出身地の花って知ってる?全国47都道府県の花!

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小野寺葉月

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出身地の花って、ご存知ですか?都道府県にはそれぞれ、シンボルとなる花があります。ご存じなくても、見てみたら「ああ、これね~!」という感じになるかも。同じ花をシンボルにしていても、都道府県ごとにその背景は変わってきます。北から見ていきましょう!

目次

北海道・東北

関東

甲信越・北陸

中部・関西

中国・四国

九州・沖縄

北海道・東北

北海道の花「ハマナス」 

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北海道の花は、昭和53年に一般公募で「ハマナス」に決定しました。
「純朴、野性的で力強い」「花の色が鮮明で、葉も美しい」「生命力が強く育てやすい」などの理由から、北海道の花としてふさわしいと選ばれました。

ハマナスはバラ科の低木の落葉樹で、耐寒性が強く、潮風にも強いです。初夏に鮮やかな花をつけ、花からはほのかな良い香りがして、香水を作ることも出来ます。

茎には細かいとげがあり、葉は肉厚で縁はぎざぎざの鋸歯です。アイヌ語では「マウ」というそうですが、アイヌの人たちも昔からハマナスの花を煎 じて飲んでいたという記録もあります。実はローズヒップとして、ハーブティーなどで親しまれていますね。

ハマナスはシーボルトがヨーロッパに持ち込んで世界に広まりました。英語ではなんと「Japanese Rose」(日本のバラ)ともいわれています。沿岸沿いに咲くハマナスは潮風に強いのが特徴で、ヨーロッパの寒冷地では道路際に植栽されたりしています。凍結防止に塩化ナトリウムなどをまくため、普通の植物は塩に負けて枯れてしまっていたのが、ハマナスは塩に強いため現在は重宝されています。

また寒い地方で育つため、東北~北海道地方でよく見ることが出来ますが、天橋立や島根県にも分布が確認されています。北の寒い地方へ行くほど、花の色味が赤く濃くなっていくんだとか

 

青森県の花「リンゴ」

昭和46年に、青森県政100年を記念して、県の花が制定されました。現在リンゴ生産量は国内1位。全国のリンゴ生産量のうち、実に98%は青森県で生産しています。  青森といえば、りんご。リンゴといえば、青森。しかし実は青森県はリンゴの木が自生していたわけではなく、明治8年に3本のリンゴの木が政府からモモやナシなど11種類の木々と共に持ち込まれて、栽培が開始されました。最初植えられたのは県庁内で、現在同じ場所には昭和38年に植樹されたリンゴの木が12品種植えてあるそうです。  リンゴの花は桜の花と比べると花弁がふわりと大きく、鮮やかな若葉とあいまって可憐な印象です。桜が終わるとリンゴにバトンタッチするそう。「リンゴ~のはなびらが~♪」ではじまる「リンゴ追分」でも、「桃が咲き、桜が咲き、早咲のリンゴの花が・・・」と歌われています。  そんなリンゴ追分に出てくる岩木山のふもとまで、弘前市内から約16km続くアップルロード。約40万本ものリンゴが植えられているんです。春先は甘い香りで一帯が包まれる、素敵なドライブコースなんだとか。是非行ってみたい!

昭和46年に、青森県政100年を記念して、県の花が制定されました。現在リンゴ生産量は国内1位。全国のリンゴ生産量のうち、実に98%は青森県で生産しています。

青森といえば、りんご。リンゴといえば、青森。しかし実は青森県はリンゴの木が自生していたわけではなく、明治8年に3本のリンゴの木が政府からモモやナシなど11種類の木々と共に持ち込まれて、栽培が開始されました。最初植えられたのは県庁内で、現在同じ場所には昭和38年に植樹されたリンゴの木が12品種植えてあるそうです。

リンゴの花は桜の花と比べると花弁がふわりと大きく、鮮やかな若葉とあいまって可憐な印象です。桜が終わるとリンゴにバトンタッチするそう。「リンゴ~のはなびらが~♪」ではじまる「リンゴ追分」でも、「桃が咲き、桜が咲き、早咲のリンゴの花が・・・」と歌われています。

そんなリンゴ追分に出てくる岩木山のふもとまで、弘前市内から約16km続くアップルロード。約40万本ものリンゴが植えられているんです。春先は甘い香りで一帯が包まれる、素敵なドライブコースなんだとか。是非行ってみたい!

 

岩手県の花「キリ」

▼大木の先に咲く花。どっしりした幹からすっと柔らかく湾曲して伸びる枝、それから大きな葉と紫の花。おおらかなイメージのある樹
昭和30年NHKが開局30年を記念して公募した中から牧野富太郎、本田正次という2人の日本を代表する植物学者が決定しました。岩手県南部の桐は「紫桐(しとう)」と呼ばれ、名産地としても有名。寒暖差が激しいことから、光沢が強く、淡い紫色をおびた木目の美しい木材として着物箪笥や琴などの楽器まで幅広く作られています。開花時期は5月で、山にその香りで春を告げると言われています。足利時代に遠野南部家が大和から苗を移したのが始まりと伝えられています。家紋としても桐紋は多様で、140種類ほどあります。そもそも桐は古代中国で鳳凰が棲むといういわれがありました。実際に古代中国で桐と言われている植物は、現在の日本でいう「青桐」で、これは桐とは全く別なのですが、話が伝わるうちに青桐は桐とされ、皇室や朝廷の副紋として大切にされてきました。足利尊氏や豊臣秀吉なども天皇からこの紋を賜っており、武士に人気でした。現在でも桐花紋は菊のご紋についで高貴な紋とされています。私たちの身近なところでも、500円玉の裏面や、パスポートに印刷されていますね。それが桐と知らなくても、そのイメージは馴染みがあると思います。

昭和30年NHKが開局30年を記念して公募した中から牧野富太郎、本田正次という2人の日本を代表する植物学者が決定しました。岩手県南部の桐は「紫桐(しとう)」と呼ばれ、名産地としても有名。寒暖差が激しいことから、光沢が強く、淡い紫色をおびた木目の美しい木材として着物箪笥や琴などの楽器まで幅広く作られています。開花時期は5月で、山にその香りで春を告げると言われています。足利時代に遠野南部家が大和から苗を移したのが始まりと伝えられています。家紋としても桐紋は多様で、140種類ほどあります。そもそも桐は古代中国で鳳凰が棲むといういわれがありました。実際に古代中国で桐と言われている植物は、現在の日本でいう「青桐」で、これは桐とは全く別なのですが、話が伝わるうちに青桐は桐とされ、皇室や朝廷の副紋として大切にされてきました。足利尊氏や豊臣秀吉なども天皇からこの紋を賜っており、武士に人気でした。現在でも桐花紋は菊のご紋についで高貴な紋とされています。私たちの身近なところでも、500円玉の裏面や、パスポートに印刷されていますね。それが桐と知らなくても、そのイメージは馴染みがあると思います。


500円硬貨の裏面にも桐の花が

500円硬貨の裏面にも桐の花が

秋田県の花「フキノトウ」

▼雌雄異株のフキノトウ。左が雌、右が雄。早春枯野からぽこぽこと顔を出すさまがかわいらしい。

岩手県同様、昭和29年NHKが開局30年を記念して開催した「郷土の花」事業で公募した中から牧野富太郎,本田正次という2人の日本を代表する植物学者が決定しました。キク科フキ属の多年草フキの花をフキノトウと呼びます。春先に地中際に生え、多年草のため、毎年同じ場所で見ることが出来ます。雌雄異株です。雌の株は閉じたように咲くのに対し、雄の株は小さい花がわっと咲いたように見えます。どちらも控えめで、かわいらしいです。食用としても好まれますが、一般には蕾の時期に採取しててんぷらにしたり味噌汁に入れたりして食べます。味はほろ苦く、おとなの味です。咲いてしまってからも、フキノトウ味噌などの一部加工品では食用します。秋田では「ばっけ」や「ばっきゃ」などの名で親しまれているそう。長い冬の終わりを雪解けとともに教えてくれるフキノトウは、待ちに待った春の到来を象徴する花として、秋田の人は大切に想っているのですね。  秋田蕗という種類のフキがあり、通常のフキはだいたい30~70cm程なのに対し、2mにも達する秋田蕗はフキの一種。北海道の螺湾川沿いにラワンブキという蕗が自生していますが、これも秋田蕗の一種です。秋田市仁井田地区の特産品として栽培されているそうです。 『秋田の国では雨が降ってもカラ傘などいらぬ手ごろの蕗の葉サラリとさしかけさっさと出て行がえ』と民謡「秋田音頭」でも謡われているほどです。その大きさ、茎の長さ約1.5m、茎の直径が8cmほど!さらに円形の葉は直径は1mを超えるそう。まるでコロボックルやトトロの世界!

岩手県同様、昭和29年NHKが開局30年を記念して開催した「郷土の花」事業で公募した中から牧野富太郎,本田正次という2人の日本を代表する植物学者が決定しました。キク科フキ属の多年草フキの花をフキノトウと呼びます。春先に地中際に生え、多年草のため、毎年同じ場所で見ることが出来ます。雌雄異株です。雌の株は閉じたように咲くのに対し、雄の株は小さい花がわっと咲いたように見えます。どちらも控えめで、かわいらしいです。食用としても好まれますが、一般には蕾の時期に採取しててんぷらにしたり味噌汁に入れたりして食べます。味はほろ苦く、おとなの味です。咲いてしまってからも、フキノトウ味噌などの一部加工品では食用します。秋田では「ばっけ」や「ばっきゃ」などの名で親しまれているそう。長い冬の終わりを雪解けとともに教えてくれるフキノトウは、待ちに待った春の到来を象徴する花として、秋田の人は大切に想っているのですね。

秋田蕗という種類のフキがあり、通常のフキはだいたい30~70cm程なのに対し、2mにも達する秋田蕗はフキの一種。北海道の螺湾川沿いにラワンブキという蕗が自生していますが、これも秋田蕗の一種です。秋田市仁井田地区の特産品として栽培されているそうです。
『秋田の国では雨が降ってもカラ傘などいらぬ手ごろの蕗の葉サラリとさしかけさっさと出て行がえ』と民謡「秋田音頭」でも謡われているほどです。その大きさ、茎の長さ約1.5m、茎の直径が8cmほど!さらに円形の葉は直径は1mを超えるそう。まるでコロボックルやトトロの世界!

山形県の花「ベニバナ」

キク科ベニバナ属の一年草もしくは、越冬草です。山形県では江戸時代に染料用として栽培されていました。「半夏一つ咲き」という言葉があり、初夏、ベニバナが最初に一つだけ開花し、それをきっかけに一斉に開花して行く様を表しています。昭和29年にNHKが行った「郷土の花」運動で選ばれました。正式に県で制定されたのは昭和57年です。

キク科ベニバナ属の一年草もしくは、越冬草です。山形県では江戸時代に染料用として栽培されていました。「半夏一つ咲き」という言葉があり、初夏、ベニバナが最初に一つだけ開花し、それをきっかけに一斉に開花して行く様を表しています。昭和29年にNHKが行った「郷土の花」運動で選ばれました。正式に県で制定されたのは昭和57年です。

宮城県の花「ミヤギノハギ」

宮城県の県花も、NHK開局30周年事業にて、決定したものです。ミヤギノとは宮城野原ともいい、仙台市の北東部にある宮城野という地名あたりです。「―の露吹きむすぶ風の音に小萩がもとを思ひこそやれ」〈源・桐壺〉という歌枕にあるように、昔は萩・女郎花・鈴虫の名所があったことで有名。そのことから、ミヤギノハギを県花にと決まったようです。

宮城県の県花も、NHK開局30周年事業にて、決定したものです。ミヤギノとは宮城野原ともいい、仙台市の北東部にある宮城野という地名あたりです。「―の露吹きむすぶ風の音に小萩がもとを思ひこそやれ」〈源・桐壺〉という歌枕にあるように、昔は萩・女郎花・鈴虫の名所があったことで有名。そのことから、ミヤギノハギを県花にと決まったようです。

 福島県の花「ネモトシャクナゲ」

ツツジ科の常緑低木で八重咲のシャクナゲです。昭和29年3月22日NHK開局29周年記念特別番組で福島県の「郷土の花」として発表されました。福島県では吾妻山や安達太良山に名所があります。

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関東

茨城県の花「バラ」

茨城(いばらき)の名にちなみ、バラが県花となっています。県旗や県章どちらもバラをモチーフにしており、常陸国風土記という奈良時代初期に編さんされた常陸国(現在の茨城県の大部分)の地誌(特定の地域について地形や気候、交通、産業、歴史など地域の情報をまとめたもの)に、「黒坂命が茨(うばら)で城を築き賊を退治した説話」が記されています。茨城の山野にはノイバラが自生していました。昭和41年に制定されました。

栃木県の花「ヤシオツツジ」

ツツジ科ツツジ属のアカヤシオ(赤八汐)、シロヤシオ(白八汐)、 ムラサキヤシオツツジ(紫八汐躑躅)の総称。漢字では八染躑躅、八汐躑躅 と書きます。昭和45年に開催された日本万国博覧会の時に、県花選定委員会により選ばれました。ちなみに栃木県の木はトチノキです。

群馬県の花「レンゲツツジ」

ツツジ科ツツジ属の落葉低木です。漢字で書くと蓮華躑躅 。赤城山や榛名山、浅間高原などで群生地を見ることができます。有毒植物でもあるので、鹿などの食害に合わずに済んでいます。昭和29年3月に制定されました。

埼玉県の花「サクラソウ」

サクラソウ科サクラソウ属の多年草。4月~5月にかけてピンクの花が咲きます。さいたま市の田島ケ原には今も自生地が残っています。昭和46年11月5日に制定されました。

サクラソウ科サクラソウ属の多年草。4月~5月にかけてピンクの花が咲きます。さいたま市の田島ケ原には今も自生地が残っています。昭和46年11月5日に制定されました。

千葉県の花「菜の花(ナノハナ)」

菜の花はアブラナ科アブラナ属の植物に咲く花の総称です。黄色の花と黄緑色の茎葉が青空によく映える植物ですね。桜と蝶々とセットで春らしいイメージがあります。花の生産量が多い千葉県の花は何花です。昭和29年4月にNHKが中心となって、一般公募から制定されました。正式に制定されているわけではないそうですが、現在も県の花は「菜の花」として広く親しまれています。

菜の花はアブラナ科アブラナ属の植物に咲く花の総称です。黄色の花と黄緑色の茎葉が青空によく映える植物ですね。桜と蝶々とセットで春らしいイメージがあります。花の生産量が多い千葉県の花は何花です。昭和29年4月にNHKが中心となって、一般公募から制定されました。正式に制定されているわけではないそうですが、現在も県の花は「菜の花」として広く親しまれています。

東京都の花「ソメイヨシノ」

染井吉野はバラ科サクラ属の落葉高木。エドヒガンザクラと、オオシマザクラを品種改良して誕生したのが染井吉野です。遺伝子検査から、一本の木からg接ぎ木して作られたクローンの桜だということがわかっています。昭和29年にNHK、全日本観光連盟、日本交通公社、植物友の会が主催、農林省、文部省、都道府県、国鉄が後援し、「郷土の花」として、各都道府県別で募集した結果、東京都は「ソメイヨシノ」に決定しました。都として正式に決定したわけではありませんでしたが、昭和59年3月、都民などからの要望で「都の花選考会」を実地しました。他アンケートなども併せて実施し、結果「ソメイヨシノ」に正式に決定しています。

染井吉野はバラ科サクラ属の落葉高木。エドヒガンザクラと、オオシマザクラを品種改良して誕生したのが染井吉野です。遺伝子検査から、一本の木からg接ぎ木して作られたクローンの桜だということがわかっています。昭和29年にNHK、全日本観光連盟、日本交通公社、植物友の会が主催、農林省、文部省、都道府県、国鉄が後援し、「郷土の花」として、各都道府県別で募集した結果、東京都は「ソメイヨシノ」に決定しました。都として正式に決定したわけではありませんでしたが、昭和59年3月、都民などからの要望で「都の花選考会」を実地しました。他アンケートなども併せて実施し、結果「ソメイヨシノ」に正式に決定しています。

神奈川県の花「ヤマユリ」

ユリ科ユリ属の山地の草地などにはえているユリで、学名Lilium auratumは「黄金色のユリ」という意味。神奈川県の気候や風土に合うため県内各地で見ることができます。全国に先駆けて昭和26年に県の花として、県民投票で制定されました。

ユリ科ユリ属の山地の草地などにはえているユリで、学名Lilium auratumは「黄金色のユリ」という意味。神奈川県の気候や風土に合うため県内各地で見ることができます。全国に先駆けて昭和26年に県の花として、県民投票で制定されました。

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甲信越・北陸

新潟県の花「チューリップ」

ユリ科チューリップ属の球根植物です。新潟県では大正時代から球根栽培に取り組み、県内の代表産業として取り組んできました。昭和38年に県の花に制定されました。現在新潟県はチューリップの切り花出荷量日本一となっています。

ユリ科チューリップ属の球根植物です。新潟県では大正時代から球根栽培に取り組み、県内の代表産業として取り組んできました。昭和38年に県の花に制定されました。現在新潟県はチューリップの切り花出荷量日本一となっています。

富山県の花「チューリップ」

ユリ科チューリップ属の球根植物。富山県でも大正時代から球根栽培が盛んでした。昭和29年に県の花に制定されました。最初は切り花での生産から、球根の保存に成功することで球根栽培が活気づくことになります。現在富山県は、チューリップの球根は日本一の出荷量を誇っています。

ユリ科チューリップ属の球根植物。富山県でも大正時代から球根栽培が盛んでした。昭和29年に県の花に制定されました。最初は切り花での生産から、球根の保存に成功することで球根栽培が活気づくことになります。現在富山県は、チューリップの球根は日本一の出荷量を誇っています。

石川県の花「クロユリ」

ユリ科バイモ属の高山植物です。森林限界より高い標高で自生しており、石川県では白山国立公園で標高2000m前後で見ることができるそうです。昭和29年にNHK他の主催で都道府県別郷土の花を募集した際に、石川県はクロユリが選ばれました。

ユリ科バイモ属の高山植物です。森林限界より高い標高で自生しており、石川県では白山国立公園で標高2000m前後で見ることができるそうです。昭和29年にNHK他の主催で都道府県別郷土の花を募集した際に、石川県はクロユリが選ばれました。

福井県の花「スイセン」

ヒガンバナ科スイセン属の総称ですが、福井県では越前海岸のスイセンが有名です。越前海岸は日本でも有数の群生地で、毎年開花時期に合わせてスイセン祭も行われます。

ヒガンバナ科スイセン属の総称ですが、福井県では越前海岸のスイセンが有名です。越前海岸は日本でも有数の群生地で、毎年開花時期に合わせてスイセン祭も行われます。

山梨県の花「富士桜(フジザクラ)」

バラ科サクラ属。4月から5月にかけて小さめの花を下向きに咲かせます。樹高1m程度でも花をつけます。亜寒帯でも生息できるように進化しており、昭和29年に制定されました。

長野県の花「リンドウ」

リンドウ(竜胆)はリンドウ科リンドウ属の多年生植物です。長野では山地や乾燥した草地で見ることができます。昭和41年に県民応募により決定しました。

リンドウ(竜胆)はリンドウ科リンドウ属の多年生植物です。長野では山地や乾燥した草地で見ることができます。昭和41年に県民応募により決定しました。

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中部・関西

岐阜県の花「レンゲソウ」

ゲンゲ(紫雲英)とも呼ぶ。レンゲ草。マメ科ゲンゲ属の越冬草(秋に発芽して冬を越して翌年枯れる植物のこと)です。昭和29年にNHKなどの主催で募集された都道府県「郷土の花」にて選ばれました。

ゲンゲ(紫雲英)とも呼ぶ。レンゲ草。マメ科ゲンゲ属の越冬草(秋に発芽して冬を越して翌年枯れる植物のこと)です。昭和29年にNHKなどの主催で募集された都道府県「郷土の花」にて選ばれました。

静岡県の花「ツツジ」

ツツジはツツジ科の植物の総称。静岡は気候風土がツツジに合い、多品種のツツジがあります。昭和40年に「県民のだれにも親しまれ、栽培も容易で本県の気候風土に適したもの」という「テーマで静岡県花協議会が県の花を公募した結果、一番応募数が多かったツツジが選ばれました。

愛知県の花「カキツバタ」

アヤメ科アヤメ属の植物です。在原業平朝臣が知立市八橋を訪れたときに、カキツバタを目にしてそのあ美しさに、カキツバタの5字を詠み込んだ歌にちなんでいます。

「から衣 つつなれにし ましあれば るばる来ぬる びをしぞ思ふ」(伊勢物語)

昭和29年、NHKなどが開催した郷土の花でも制定されています。

三重県の花「花菖蒲(ハナショウブ)」

アヤメ科アヤメ属の多年草植物です。端午の節句にお風呂へ浮かべるショウブとは全く違う植物です。桑名市の九華公園や明和町の斎王の森、伊勢神宮の勾玉池などで見ることができます。昭和44年に制定されました。

滋賀県の花「シャクナゲ」

ツツジ科ツツジ属 無鱗片シャクナゲ亜属、無鱗片シャクナゲ節の総称で、ツツジと同じく有毒植物です。日野町鎌掛しゃくなげ渓谷に自生しているホンシャクナゲが有名です。昭和29年にNHKが中心となって行った全国都道府県の「郷土の花」で、公募で決定しました。

ツツジ科ツツジ属 無鱗片シャクナゲ亜属、無鱗片シャクナゲ節の総称で、ツツジと同じく有毒植物です。日野町鎌掛しゃくなげ渓谷に自生しているホンシャクナゲが有名です。昭和29年にNHKが中心となって行った全国都道府県の「郷土の花」で、公募で決定しました。

京都府の花「しだれ桜」

バラ科サクラ属、エドヒガンの枝たれ品種で、「いと桜」とも呼ばれます。流れるようなはんなりした柔らかさ、しなれども折れることのないさまが京都らしいと、昭和29年に制定されました。

バラ科サクラ属、エドヒガンの枝たれ品種で、「いと桜」とも呼ばれます。流れるようなはんなりした柔らかさ、しなれども折れることのないさまが京都らしいと、昭和29年に制定されました。

大阪府の花「ウメ」「サクラソウ」

大阪は2つ花があります。

ウメ

バラ科サクラ属の落葉高木です。2月ごろから赤や白の5枚の花弁を持った花を咲かせます。大阪とは古今和歌集で和歌も詠まれています。

「難波津に  咲くやこの花  冬ごもり  今は春べと  咲くやこの花」

サクラソウ

サクラソウ科サクラソウ属の多年草です。西洋さくらそう(プリムラ・ジュリアン)も含めて府の花としています。

サクラソウ科サクラソウ属の多年草です。西洋さくらそう(プリムラ・ジュリアン)も含めて府の花としています。

兵庫県の花「ノジギク」

植物博士の牧野富太郎が発見し、命名したキク科キク属の多年草で、野菊の一種です。日本の在来種で、本州の兵庫より西に生えています。昭和29年にNHKらが募集した「郷土の花」の公募で選ばれました。

奈良県の花「奈良八重桜(ならやえざくら)」

バラ科サクラ属のオクヤマザクラ(カスミザクラ)の変種で、サクラの栽培品種のひとつです。ナラノヤエザクラ(奈良の八重桜)とも言います。

昭和43年に県の花選定委員会で6つの候補(ヤマザクラ、ボタン、ウメ、アセビ、フジ、ナラヤエザクラ)の中から選定されました。

和歌山県の花「ウメ」

バラ科サクラ属。紀南地方を中心に古くから栽培されてきました。紀州の梅干しも有名ですよね。昭和43年の県民投票にて選ばれました。

バラ科サクラ属。紀南地方を中心に古くから栽培されてきました。紀州の梅干しも有名ですよね。昭和43年の県民投票にて選ばれました。

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中国・四国

島根県の花「牡丹(ボタン)」

ボタン科ボタン属の落葉低木です。島根県の大根島は牡丹の産地で、300年ほど前から栽培されています。中国から薬用目的で輸入されてきました。4月下旬~5月上旬の最盛期には数万株の牡丹が開花しとても華やかです。昭和28年にNHKらで行われた「郷土の花」の公募で制定されました。

ボタン科ボタン属の落葉低木です。島根県の大根島は牡丹の産地で、300年ほど前から栽培されています。中国から薬用目的で輸入されてきました。4月下旬~5月上旬の最盛期には数万株の牡丹が開花しとても華やかです。昭和28年にNHKらで行われた「郷土の花」の公募で制定されました。

鳥取県の花「二十世紀梨」

青梨の代表品種の一つで、鳥取県の特産品です。鳥取県の産業や、生活との関係が深いため、昭和29年にNHKで開催された「郷土の花」運動によって制定されました。

岡山県の花「モモ」

バラ科モモ属の落葉低木です。岡山は桃の産地として有名ですが、明治はじめごろより続いてきた産業です。昭和25年ごろから岡山県の花は桃の花、と言われてきたようです。

バラ科モモ属の落葉低木です。岡山は桃の産地として有名ですが、明治はじめごろより続いてきた産業です。昭和25年ごろから岡山県の花は桃の花、と言われてきたようです。

広島県の花「モミジ」

もみじ饅頭でもおなじみのモミジですが、広島県の木も花もモミジです。ムクロジ科カエデ属の木の総称です。広島県内には宮島、三段峡、帝釈峡などモミジの紅葉が美しい名所がたくさんあります。県の木として先に昭和41年に制定されました。その後、県の花はとくに決まっていませんでしたが、モミジが県民になじみ深いとし、モミジの花を県の花とすることにしたそうです。

もみじ饅頭でもおなじみのモミジですが、広島県の木も花もモミジです。ムクロジ科カエデ属の木の総称です。広島県内には宮島、三段峡、帝釈峡などモミジの紅葉が美しい名所がたくさんあります。県の木として先に昭和41年に制定されました。その後、県の花はとくに決まっていませんでしたが、モミジが県民になじみ深いとし、モミジの花を県の花とすることにしたそうです。

山口県の花「夏みかん」

ミカン科ミカン属の柑橘類の一種で、ナツカン(夏柑)、ナツダイダイ(夏代々)とも呼ばれます。山口県が原産地で、5月の開花時期はさわやかなとてもい香りがします。昭和29年、NHKの「郷土の花」運動で選定されました。

徳島県の花「すだちの花」

ミカン科ミカン属の柑橘類の一種で徳島県の名産。毎年5月中旬頃白い小さい花を咲かせます。昭和49年に指定されました。

香川県の花「オリーブ」

1908年に国策として栽培が開始されたオリーブ。日本の何か所かで栽培を開始しましたが、小豆島でのみ栽培に成功しました。小豆島の気候と地中海沿岸の気候が似通っていたためです。モクセイ科オリーブ属の常緑樹で、初夏に可愛らしい白い小さな花を咲かせます。昭和29年のNHK「郷土の花」運動によって選ばれました。

愛媛県の花「みかんの花」

ミカン科ミカン属のウンシュウミカン(温州みかん)のことを通常みかんと呼びます。愛媛県の特産品で、県内には栽培地もたくさんあります。みかんの花は柑橘系の花の盗聴として香りがとてもよく、五弁の花びらが可愛らしい清楚な花です。昭和27年に制定されました。

高知県の花「ヤマモモ」

ヤマモモ科ヤマモモ族の常緑低木です。山桜桃、火実などの別名もあります。高知県の山間部に自生しており、生育に最適な環境です。3月ごろから小さな花が咲き、そのあと梅雨時になると深い赤い色をした甘酸っぱい実がなります。昭和29年に制定されました。

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九州・沖縄

福岡県の花「ウメ」

バラ科サクラ属。神紋が梅紋である大宰府にちなんで、昭和29年にNHK植物友の会が制定しました。

バラ科サクラ属。神紋が梅紋である大宰府にちなんで、昭和29年にNHK植物友の会が制定しました。

佐賀県の花「クス」

クスノキはクスノキ科ニッケイ属の常緑高木で、佐賀県の県木でもあります。花は5月に開花し、白か淡い黄色のちいさくて可愛らしい花です。昭和29年に制定されました。

長崎県の花「雲仙ツツジ」

島原半島の雲仙岳を中心とした雲仙と呼ばれる地方に群生するつつじの一種を「雲仙ツツジ」と呼んkんで大切にしてきました。ミヤマキリシマというツツジの一種のことで、九州でしか自生していません。昭和29年に制定されました。

熊本県の花「リンドウ」

阿蘇高原で紫色の可憐な花を咲かせるリンドウ。昭和28年にNHKが「郷土の花」で選定しました。リンドウ(竜胆)はリンドウ科リンドウ属の多年生植物です。

阿蘇高原で紫色の可憐な花を咲かせるリンドウ。昭和28年にNHKが「郷土の花」で選定しました。リンドウ(竜胆)はリンドウ科リンドウ属の多年生植物です。

大分県の花「豊後梅」

梅の一種で、八重咲の実が大きい種類。大分県は県木も県の花も豊後梅です。昭和41年に制定されました。

宮崎県の花「はまゆう」

崎では亜熱帯性の植物がたくさん自生しています。ハマユウは沿岸部に自生していて、緑の大きく長い葉の中から茎をスッと伸ばして先端に白い花をつけます。昭和38年に「郷土の花」を公募し、決定しました。

鹿児島県の花「ミヤマキリシマ」

ツツジの一種で九州の高山に自生しています。昭和29年に制定されました。火山灰などの影響で生態系が荒れた斜面などにも元気に育ち繁殖します。1m程度の背丈になる低木です。

沖縄県の花「デイゴ」

沖縄のことをうたった有名な歌にも登場するデイゴ。マメ科デイゴ属の落葉高木です。高さも10メートルほどになります。真っ赤なマメ科らしい花を咲かせ、沖縄のイメージに合うということで昭和47年に選ばれました。木材は湿気の材料としても利用されます。

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いかがでしたか?県の花を見ていくと、昭和28年ごろから始まった郷土の花運動によってほとんど制定されていることがわかりました。あなたの出身地、あの人の出身地は何の花がシンボルなのか、また探してみてくださいね。

 

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小野寺葉月

中高短で美術を学び、卒業後観葉植物も扱う雑貨店で店長、バイヤーを担当。産後LOVEGREEN編集部で季節や庭木、虫の記事担当しつつ、説明や挿絵などで再び絵を描き始める。Botapiiでもエディブルガーデン他のイラストを担当。縁あって現在はフィリピンのセブ在住。ダイビングリゾートで広報も担当している為、海の中やマクロダイビングの世界に夢中。魚より珊瑚やホヤ、海藻など植物寄りの世界が好き。勘と勢いで生きている。

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