南国気分に!トロピカルフラワー4選
清水ヨシミ
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南国生まれのトロピカルフラワーは暑さに強く、切り花になっても長持ちします。個性的でビビッドカラーのものが多く、飾ると南国の雰囲気を楽しめますね。そんなトロピカルフラワーからおすすめの花と管理方法をご紹介致します。
目次
トロピカルフラワーの管理方法
水の量と水換えについて
夏場は雑菌が発生しやすく茎が腐りやすくなるため、トロピカルフラワーなど水の吸い上げが良い花は、3~5センチ茎が浸かる程度の浅めの水に生けた方が長持ちします。
出来れば毎日こまめに水換えをして水を清潔に保つと長く楽しめますよ。鮮度保持剤を使用すると雑菌の発生を抑えることが出来ますが、水を取り換えなくていいということではないので、水が濁ってきたらしっかりと水換えをしましょう。
水換え時に茎がヌルヌルしている場合は流水で洗い流します。色が黄みがかり腐ってしまっていたらその部分は全部カットしましょう。
切り戻しについて
生けて1~2日すると茎の先端から傷んで黒くなってきます。傷むと水の吸い上げが悪くなってしまいます。
黒くなった部分プラス5ミリ~1センチほどカットすると、切り口が新鮮になり水の吸い上げが良くなります。水換えと同時に切り戻しをすると効率が良く、花を長持ちさせるのにも効果的です。
置き場所
水が温まらないように、直射日光の当たらない、涼しい場所が理想です。乾燥を防ぐために、冷房や扇風機の風が当たらないようにしましょう。
トロピカルフラワー4選
モカラ
モカラとは?
学名…Mokara
科、属名…ラン科、モカラ属
分類…草花/多年草
原産地…無し(人工的に作られた交配種)熱帯アジア、オーストラリアなどで栽培されています。
開花期…7月〜11月
花色…ピンク、オレンジ、黄、紫、複色など
花言葉…「優美」「気品」
モカラは、バンダ属、アラクニス属、アスコセントラム属の3種のランを交配して人工的育種されたランです。先が丸く肉厚で発色の良い花弁が特徴です。
大きく膨らんでいる蕾は咲いてくるので、その過程を観察するのも楽しいですよ。
モカラの生け方
生ける時はハサミやナイフで斜めにカットすると断面積が大きくなり、水の吸い上げが良くなります。
花瓶に3~5センチの浅めの水に生けます。ランは他のトロピカルフラワーよりは水の吸い上げが悪いため、すぐに花弁の張りがなくなってしまうようであれば少し水を深くしましょう。
モカラは切花で売られている時には葉がついていません。花だけで生けるとかわいらしいイメージになりますし、他の葉を一緒に生けると色のコントラストで花を引き立てる事が出来ます。
モカラは下の花から咲いていくため、下の花から傷んでいきます。
花が傷んでしまった場合は、ハサミなどでカットするか、手で下側に引くとポロっと簡単に外すことができます。
モカラを綺麗な状態で楽しむことができるので、ぜひお手入れしてみてくださいね!
モカラなどのランの仲間は花が長く連なっていますが、途中でカットしても大丈夫です。大きい花瓶がないときや、いろいろな場所に飾りたい時は、途中で切り分けてみましょう。
花のすぐ上でカットすると、本来の咲き方と同じく花がトップに来て自然に見えます。
今回は3つに切り分けました。
花瓶に入ってしまう部分の花は傷みやすくなるので取り除きましょう。
今回は切り分けた花を1つの花瓶に生けましたが、別々に生けていろいろな場所に飾ってもいいですね。
花瓶に生ける時に取り除いたものなどの茎部分がない花は、お皿に水を入れて浮かべても涼し気でいいですね。花弁は水についてしまうと傷みやすくなってしまうので、ビー玉や貝殻などを入れてできるだけつかないようにするのがおすすめです。
▼他の種類のランや生け方はこちら
アンスリウム
アンスリウムとは?
学名…Anthurium
別名…大紅団扇
科、属名…サトイモ科、アンスリウム属
分類…観葉植物
原産地…熱帯アメリカ~西インド諸島
開花期…4月~9月頃
花色…赤、ピンク、白、緑など
花言葉…「情熱」「印象深い」
熱帯に生息するサトイモ科の植物です。赤やピンク色でハート型の花弁に見えるものは仏炎苞(ぶつえんほう)と呼ばれる苞葉(ほうよう=葉が変形したもの)で、黄色い部分が肉穂花序(にくすいかじょ)と呼ばれる、小花が密集している花部分になります。
▼アンスリウム
アンスリウムの生け方
アンスリウムの茎部分はどこをカットしても大丈夫です。花瓶に合わせてカットしましょう。
アンスリウムは古くなると肉穂花序の先端から黒くなっていきます。お花屋さんで選ぶ時の参考にしてみてくださいね。
クルクマ
クルクマとは?
学名…Curcuma alismatifolia、Curcuma petiolata
科、属名…ショウガ科、クルクマ属
分類…草花/多年草(球根植物)
原産地…タイ
開花期…7~9月
花色…ピンク、白、緑など
花言葉…「忍耐」「乙女の香り」
▼クルクマ(図鑑)
▼さらに詳しいクルクマの説明はこちら
花弁のように見える部分は包葉(ほうよう)と言う花を包んでいる葉で、中に見える白っぽいものが花です。
クルクマの生け方
クルクマはどこをカットしても大丈夫です。花瓶の長さに合わせてカットしましょう。花と葉を分けてもいいですよ。2~3センチの浅めの水に生けましょう。
ミニパイナップル
ミニパイナップルとは?
学名…Ananas nanus
別名…アナナス、花パイン
科、属名…パイナップル科、アナナス属
分類… 多年草
原産地…熱帯アメリカ
開花期…7~8月
花色…紫
花言葉…「完全無欠」「あなたは完全」
「パイナップル=pineapple」 という名前は、「松 =pine」 の「果実(リンゴ)=apple」で、「松かさ(松ぼっくり)」を指すものでしたが、18世紀ごろに見た目が似ている現在のパイナップルに使用されるようになり、今に至ります。
お花屋さんで売られているミニパイナップルは、実の部分で3~5センチ程、葉まで入れても10センチ程の大きさです。
ミニパイナップルの生け方
茎部分はどこでカットしても大丈夫です。水の吸い上げを良くするために斜めにカットしましょう。
組み合わせにおすすめの葉
モンステラ
大きくスリットの入った葉が印象的な葉です。ハワイの服や小物のデザインにもよく使われていますね。
ヤシ
薄く軽い葉は僅かな風でもそよぎ涼し気です。葉と葉の間から向こう側が透けて見えるので、敢えて後ろ側に花を生けて隙間から見せるアレンジも素敵ですね。
トロピカルフラワーは夏こそ魅力がアップする花ですよね。暑い日が続きますが、鮮やかなトロピカルフラワーを飾って夏を楽しみませんか?
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