ガーデンシクラメンを使ったセンスのいい寄せ植え10選|作り方のポイント
とまつあつこ
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ガーデンシクラメンを使ったセンスのいい寄せ植えをご紹介!ガーデンシクラメンは寒さに強く、秋から春まで長い期間花を咲かせて秋冬のお庭を彩る花。ガーデンシクラメンを使ったおしゃれな寄せ植えの作り方のポイントや、花を次々と咲かせるコツ、夏越しなどについてもお話しします。
目次
ガーデンシクラメンとは
ガーデンシクラメンは、サクラソウ科の球根植物。開花期は10月~4月で、秋から春まで次々と花を咲かせます。花色は赤、白、ピンク、紫など様々で、咲き方も一重、八重、フリル咲き、ベル咲きなどバリエーションが豊富です。
シクラメンといえば、お歳暮や贈答用にも用いられるような冬に室内で楽しむ鉢花の代表ですが、それに対してガーデンシクラメンは耐寒性があり、冬も屋外で育てることができます。ガーデンシクラメンは、ミニシクラメンを寒さに強く品種改良したものです。どんな草花とも相性が良いので寄せ植えにもよく使われ、今では秋から春のガーデニング植物の定番となっています。
ガーデンシクラメンとミニシクラメンは、見た目のサイズ感が同じなので見分けるのが難しいですが、屋外で越冬できる耐寒性があるかどうかは、プランツタグなどでよく確認してから植えましょう。耐寒性(半耐寒性)ありと書いてあれば、東京以西で強い霜に当たらなければ屋外で越冬できます。
花が終わったら、タネになる前に取り除きます。根元をしっかり抑えながら茎をねじり、上にひっぱるように取ります。途中で切れた茎を残すとそこから雑菌が入って病気になりやすくなるためハサミは使わずに、手で根元からしっかり抜き取りましょう。花がらと茎を取ることで、次の花が咲きやすくなります。
また、ガーデンシクラメンは春になると花や葉が減り、5月頃には花が咲かなくなります。夏が苦手なので、花が咲かなくなったら終わりと一年草扱いされることも多いかもしれません。夏越しさせるコツを覚えると翌年も花を咲かせることができます。
▼ガーデンシクラメンの育て方、種類、夏越し方法についてはこちら
ガーデンシクラメンを使ってセンスのいい寄せ植えを作るポイント
色合わせ
「ナチュラルテイストに」「華やかに」「シックに」「クリスマス用」「お正月のウェルカムコンテナ」など、テーマを決めて色合わせすることが大切です。色をたくさん使いすぎると、ごちゃごちゃして美しさが半減することが多いので、色数は少なめにして色の濃淡をつけるとおしゃれに仕上がります。
他の花やカラーリーフ、実ものと合わせる
例えば、同じ色のガーデンシクラメン3ポットだけで寄せ植えを作っても可愛いですが、隙間にオレアリアなどのシルバーリーフを何か所か入れると、ナチュラルな寄せ植えに仕上がります。
花の大きさや形が違う他の花や、カラーリーフや実ものなどと合わせると、それぞれの良さを引き立て合う美しい景色ができます。「背が高い」「中くらい」「低い」の変化を出すと、自然な雰囲気の寄せ植えになります。
ガーデンシクラメンと合わせやすい花(例)
ガーデンシクラメンと合わせやすいカラーリーフや実もの(例)
ガーデンシクラメンを使ったセンスのいい寄せ植え10選
間室みどりさんに教わる3ポットで作る寄せ植え!「秋から春まで楽しめる組み合わせ」
園芸家の間室みどりさんに教わった、ガーデンシクラメンを使って3ポットで作る寄せ植えの組み合わせを紹介します。
写真の組み合わせのテーマは「甘いピンクをシンプルに楽しむ」。
ピンクのフリル咲きガーデンシクラメン2ポットと銅葉色のアジュガというカラーリーフを合わせています。甘いイメージがあるピンクの花にシックな銅葉色の葉を添えた、甘すぎずシンプルな組み合わせです。
寄せ植えに使っている草花
- ガーデンシクラメン
- アジュガ
この組み合わせのイメージは「清楚でナチュラルな森」。
白のフリル咲きガーデンシクラメンをメインに、シルバーリーフのオレアリアを加え、寒々しい感じが出ないようにライム色のエリカを添えて明るくすっきりさせています。
寄せ植えに使っている草花
- ガーデンシクラメン
- オレアリア・リトルスモーキー
- エリカ
こちらは、クリスマスをイメージした組み合わせ。
赤のガーデンシクラメンをメインに、シルバーの葉色が美しいシクラメンプラチナリーフと、細かいシルバーリーフのオレアリアを合わせて雪景色を思わせるようなクリスマスの雰囲気をつくりました。シクラメンプラチナリーフは、ほんのりピンクのさくら色の花が咲きます。
寄せ植えに使っている草花
- ガーデンシクラメン
- シクラメンプラチナリーフ
- オレアリア・シルバーナイト
戸外で楽しむシクラメン/ガーデンシクラメンの寄せ植え
ここからは、ガーデンシクラメンを使って実際に作った寄せ植えを紹介します。それぞれの草花の組み合わせにぴったりマッチした鉢にもご注目ください。
ワインレッドのガーデンシクラメンを主役に同系色のキンギョソウを加え、柔らかい雰囲気になるようにカラーリーフを合わせました。深みのある赤色の花に合わせて、シックで落ち着いた色の鉢を使っています。
寄せ植えに使っている草花
花の寄せ植えレッスン! | クリスマスを華やかに楽しむ冬の寄せ植え
ピンクのガーデンシクラメンに同系色の花、カラーリーフ、実ものを合わせて可愛いらしい雰囲気に仕上げています。
寄せ植えに使っている草花
赤と緑に雪をイメージした白をプラスして苗を合わせると、定番のクリスマスカラーの寄せ植えができます。コニファーをクリスマスツリーに見立てて、周りにガーデンシクラメンなどの赤い花、イベリスなどの白い草花を植えてクリスマスの小さなお庭の景色をつくりました。
寄せ植えに使っている草花
- ガーデンシクラメン
- コニファー
- カルーナ
- ビオラ
- イベリス
- シロタエギク
これは、屋外に飾る水やりをして長く楽しむタイプのリースです。ガーデンシクラメン2ポットとチェッカーベリーを使って赤色の三角形をつくり、残りの部分にホワイトカラーの寒さに強い草花を植えています。クリスマスにはリボン、お正月には和風の飾りを付けるとより華やかになります。上手に育てると春まで楽しめるリースです。
寄せ植えに使っている草花
人気寄せ植え講師の土谷ますみさんに教えてもらった、冬の寄せ植えのコツ!
冬の澄んだ空気に映えるピンク色のガーデンシクラメンを中心に、動きのある植物を合わせてナチュラルなブリキの器に寄せ植えしています。
寄せ植えに使っている草花
11月におすすめ! 3種の球根を使った寄せ植え 作り方と球根が咲いた記録
ガーデンシクラメンやパンジーなどを使った寄せ植えを作る際、株元にチューリップ、スイセン、ムスカリなどの球根をしのばせておくと、春に球根が開花してさらに華やかな寄せ植えが出来上がります。
球根が咲くまでの間は地上部の寄せ植えを楽しめて、水やりを忘れることもないので一石二鳥です。球根はムスカリ、ミニミニ水仙、チューリップの順に咲きました。春に次々と芽吹く瞬間はワクワク感が止まりません。
寄せ植えに使っている草花
- ガーデンシクラメン・ゴブレット
- 虹色スミレ・スイートラブ(パンジー)
- 絵になるスミレ・マリーヌ(パンジー)
- スーパーアリッサム・フロスティーナイト
- ストック
- チューリップ・ダブルアローサ(球根)
- ミニミニ水仙・セイルボート(球根)
- ムスカリ・アズリューム(球根)
【正月を華やかに彩る】冬の寄せ植え4選
ガーデンシクラメンにダークカラーのハボタンとプリムラ、アンティークカラーのスイートアリッサムを合わせて、お正月に飾る和洋折衷でかっこいい寄せ植えを作りました。
寄せ植えに使っている草花
- ガーデンシクラメン
- ハボタン
- プリムラ・ジュリアン ヴィクトリアーナ
- スイートアリッサム
ガーデンシクラメンを使って寄せ植えを作ろう♪
ガーデンシクラメンは、秋に植えておくと冬を乗り越えて春まで花を咲かせます。様々な花色や咲き方があり、生産者さんこだわりの品種も続々と登場しています。お気に入りのガーデンシクラメンを中心に、寒さに強い草花を組み合わせて寄せ植えを作りましょう。何を合わせたら良いか難しいときは、今回も紹介した間室みどりさんに教わった3ポットで作る寄せ植えをご参考に始めてみてくださいね。
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