「シクラメン」と「ガーデンシクラメン」の違いや見分け方
とまつあつこ
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シクラメンとガーデンシクラメンは花や葉の形がとても似ていますが、好む環境や育て方が異なります。その見分け方や性質の違い、さらにミニシクラメンについてもお話しします。
目次
シクラメンとは
シクラメン
シクラメンは、サクラソウ科シクラメン属の球根植物です。開花期は10月~4月で、花色はピンク、赤、白、紫、複色などがあります。花の形やサイズもさまざまで、最近では香りが楽しめる品種も注目されています。
シクラメン
シクラメンは冬の鉢花の代表といえるくらいポピュラーな花で、5号鉢や6号鉢(鉢の直径が15cm~18cm)がよくお歳暮や贈答用に用いられます。寒さに弱いので、基本的に屋外での冬越しはできず、室内の明るい場所で育てます。冬の室内を上品に明るく彩ってくれる花です。
シクラメンは、底面給水用の鉢に植えられて店頭に並ぶことがよくあります。その場合は、株元に水やりするのではなく、底面の受け皿に水を足します。水が切れないように、受け皿の8分目くらいまで水を入れましょう。
室内で普通の鉢を使って育てる場合は、土が乾いたらたっぷり水やりします。なるべく花や葉に水がかからないように、株元に水をかけ、受け皿にたまった水は捨てましょう。
ガーデンシクラメンとは
ガーデンシクラメン
ガーデンシクラメンはシクラメンと同じく、サクラソウ科シクラメン属の球根植物です。開花期は10月~4月で、花色はピンク、赤、白、紫、複色などがあり、咲き方も豊富です。
ガーデンシクラメン
寒さに強いため、寒い冬も屋外で楽しむことができます。冬から春にかけて次々に花を咲かせ、花の少ない時期のお庭を明るく盛り上げてくれます。ビニールやプラスティックの3号ポット(ポットの直径が9cm)に入って売られていることが多いです。
ガーデンシクラメンは日当たりを好み、地植えでも鉢植えでも育てることができます。水やりするときは、花や葉にではなく株元に水を与えましょう。
ミニシクラメン
ガーデンシクラメンと同じくらいのサイズであるけれど、「ガーデンシクラメン」ではなく「ミニシクラメン」と記載さているものを見たことがありませんか?
ミニシクラメンの中から、特に耐寒性の強い系統を選抜し、冬に屋外でも育てられるように改良されたものが「ガーデンシクラメン」なので、「ミニシクラメン」とだけ記載されているものは少しデリケートで、耐寒性もそれほど強くないことがあります。強い霜に当たると枯れてしまう恐れがあるので、「ミニシクラメン」については耐寒性をしっかり確認することが大切です。
シクラメンとガーデンシクラメンの違い
シクラメンとガーデンシクラメンの違いは、主に2つあげられます。育てる場所や用途によって選ぶときのポイントになります。
- シクラメンは寒さに弱いため室内で育てますが、ガーデンシクラメンは寒さに強いため屋外でも楽しめます。
- シクラメンの鉢のサイズは5号~6号が多く、ガーデンシクラメンは3号が多いです。
シクラメンとガーデンシクラメンは、ともに夏の暑さが苦手です。夏越しを上手に行うと、翌年も花を咲かせることができます。
夏の間は休眠させる方法と、休眠させずに育てる方法があります。
休眠させる場合は、夏の間は水を与えません。球根を掘り起こして日の当たらない涼しい場所で保管する方法もあります。掘り起こした場合は、秋に新しい土を使って植え付け、水やりを開始します。
休眠させない場合は、風通しの良い涼しい場所で適宜水やりを続けて育てます。
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