り離した状態で出荷されてきます。球根付きの切り花は、球根から花茎が上がってきた状態で、球根をつけたままま切り花として出荷されてきます。球根の花ならではのエネルギーが感じられます。球根付きの切り花は、とても長持ちします。

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球根付きのムスカリの飾り方

一輪を水栽培風に

球根ひとつを、水栽培風に飾ってみました。球根の大きさより、口の狭い花瓶をセレクトして球根を乗せます。

球根ひとつを、水栽培風に飾ってみました。球根の大きさより、口の狭い花瓶をセレクトして球根を乗せます。

ポイントは水の張り方。ヒヤシンスの水耕栽培も同じですが、根っこさえ水につかっていれば大丈夫なので、球根を水に浸さないのがコツです。球根がたくさんの水に浸かっていると、球根が腐ったりカビたりしやすくなるので注意します。

球根付きのムスカリは、根が水に浸かってさえいれば、きれいに花が咲いてくれます。

ガラスのコップに飾る

ガラスのコップに生ける時も水の量は、ごくごく少な目にするのがポイントです。

ガラスのコップに生ける時も水の量は、ごくごく少な目にするのがポイントです。ただし、水が完全に切れてしまうとしおれてしまうので、水があるかのチェックは欠かさずに。

球根を隠して生ける

球根を見せて生けるのもよいですが、植木鉢やボトルなど、中が見えない器に生けてもかわいいですよ。

球根を見せて生けるのもよいですが、植木鉢やボトルなど、中が見えない器に生けてもかわいいですよ。

 

まだまだ開花前のつぼみのムスカリ。ムスカリは下から順々に小さな花が開き始め、開いた花が色づいてきます。

まだまだ開花前のつぼみのムスカリ。ムスカリは下から順々に小さな花が開き始め、開いた花が色づいてきます。

▼今回はシンプルな飾り方をご紹介しましたが、モス(苔)を使って球根付きのムスカリを楽しむ方法もあります。

 

2週間後の球根付きのムスカリ

茎が伸びて、ほぼすべての花が開花しました。今回のムスカリは空色の淡い色のムスカリでした。

茎が伸びて、ほぼすべての花が開花しました。今回のムスカリは空色の淡い色のムスカリでした。

この状態になるまで2週間。球根がついたムスカリは、とっての長持ちする切り花です。まだ、トップの部分は開いていないので、置き場の温度などの環境にもよりますが、3週間くらいは楽しめます。

 

花瓶に対してムスカリが伸びてバランスが崩れたので、今の丈にあう器にチェンジしました。

花瓶に対してムスカリが伸びてバランスが崩れたので、今の丈にあう器にチェンジしました。

普通の切り花は開花とともに切り戻し、器も小さめになっていきますが、球根付きの花はまったく逆です。切り戻したりする手間はいりませんが、その時々の丈にあわせた花器に飾ったほうがきれいに見えます。

 

きれいな空色のムスカリ

きれいな空色のムスカリ

ポット苗のムスカリも生けて楽しめる?

ムスカリは、1月~3月ごろまで、ポット苗に球根を植えこんで、つぼみが上がってきた状態の花つきのポット苗が流通します。完全に花茎が押しあがっているなら、このポット苗から土を落として球根をよく洗えば、生けて楽しむこともできます。

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花後のムスカリの球根を植えたら咲くの?

切り花として楽しんだ後のムスカリの球根は、翌年開花するのに十分な大きさに球根が生長できないので、花が終わったら切り花と同じように処分するのが一般的です。  ただ、絶対咲かないのか?というと、咲く可能性もあります。  上の写真は、数年前、球根付きのムスカリを5本買って花後に植えてみたところ、翌年数本ですが花が開花しました。まさか咲くとは思っていなかったのでびっくり。  ムスカリをはじめとした球根の花は、花を開花させることのできるレベルの充実した球根になっていないと花は咲きません。そのため、切り花として楽しんだ球根を植えても、開花しない場合の方が確立としては高いのですが、写真のように咲くこともあります。

切り花として楽しんだ後のムスカリの球根は、翌年開花するのに十分な大きさに球根が生長できないので、花が終わったら切り花と同じように処分するのが一般的です。

ただ、絶対咲かないのか?というと、咲く可能性もあります。

上の写真は、数年前、球根付きのムスカリを5本買って花後に植えてみたところ、翌年数本ですが花が開花しました。まさか咲くとは思っていなかったのでびっくり。

ムスカリをはじめとした球根の花は、花を開花させることのできるレベルの充実した球根になっていないと花は咲きません。そのため、切り花として楽しんだ球根を植えても、開花しない場合の方が確立としては高いのですが、写真のように咲くこともあります。

 

スペースに余裕のある方は、だめで元々で土に埋めてみてはいかがでしょうか。球根を埋めるタイミングは、花が終わったらすぐ。花がついている茎を根本で切って、土に埋めます。

スペースに余裕のある方は、だめで元々で土に埋めてみてはいかがでしょうか。球根を埋めるタイミングは、花が終わったらすぐ。花がついている茎を根本で切って、土に埋めます。

その際、大きな球根の横に小さな球根がついていたら、小さな球根は取り去って大きな球根だけを植えこみましょう。小さな球根をそのままにしておくと、大きな球根に回るであろう養分が分散してしまいます。

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ムスカリの育て方

球根付きのムスカリを生けて気に入った方は、今度は秋に球根を植えて育ててみませんか?ムスカリは鉢植えでも地植えでも育てることができます。ムスカリは地植えにすると基本的には植えっぱなしで大丈夫な種類の球根花です。

ムスカリの球根は、夏ごろから園芸店や通信販売などで購入できます。最近は、ムスカリもたくさんの品種が豊富で、色も紫系、白、ピンクなど色々とあります。

ムスカリの球根の植え付けは、時期が早すぎると葉がだらりと長くなって、見栄え的に悪くなります。植え付け時期は気温が下がった晩秋から初冬あたりに植えると、きれいな見栄えになります。

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春ならではのエネルギーを感じるムスカリ。おうちにインテリアとして飾ってみませんか?

 

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金子三保子

フラワーコーディネーター、フォトグラファー、ライター。 2022年6月、日東書院本社より「植物のきもち ~がんばりすぎないガーデニング」出版。 ギフトや装花などのフラワーコーディネート、自身でコーディネートした作品の撮影、雑誌や会員情報誌への提案など幅広く活動中。現在は植物に関する記事の執筆にも携わる。庭仕事はライフワーク。映画「余命1ヶ月の花嫁」ブーケ製作。

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