カスミソウ|花の季節や特徴、花束やドライフラワーの作り方
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小さな白い花が印象的なカスミソウの花の咲く時期や流通時期、特徴、種類、ドライフラワーの作り方と飾り方を紹介します。
目次
カスミソウの特徴
- 学名:Gypsophila elegans(カスミソウ)、Gypsophila paniculata(シュッコンカスミソウ)
- 科名・属名:ナデシコ科カスミソウ(ギプソフィラ)属
- 分類:一年草、多年草
カスミソウの特徴
カスミソウには大きく分けて2種類あります。花壇などに植えて育てられるカスミソウは、一年草の Gypsophila elegans(カスミソウ)、切り花として人気があるのは多年草の Gypsophila paniculata(シュッコンカスミソウ)です。
カスミソウは1本の茎に幾千という数の花を咲かせます。宙に浮くように無数の花を咲かせる姿が、霞のように美しいことから、カスミソウの名が付けられました。学名の Gypsophila は、ギリシャ語の gypsos(石灰)と philos(好む)に由来していて、カスミソウの中のいくつかの種類が石灰質の土地に自生することにちなみます。
一年草のカスミソウの特徴
Gypsophila elegans(カスミソウ)は、耐寒性のある一年草です。カスミソウの原種に当たる種類で、ウクライナ、トルコ、イランなどに分布します。お庭や鉢植えで育てられているのはこの種類。草丈30~50cm、茎の先端にピンクや白の花を咲かせます。別名は、ハナイトナデシコ(花糸撫子)、ムレナデシコ(群撫子)です。
シュッコンカスミソウの特徴
Gypsophila paniculata(シュッコンカスミソウ)は耐寒性のある多年草で、中部及び東部ヨーロッパから中央アジアに分布します。切り花として人気があるのはこの種類。草丈1m以上で、茎の先に1cm足らずの小さな白い花を無数に咲かせます。コゴメナデシコ(小米撫子)という別名もあります。
カスミソウの花言葉
カスミソウの花言葉は「無垢の愛」「感謝」「幸福」
カスミソウの清楚な花によく似合う、優しい花言葉です。
カスミソウの英語の花言葉
カスミソウの英語の花言葉は、「Purity of heart(純粋な心)」「Innocence(無垢、無邪気)」
真白で可憐なカスミソウらしいきれいな花言葉です。
▼カスミソウの花言葉について詳しくはこちら
カスミソウの英語の名前
カスミソウの英語の名前を紹介します。
Baby’s breath(ベイビーズブレス)
Gypsophila(ジプソフィラ)
Baby’s breath は、赤ちゃんの吐息という意味です。真白で小さなカスミソウの花から赤ちゃんの静かな優しい吐息を連想したのでしょうか。ロマンティックな名前です。Gypsophila は、学名がそのまま英名として使用されているものです。
カスミソウの花の季節|咲く時期と流通時期の違い
カスミソウの花の咲く季節
カスミソウの花の咲く季節は、5月~7月です。夏になり気温と湿度が上がってくると花は終わっていきます。
カスミソウの切り花の流通時期
カスミソウの切り花は、通年流通しています。時期によって価格は多少変動しますが、ほぼ安定して出回っています。
カスミソウの苗の流通時期
カスミソウの苗の流通時期は、4月~5月です。花芽が上がっているか、花が咲き始めた頃に流通します。その他、植え付けに向いている秋に出回ることもあります。
カスミソウの花束やドライフラワーの作り方
カスミソウは、小花がふわっと群れるように咲く姿が美しい花です。そのため、カスミソウだけで花束を作ろうと思うと少し難しいもの。なんだか間が抜けたような印象になってしまいがちです。
カスミソウのみでブーケを作るなら、枝の分岐点で上手に分けて花を集中させるように作ると、うまくいきます。花束を上から眺めて、花と花の隙間を減らして、密度を高くするように花を集めるように組んでいくと見映えのするブーケになります。
カスミソウのドライフラワーの作り方
1. カスミソウを好きな長さに切り分ける
2. 直射日光を避け、風通しの良い場所に吊るす
3. 7日~10日程度で出来上がり
カスミソウのドライフラワーの飾り方
カスミソウのドライフラワーのは、吊るしても、花瓶に入れても飾って楽しむことができます。難点は、ぽろぽろと花が落ちやすいこと。飾る場所を決めたら、あまり動かさないようにしましょう。刺激を与えなえれば、花も落ちません。
飾る場所の注意点として、湿気のある場所、直射日光が当たる場所は避けること。湿気でカビが生えることがあるので、浴室のような湿気の多い場所は避けましょう。直射日光は褪色を早めるので、避けるようにしましょう。
カスミソウのガーランドの作り方
カスミソウの花を小分けにして紐に吊るしておけば、簡単にドライフラワーのガーランドを作ることができます。
カスミソウのドライフラワーが茶色くなったら
カスミソウのドライフラワーは数か月で褪色し、茶色に変化していきます。ドライフラワーは永久に姿を変えないものではありません。「きれいじゃない」と思ったタイミングが交換時です。
茶色く褪色したドライフラワーは時間の経過を感じさせるアイテム。そのアンティークのような雰囲気も楽しんでみてください。
こんなにある! カスミソウの種類
カスミソウ・コベントガーデンマーケット
- 学名:Gypsophila elegans cv.Covent Garden Market
- 分類:耐寒性一年草
- 花色:白
カスミソウ・コベントガーデンマーケットは、Gypsophila elegans(カスミソウ)の園芸品種です。花は一重咲きで、色は白、可憐な印象の品種です。
アカバナカスミソウ・ニュークリムゾン
- 学名:Gypsophila elegans var.carminea cv.New Crimson
- 分類:耐寒性一年草
- 花色:ピンク
アカバナカスミソウ・ニュークリムゾンはGypsophila elegans(カスミソウ)の園芸品種です。花は一重咲きで、ピンクに近い赤い花を咲かせます。群れるように咲く様子が美しい品種です。
シュッコンカスミソウ・ブリストルフェアリー
- 学名:Gypsophila paniculata cv. Bristol Fairy
- 分類:耐寒性多年草
- 花色:白
シュッコンカスミソウ・ブリストルフェアリーはGypsophila paniculata(シュッコンカスミソウ)の園芸品種です。花は八重咲きで、色は白、たくさんの小花を名前の通り霞のように咲かせます。
シュッコンカスミソウ・レッドシー
- 学名:Gypsophila paniculata cv.Red Sea
- 分類:耐寒性多年草
- 花色:ピンク
シュッコンカスミソウ・レッドシーはGypsophila paniculata(シュッコンカスミソウ)の園芸品種です。花は八重咲き、花色はピンクです。花の中心に近づくにつれて色が濃くなります。
カスミソウの育て方
場所・用土
日当たり、水はけ、風通しの良い場所を好みます。また、酸性土壌が苦手なので、庭植えは石灰を少し混ぜ込んでから植え付けるとよいでしょう。
水やり
庭植えは、根付いてからは特に水やりの必要はありません。
鉢植えは、春の生長期にはたっぷりと水やりを行い、夏以降は乾燥気味に管理します。
肥料
多年草の品種は春と秋に緩効性肥料を与えます。
病害虫と対処法
ハダニやアブラムシが発生することがあります。見つけ次第駆除しましょう。
カスミソウは室内で育てられる?
カスミソウは風と太陽が大好きな植物です。室内で育てるのは難しいので、屋外で育ててるようにしましょう。
花壇や鉢植えでも、切り花でも楽しめるカスミソウの花。ドライフラワーも作りやすく、部屋を華やかにしてくれる植物です。育てて、飾って、花のある暮らしを楽しんでください。
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