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牡丹(ボタン)の育て方のコツや種類、芍薬との見分け方

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峰亜由美

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牡丹(ボタン)の花は陽ざしに透けるような柔らかそうな花びらが重なり、その姿は大変魅力的です。華麗な大きな花が印象的な牡丹(ボタン)は、その季節を華やかに彩り咲き誇ります。

春、秋、冬の季節に咲き、花が咲いてから20日程、開花する事から別名で「二十日草」とも呼ばれています。

古くから日本では美しい女性の姿を形容する言葉として「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」という言葉でもお馴染みの牡丹(ボタン)と芍薬(シャクヤク)。このことわざに登場する二つの花は良く似た花の形をしていて、見た目だけでは見分けにくく、今回はその違いや育て方をご紹介いたします。

目次

牡丹(ボタン)ってどんな植物?

和名 牡丹(ボタン) 英名 Tree peony 学名 Paeonia suffruticosa ボタン科ボタン属 原産地 中国北西部 牡丹(ボタン)は落葉低木で、園芸種は1~1.5mの高さで季節になると落葉した枝の先に新芽を出し15㎝~40㎝程の大きな花を咲かせます。牡丹(ボタン)は春牡丹(ハルボタン)、寒牡丹(カンボタン)の2種類があり、花の大きさは春牡丹より寒牡丹のほうが小ぶりな花を咲かせます。  冬牡丹(フユボタン)と言われている牡丹(ボタン)は、寒牡丹より大きな花を咲かせる春牡丹を冬の季節に楽しむ為に温度管理によって人工的に咲かせたものをそう呼びます。花の形は一重咲、八重咲、千重咲、万重咲き等の種類がありそれぞれに違う美しさを持ち華やかな花を咲かせるのが特徴です。  香りはシャクヤク(芍薬)に比べると弱く種類によっては香りが高い品種もあります。  多くの別名を持つ牡丹 季節を感じさせる別名は俳句や短歌で季語として使われたり、姿を表す別名は咲いた様子を表す擬人化した表現が多くあります。例えばこんな別名です。  「ナトリグサ」「ハツカグサ」「ぼうたん」「ぼうたんぐさ」「富貴草」「富貴花」「百花王」「花王」「百花の王」「花王」「花神」「花中の王」「天香国色」「名取草」「深見草」「二十日草」「忘れ草」「鎧草」  この他にもまだまだありますが、この別名の多さも牡丹(ボタン)が人々の心をとらえて離さない魅力的な花だという事がうかがえますね。  牡丹(ボタン)の花言葉 牡丹の花言葉は「風格」「高貴」

  • 和名 牡丹(ボタン) 英名 Tree peony
  • 学名 Paeonia suffruticosa
  • ボタン科ボタン属
  • 原産地 中国北西部

牡丹(ボタン)は落葉低木で、園芸種は1~1.5mの高さほどになります。芽吹きの季節を迎えるとと落葉した枝の先に新芽を出し、15~40㎝程の大きな花を咲かせます。牡丹(ボタン)は春牡丹(ハルボタン)、寒牡丹(カンボタン)の2種類があり、花の大きさは春牡丹より寒牡丹のほうが小ぶりな花を咲かせます。

冬牡丹(フユボタン)と言われている牡丹(ボタン)もあるのですが、冬牡丹(フユボタン)は、寒牡丹より大きな花を咲かせる春牡丹を冬の季節に楽しむために、温度管理によって人工的に咲かせたものをそう呼びます。

牡丹(ボタン)の花の形は一重咲、八重咲、千重咲、万重咲きなどの種類があり、それぞれに違う美しさを持ち華やかな花を咲かせるのが特徴です。

香りはシャクヤク(芍薬)に比べると弱いのですが、種類によっては香りが高い品種もあります。

多くの別名を持つ牡丹

季節を感じさせる牡丹(ボタン)の別名は、俳句や短歌で季語として使われたり、牡丹(ボタン)の姿を表す別名は、咲いた様子を表す擬人化した表現が多くあります。例えば、牡丹(ボタン)にはこんな別名があります。

「ナトリグサ」「ハツカグサ」「ぼうたん」「ぼうたんぐさ」「富貴草」「富貴花」「百花王」「花王」「百花の王」「花王」「花神」「花中の王」「天香国色」「名取草」「深見草」「二十日草」「忘れ草」「鎧草」

この他にもまだまだありますが、この別名の多さだけでもわかるように、牡丹(ボタン)が人々の心をとらえて離さない魅力的な花だという事がうかがえますね。

牡丹(ボタン)の花言葉

牡丹の花言葉は「風格」「高貴」

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牡丹(ボタン)と芍薬(シャクヤク)の見分け方知ってる?

芍薬(シャクヤク)と牡丹(ボタン)は花を見るだけではその違いが分かりにくく、英語ではpeonyと同じ名前で呼ばれている程です。見た目はよく似ていますが全く違う植物で、牡丹(ボタン)は「落葉低木」、芍薬(シャクヤク)は「多年草」として属性も違う植物です。「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」という言葉がありますが、なぜ立ち姿が芍薬で座った姿が牡丹なのか?  立ち姿と座った座った姿に例えられる理由 牡丹・・・落葉した低木の幹から、新芽を出し花を咲かせる事から座った姿に見える、落葉低木。 芍薬・・・季節になると、地面からスッと伸びた茎の先に花が咲く事から立ち姿に見える、多年草。 葉の形で見分ける 牡丹・・・葉は薄くツヤがなく大きく広がる葉の先はギザギザした形。 芍薬・・・葉に厚みとありツヤがあり葉の先にギザギザがない。 蕾の形で見分ける 牡丹・・・先がとがっている。 芍薬・・・球体をしている。 香りで見分ける 牡丹(ボタン)・・・香りが少ない、数は少ないのですが品種によっては香りの強いものもあります。 芍薬(シャクヤク)・・・甘く薔薇に似た香りがする。

芍薬(シャクヤク)と牡丹(ボタン)は花を見るだけではその違いが分かりにくく、英語ではpeonyと同じ名前で呼ばれている程です。見た目はよく似ていますが全く違う植物で、牡丹(ボタン)は「落葉低木」、芍薬(シャクヤク)は「多年草」として属性も違う植物です。「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」という言葉がありますが、なぜ立ち姿が芍薬で座った姿が牡丹なのか?

立ち姿と座った座った姿に例えられる理由

  • 牡丹・・・落葉した低木の幹から、新芽を出し花を咲かせる事から座った姿に見える、落葉低木。
  • 芍薬・・・季節になると、地面からスッと伸びた茎の先に花が咲く事から立ち姿に見える、多年草。

葉の形で見分ける

  • 牡丹・・・葉は薄くツヤがなく大きく広がる葉の先はギザギザした形。
  • 芍薬・・・葉に厚みとありツヤがあり葉の先にギザギザがない。

蕾の形で見分ける

  • 牡丹・・・先がとがっている。
  • 芍薬・・・球体をしている。

香りで見分ける

  • 牡丹(ボタン)・・・香りが少ない、数は少ないのですが品種によっては香りの強いものもあります。
  • 芍薬(シャクヤク)・・・甘く薔薇に似た香りがする。

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江戸時代から楽しまれている華やかな「ぼたんまつり」

牡丹(ボタン)は奈良時代に薬用植物として日本に伝わってきたのですが、江戸時代になり植物好きの徳川家康によってモンゴルから園芸種が持ち込まれたと言われています。ボタン(牡丹)の寿命が一般的には15年と言われる中で、現在もその頃に品種改良された樹齢350年のボタン(牡丹)が観賞できる場所もあり、日本各地の神社仏閣では牡丹(ボタン)の開花の季節が訪れると「ぼたんまつり」が開催されています。華麗なボタン(牡丹)の花を楽しんでみてはいかがでしょうか?ふんわりした花びらが優しい気持ちを運んでくれます。  牡丹(ボタン)の開花の時期 「春牡丹」4月~5月 「寒牡丹」1月~2月、9月~10月 「冬牡丹」1月~2月

牡丹(ボタン)は奈良時代に薬用植物として日本に伝わってきたのですが、江戸時代になり植物好きの徳川家康によってモンゴルから園芸種が持ち込まれたと言われています。ボタン(牡丹)の寿命が一般的には15年と言われる中で、現在もその頃に品種改良された樹齢350年のボタン(牡丹)が観賞できる場所もあり、日本各地の神社仏閣では牡丹(ボタン)の開花の季節が訪れると「ぼたんまつり」が開催されています。華麗なボタン(牡丹)の花を楽しんでみてはいかがでしょうか?ふんわりした花びらが優しい気持ちを運んでくれます。

牡丹(ボタン)の開花の時期

「春牡丹」4月~5月
「寒牡丹」1月~2月、9月~10月
「冬牡丹」1月~2月

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牡丹(ボタン)の育て方と摘芽と挿し木

選び方 牡丹(ボタン)の選び方は、接ぎ木苗で品種が確実なものを選びます。台木(根に近い部分)から芽が伸びていないもの、太い茎と生き生きとした芽が出てるもの、鉢植えの場合、しっかりした花芽が3個以上あるものを選びましょう。  種まき 牡丹(ボタン)の種まきは鞘から種を取り出したら水につけ、沈んだものだけをすぐに撒きます。適期は9~10月頃で種が乾燥すると発芽に時間がかかります。接ぎ木で育ったボタンは親と同じ花は咲かず開花までには3年以上かかります。  植え付け 牡丹(ボタン)の植え付けの時期は夏の暑さが苦手で休眠期に入るので、春植えではなく秋植えにします。植え穴は40~50cmほど大きく掘り、堆肥や牛フンをばけつ一杯ほどすきこんで化成肥料を元肥として加え水はけ良く地表から15cmほど盛り上げて高めに植え、接ぎ木部分は10cmほど隠れるようにし、ボタンの自根をださせるようにします。株間は1mくらいとるとよいでしょう。できれば1年目は花芽をとってしまい花を咲かせず木を生長させる方がよいでしょう。  摘芽 牡丹(ボタン)の花を綺麗に咲かせるには、花はひとつの花を大きく育て咲かせると摘芽が必要になります。摘芽とは咲かせたい向きに着いた蕾を残し、同じくらいの場所から同時に出て来た他を芽を摘み取り、ひとつだけ残して育てましょう。  剪定・切り戻し 牡丹(ボタン)の剪定は、9月頃に葉が黄ばんできたら葉を全部摘み取り枝だけにします。その後細い枝や内側に伸びる枝を切り落とします。さらに残った枝も2~3芽を残して切り詰めておきます。台芽が伸びていたらかきとります。  植え替え・鉢替え 牡丹(ボタン)の植え替えは出来る限り避けましょう。牡丹(ボタン)は植え替えを嫌うので生長が悪くなったなどの理由がない限り、植え替えは不要です。株の寿命は15年と言われています。  花 牡丹(ボタン)の花は春に蕾が膨らむと花が風に揺れて傷んだり折れやすいので、支柱をして固定しましょう。冬は雪除け等を作ると雨風、雪から花を保護する事が出来ます。咲き終わったら次の花を咲かせる為、花のすぐ下にある節の当たりで切ります。  収穫 牡丹(ボタン)の種は収穫したい場合、最初に咲いた花を開花後も切らず、そのまま育てましょう。その際、株から他に出てくる花は育てずかき芽をすると栄養が行き届いた種が収穫できます。 種を収穫した株は翌年咲く花は小さくなります。  夏越し 牡丹(ボタン)の夏越しは水苔などをひいて、根が乾燥しない様にしましょう。また真夏の直射日光は苦手な為、傘や簾等で保護すると良いでしょう。  冬越し 牡丹(ボタン)は冬の寒さが春咲き種は必要なので、水は殆ど与えず凍結を防ぐ為に土の上に藁や水苔等をしきましょう。  挿し木の仕方 牡丹(ボタン)の増やし方は芍薬の根を台木(土台)として、カミソリ等で切り込みを入れます。その切込みに穂木(育てたい木)を差し込みます。牡丹は3つ程新芽が出た枝を台木の切込みに形を合わせて鋭く斜めに切って差し込みます。差し込んだらビニールテープや麻ひも等で固定します。 時期は8月~9月が的期です。 新芽が伸び始めたら挿し木は成功です。

選び方

牡丹(ボタン)の選び方は、接ぎ木苗で品種が確実なものを選びます。台木(根に近い部分)から芽が伸びていないもの、太い茎と生き生きとした芽が出てるもの、鉢植えの場合、しっかりした花芽が3個以上あるものを選びましょう。

種まき

牡丹(ボタン)の種まきは鞘から種を取り出したら水につけ、沈んだものだけをすぐに撒きます。適期は9~10月頃で種が乾燥すると発芽に時間がかかります。接ぎ木で育ったボタンは親と同じ花は咲かず開花までには3年以上かかります。

植え付け

牡丹(ボタン)の植え付けの時期は夏の暑さが苦手で休眠期に入るので、春植えではなく秋植えにします。植え穴は40~50cmほど大きく掘り、堆肥や牛フンをばけつ一杯ほどすきこんで化成肥料を元肥として加え水はけ良く地表から15cmほど盛り上げて高めに植え、接ぎ木部分は10cmほど隠れるようにし、ボタンの自根をださせるようにします。株間は1mくらいとるとよいでしょう。できれば1年目は花芽をとってしまい花を咲かせず木を生長させる方がよいでしょう。

摘芽

牡丹(ボタン)の花を綺麗に咲かせるには、花はひとつの花を大きく育て咲かせると摘芽が必要になります。摘芽とは咲かせたい向きに着いた蕾を残し、同じくらいの場所から同時に出て来た他を芽を摘み取り、ひとつだけ残して育てましょう。

剪定・切り戻し

牡丹(ボタン)の剪定は、9月頃に葉が黄ばんできたら葉を全部摘み取り枝だけにします。その後細い枝や内側に伸びる枝を切り落とします。さらに残った枝も2~3芽を残して切り詰めておきます。台芽が伸びていたらかきとります。

植え替え・鉢替え

牡丹(ボタン)の植え替えは出来る限り避けましょう。牡丹(ボタン)は植え替えを嫌うので生長が悪くなったなどの理由がない限り、植え替えは不要です。株の寿命は15年と言われています。

牡丹(ボタン)の花は春に蕾が膨らむと花が風に揺れて傷んだり折れやすいので、支柱をして固定しましょう。冬は雪除け等を作ると雨風、雪から花を保護する事が出来ます。咲き終わったら次の花を咲かせる為、花のすぐ下にある節の当たりで切ります。

収穫

牡丹(ボタン)の種は収穫したい場合、最初に咲いた花を開花後も切らず、そのまま育てましょう。その際、株から他に出てくる花は育てずかき芽をすると栄養が行き届いた種が収穫できます。 種を収穫した株は翌年咲く花は小さくなります。

夏越し

牡丹(ボタン)の夏越しは水苔などをひいて、根が乾燥しない様にしましょう。また真夏の直射日光は苦手な為、傘や簾等で保護すると良いでしょう。

冬越し

牡丹(ボタン)は冬の寒さが春咲き種は必要なので、水は殆ど与えず凍結を防ぐ為に土の上に藁や水苔等をしきましょう。

挿し木の仕方

牡丹(ボタン)の増やし方は芍薬の根を台木(土台)として、カミソリ等で切り込みを入れます。その切込みに穂木(育てたい木)を差し込みます。牡丹は3つ程新芽が出た枝を台木の切込みに形を合わせて鋭く斜めに切って差し込みます。差し込んだらビニールテープや麻ひも等で固定します。 時期は8月~9月が的期です。 新芽が伸び始めたら挿し木は成功です。

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峰亜由美

幼少の頃から植物に詳しい両親に育てられ自然と植物や昆虫に興味を持つ環境で育った私は自然に花の世界で仕事をするようになっていました。現在は各地にてワークショップを開いたりイベントなどで移動花屋を開いたり、帽子作家さんとドライフラワーを使ったコサージュ展や陶芸家さんとの2人展等、幅広く花に携わるお仕事をしています。自宅では野菜を作ったりガーデニングをしたり植物三昧な日々です。何よりお花と共に過ごして思う事はお花のある場所ではたくさんの笑顔に出会える事が幸せです。植物と共に暮らす素敵さをお伝えして行きたいと思っています。

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