とっても美しい!”複色”という色合いのお花たち
金子三保子
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普段の生活だとあまり使わない色の名前、「複色(ふくしょく)」ですが、生花の業界では、とてもよく使う言葉です。今回は複色カラーの生花をご紹介します。
目次
複色(ふくしょく)ってどんな色?
複色とは、ひとくちで赤、ピンクとは言えないひとつのお花の中に、複数の色が含まれている色を表現するときに使われている花業界独特の色の名前です。最近新しく出てくる花は、複色のものがとても多い傾向にあります。単色の花も素敵ですが、微妙な色合いの複色カラーは、隣にあわせる花色によって、まったく見え方が違ったり、色合わせをするのが楽しくなる花色です。
複色カラーの花をご紹介!
あじさい
秋色あじさい
秋色アジサイ(紫陽花)とは、もともとは品種名ではなく、通常のアジサイの開花時期である初夏に咲いた花が、気温の変化などによって、時間をかけてアンティークカラーの色あいに変化した状態のことを「秋色アジサイ」と言います。
最近、新しく品種改良されてできたアジサイの中には、きれいな秋色に変化するように作られている品種も出てきました。西安(シーアン)やマジカル系などは秋色アジサイ系の品種です。
同じくあじさい。ピンク、グリーン、ラベンダー色・・・なんとも言えない色合いがきれい。
▼こちらで秋色系アジサイ「長崎の恋」が、1ヶ月かけて色が変わっていく様子をご紹介しています。複色カラーがどんどん素敵な色から色へと変化します。
ジニア
ここ数年、とっても素敵な色合いの複色系ジニアが切り花として入荷するようになりました。
テラコッタ色の複色のジニア
大人っぽい色で素敵ですね。
▼ジニアは初夏から晩秋までの開花期間が長い1年草でおすすめです。育ててみませんか?
ダリア
ダリアも複色系のものがたくさんあります。
複色系の品種は、同じ品種でも個体差があるのが魅力のひとつです。
バラ
最近の新しいバラの品種は、複色的要素のあるものの方が多いのではないだろうか?というくらい、微妙な色合いのバラがたくさんあります。つぼみの時、咲き始め、完全に開いた時の色あいや表情が変わってくるので、日々の変化を見るのが楽しくなります。
ラ・カンパネラ
マニエルノワール
▼購入したバラを長く楽しむためのコツをご紹介しています。
ラナンキュラス
冬から春まで出回る複色系の花で代表的な花がラナンキュラスです。ファンが多いお花です。出荷の時期は、12月~3月くらいまでです。
▼複色カラーのラナンキュラスの日々の色合いの変化をご紹介しています。
是非お花屋さんで、自分の好みの複色カラーを見つけてみてください♪
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