ドライフラワーにおすすめの花!秋色アジサイ
金子三保子
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今日ご紹介するのは「秋色アジサイ」
秋色アジサイとは、もともとは品種名ではなく通常の開花時期である初夏に咲いた花が、気温の変化などの気象条件によって時間をかけて秋色に変化した状態のことを言います。
私たちが花びらと思っている部分は実はガク。開花したてのアジサイはガクの部分が柔らかく、秋色に変化していくにしたがって色が変化し、厚みが出てきます。ガクに厚みが出てからのアジサイは、切り花としてとても長持ちします。
このアジサイは初夏はブルー系だったもの。それが数か月かけて、ご覧の通りの美しい秋色に。気温の上がり下がりや太陽の当たり方など、様々な気象条件に応じて変化するので、同じ品種でもひとつひとつ色の具合に個体差があります。ガク一枚の中にも複数の色がひそんでいて、眺めていて飽きない美しさがあります。
このような色のことを「秋色」とか「アンティークカラー」などと表現しています。
生花として秋色アジサイを楽しむ時は通常の西洋アジサイと同様、深水で生けます。
花屋さんで水揚げ処理はされていますが、生ける時に写真のように枝の切り口を一文字、または十文字に切ってから生けると、より水の吸い上げがよくなります。茎が木質化している場合は、木質化している部分をカッターなどではぎ取ると、より水の吸い上げが良くなります。
▼アジサイの生け方
最近は輸入物を含めると通年出回る花材になりつつある花ですが、秋は一番豊富に秋色アジサイが流通する時期。また、空気が乾燥してくる晩秋から初冬は秋色アジサイをドライフラワーにするのもおすすめ。
秋色アジサイをドライフラワーにする時のコツは、水揚げをしたらすぐにドライフラワー作りに入ること。切り花として楽しんでからより、すぐにドライフラワー作りに入った方がきれいな仕上がりになります。
▼ドライフラワーの作り方をこちらで紹介します。
左奥:フレッシュの秋色アジサイ 右:ドライフラワーの秋色アジサイ
ちなみにこちらの2本の秋色アジサイは同じ品種。左は生けて楽しみ、右はすぐにドライフラワー作りに入りました。面白いことに生花だった時には赤みがかった色だったのに、ドライフラワーにしたら青みがかった紫に変化しました。乾燥しているので2~3日でこんなきれいな色に。自然の変化は不思議ですね。
出来上がったドライフラワーは花瓶にそのまま生けたり、小分けにしてリースや小さな飾りにしても。
一輪で素敵なインテリアになる秋色アジサイをお部屋に飾ってみませんか。
秋色アジサイ 長持ちさせるコツ:こまめに水を替えて、その都度茎をカット。 置き場所:暖房が直接当たらない場所 花瓶の水の量:深め |
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