華やかさと香りが魅力の芍薬のすべて|特徴や育て方、楽しみ方まで
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圧倒的な華やかさと美しさ、甘い香りに魅了される人が絶えない芍薬。これから育ててみたい初心者の方から、さらに深く魅力を知りたい愛好家の方まで「芍薬のすべて」を網羅的に解説します。
目次
芍薬の特徴と魅力

春の終わりから初夏まで、圧倒的な美しさで人々を魅了する芍薬。古くは中国で薬草として栽培されていた花です。「芍薬」という名前は中国名の日本語読みで、日本には平安時代に薬草として渡来し、その後観賞用として栽培されるようになりました。
芍薬はボタン科ボタン属の草本類の総称で、日本を始め中国、ヨーロッパ、アメリカの一部に約30種以上が分布しています。中国原産のほか、オランダ原産の品種、またそれらを掛け合わせて作られた園芸品種など、大輪で華やかな花が特徴です。
牡丹との違い、見分けられますか?
「立てば芍薬、座れば牡丹……」という慣用句があるように、この2つはどちらも甲乙つけがたい美しさがよく似ています。
芍薬は多年草、牡丹は木というのが一番の特徴ですが、他にもこの2つの決定的な違いと見分け方を説明しています。これを読めば見分け方は完璧。春から初夏のお散歩が楽しくなりそうです。
つぼみから咲き始めはコーラルピンク、咲き進むに従って淡い色に変化していく様子が美しいエッジドサーモン。咲き進むにつれて色が変化していくため、1つの花で濃淡を楽しめるのもこの品種の魅力です。1輪お部屋に飾って、色の変化を楽しんでみてはいかがでしょうか。
芍薬と牡丹を掛け合わせて作られたハイブリッドシャクヤクをご存知ですか? 本来芍薬には黄色系の花はありませんでしたが、黄色系の牡丹との掛け合わせで作られた、黄色やアプリコットカラーなどの花を咲かせる新しい芍薬です。
芍薬の育て方

場所
日当たりと風通しの良い場所を好みます。花を咲かせるためには日光が必要ですが、乾燥に弱いので、株の上部には日が当たって株元は日陰になるような場所が理想的です。落葉樹の株元のような明るい日陰でも育てられます。
用土
排水性と保水性の良い肥沃な土壌を好みます。腐葉土をすき込むなどして、土壌改良をしておくとよいでしょう。
鉢植えは、市販の園芸用培養土で問題なく育てられます。
水やり
庭植えは、根付いてからは降雨に任せます。極端な乾燥が続くようなときは、様子を見て水やりしてください。
鉢植えは、表土が乾いたら鉢底から流れ出てくるくらいたっぷりと与えましょう。
肥料
花を咲かせるためにたくさんの栄養を必要とします。植え付け時に元肥、芽吹きの時期、開花後、秋の休眠前に緩効性肥料を施します。
病害虫と対処法
アブラムシやヨトウガの被害にあうことがあります。見つけ次第駆除してください。また、うどんこ病や灰色かび病にかかることがあります。これらは花が咲かない原因となるので、見つけ次第薬剤を散布してください。
楚々とした佇まいが魅力の山芍薬を育ててみよう
山芍薬は、日本に自生する山野草。冷涼な気候を好むため、夏の暑さが苦手です。
草丈30cm程度で、花色は白かピンク、花の大きさは5cm程度の楚々とした佇まいが美しい花です。秋にできる実は、熟すとさやがはじけて朱色の種が見える様子が印象的で、茶花としても愛されています。
場所
風通しの良い明るい日陰を好みます。落葉樹の株元のような、夏は日陰になる場所が適しています。強い直射日光や西日が当たるような場所では葉焼けを起こしてしまうので、避けるようにしてください。
用土
排水性と保水性の良い肥沃な土壌を好みます。庭植えは、植え付け前に土壌改良をしておくとよいでしょう。
鉢植えは、市販の山野草の土に腐葉土を混ぜて使用しましょう。
水やり
根付いてからは降雨に任せて問題ありません。極端な乾燥が続くようなときは、様子を見て水やりしてください。
鉢植えは、表土が乾いたら鉢底から流れ出てくるくらいたっぷりと水やりします。
肥料
花を咲かせるためには栄養が必要です。植え付け時に元肥と、春の開花前、秋の休眠前に緩効性肥料を施します。
病害虫と対処法
乾燥が続くとハダニが発生することがあります。葉裏まで水をかけて洗い流すようにしてください。他にナメクジやうどんこ病の被害にあうことがあります。見つけ次第駆除してください。
芍薬を暮らしに取り入れよう

生けて、飾って花のある暮らし
芍薬の香りは、甘く爽やかで、フレッシュなフルーツのよう。お部屋に生けて、優美な花とうっとりするような甘い香りを味わいましょう。つぼみがうまく開かないときの手入れや、葉の処理、水の量など基本の生け方から、他の花と合わせた花あしらいのバリエーションをご紹介します。
真っ白な芍薬と明るいグリーンのビバーナムの組み合わせは、見ているだけで薫風を感じるような爽やかな組み合わせ。気温が上がり始めた初夏にぴったりの花あしらいです。
ライラックやビバーナム、バイカウツギと芍薬を合わせて。甘い香りが漂ってきそうなみずみずしさを感じる組み合わせです。
和を感じるような花あしらいはいかがですか。まだ色づく前のブルーベリーの実を合わせて、爽やかに生けてみましょう。
クラフトにして楽しむ
春から初夏の一瞬しか会えない芍薬をドライフラワーにする方法を紹介します。お部屋に飾ったり、贈り物にしたりと長く楽しめます。
花言葉を添えて贈る
たっぷりとした花びらが魅力の芍薬は、贈る人ももらった人も嬉しくなる花です。花言葉を添えて、贈り物にしてみませんか。
芍薬の花言葉は「はじらい」「慎ましさ」
ピンクの芍薬の花言葉は「はにかみ」
白の芍薬の花言葉は「幸せな結婚」
赤の芍薬の花言葉は「誠実」
優美な花と甘い香りが魅力の芍薬。咲き進むに従って、フリルのような花びらを膨らませて華やかさが増し、香りも熟すように変化していきます。今年は芍薬を育てて、生けて、美しさを満喫してみませんか。








































