スイセン|植えっぱなしで毎年咲く!春の訪れを告げる球根の花
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スイセンは、植えっぱなしでも毎年花を咲かせる丈夫な球根植物。秋に球根を植えると早春に花が咲き、春の到来を教えてくれます。スイセンの特徴と魅力、育て方、寄せ植え、楽しみ方を紹介します。
目次
スイセンの特徴と魅力

スイセンは、まだ寒さが残る早春に花を咲かせて、春の訪れを知らせてくれる球根植物のひとつ。花の色は白、黄色、ピンク、緑、アプリコットなどがあります。草丈は15~40cmくらいで、花の咲き方もさまざまです。品種によって一本の茎から一つの花が咲くタイプと、日本水仙のように一本の茎から花がまとまって咲く房咲きタイプもあります。冬咲きと春咲きの品種が多いですが、秋に咲く品種もあります。
スイセンは、数年間は植えっぱなしで管理でき、環境が合えば球根が年々増えていくのでガーデニング初心者にもおすすめの花です。日本全国には、スイセンの群生スポットが多く存在します。
球根の毒
一方、スイセンの全草(球根を含む)に毒性があり、ニラやノビル、タマネギなどと間違えて食べてしまうと死亡事故につながる危険性があります。畑の近くなど紛らわしい場所に植えないようにしましょう。
咲き方
ラッパ咲き

雄しべと雌しべを取り囲む副花冠(ふくかかん)と呼ばれる部分がラッパ状に突き出ていて、副花冠が花びらと同じくらいか、それより長い咲き方。
カップ咲き

副花冠(ふくかかん)が花びらより短くて、カップのように咲くタイプ。
八重咲き

花びらや副花冠が多数重なり、花弁化したタイプ。
房咲き

1本の茎にたくさんの花が房のように咲くタイプ(日本水仙など)
スイセンの育て方

春に咲くスイセンの球根の植え付け適期は10~12月。鉢植えでも地植えでも管理することができます。冬から春にかけて出回る、球根が植え付けてある芽出しポット苗を植えて育てることもできます。また、水栽培でも栽培可能です。
日当たりと水はけの良い場所を好みます。真夏は木陰になる、落葉樹の株元のような場所が適しています。雨が降った際に水がたまるような場所は、球根が腐りやすくなる環境なので、腐葉土を混ぜ込むなどして土を改良しましょう。
地植えは、植え付け時に水やりをした後、土がよほど乾かない限り水やりの必要はありません。鉢植えは、土の表面が乾いたら鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと水やりをしましょう。
肥料については、植え付ける時に元肥を混ぜ込みます。肥料が多すぎると球根が腐りやすくなるため、追肥はそれほど必要としません。
スイセンは、数年間は植えっぱなしで大丈夫な球根です。開花後は花茎のみ剪定し、葉は自然に枯れるのを待ちましょう。球根が密集しすぎて花が咲きにくくなってきたら、球根を掘り起こして秋まで保管し、秋に植え直します。
スイセンの寄せ植え
ダブルデッカー、トリプルデッカーの寄せ植え

ガーデニングで、球根を2層植えにすることを「ダブルデッカー」、3層植えにすることを「トリプルデッカー」といいます。
秋に寄せ植えを作るとき、鉢の中にダブルデッカー、トリプルデッカーをしのばせておくと、早春から球根が順番に咲き出して春にはさらににぎやかな寄せ植えになります。
植えっぱなしOKの寄せ植え

スイセン、ムスカリ、ハナニラなどの、数年植えっぱなしでも毎年花を咲かせる球根をつかって寄せ植えを作ると、掘り上げずにそのまま翌年も楽しめます。
数年たって球根が育ち、窮屈すぎて花が咲きにくくなったら植え替えをしましょう。
スイセンを暮らしに取り入れよう
切り花の楽しみ方|球根付きのスイセン

球根付きの花は、切り花として年々出回る種類が増えています。
小さな器にあしらって飾ると、とってもおしゃれで香りも楽しめます。器の水の量は少量で大丈夫。根が水に浸かっていればOKです。
お花屋さんで切り花として球根付きのスイセンが売っていないときは、苗で売っている芽出し球根の土をきれいに洗って、切り花として飾るのもおすすめです。
スイセンの花言葉

スイセンの花言葉は「自己愛」「神秘」
スイセンの花言葉は、ギリシャ神話に出てくる、水面に映った自分の姿に恋い焦がれて亡くなっていった青年ナルキッソスの話に由来します。
ラッパスイセンの花言葉に「尊敬」がありますが、それは、早春に美しい花を咲かせて春の訪れを告げる強い生命力や、寒い中で凛として咲く姿からイメージしてつけられたと言われています。
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