華やかな花色! ベニバナトチノキ【初夏に花が咲く木】
金子三保子
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Aesculus carnea
トゥデイズプランツ、今回ご紹介するのは「ベニバナトチノキ」
ベニバナトチノキは、セイヨウトチノキ(フランス語でマロニエ)とアカバナアメリカトチノキの交配によって作出された園芸品種。高さが10m以上になるため、庭木というよりは街路樹や公園樹として植えられているのを見かけます。
開花期は晩春から初夏、円錐状の大輪の花が木々のあちこちで開花します。いくつか品種があり、淡紅色、赤みが強いもの、濃いピンクで花喉の部分が黄色の品種などがあります。街路樹として植栽されているのは、赤みが強く、花つきの良い「ブリオッティ」という品種が多いようです。
粒々のつぼみもかわいい。開くと急に華やかさを増します。
花に負けず劣らず、掌状の大きな葉も美しいベニバナトチノキ。若葉の色と鮮やかな花の色合いは、あたりが一気に明るくなり、華やかな雰囲気に包まれます。
晴れた日はまた一段と華やか。
セイヨウトチノキ(マロニエ) Adobe Stock
フランス語でマロニエと呼ばれるセイヨウトチノキは、ベニバナトチノキの片親に当たりますが、厳密にいうと植物としては別種です。
ただし、日本各地の「マロニエ通り」や「マロニエ広場」に植えられている木は、ベニバナトチノキが多いようです。実際、我が家の近所にあるマロニエ広場もベニバナトチノキが植えられています。親のマロニエより華やかな色が好まれているのかもしれませんね。
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