日々の色合いの変化が素敵!ラナンキュラスのつぼみから開花まで
金子三保子
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12月~3月までの花屋さんは春の花がいっぱい!チューリップ、ヒヤシンス、アネモネ、ラナンキュラス・・・、実際の季節より一足早く春爛漫です。今回は春の花の中でも、最近とりわけ人気のラナンキュラスのつぼみから開花までの色合いの変化の美しさをご紹介します。
目次
ラナンキュラスについて
ラナンキュラスは、キンポウゲ科の球根植物。切り花としての出回りは12月~3月です。ラナンキュラスは、気温と太陽に敏感に反応する性質で、朝晩開いたり、閉じたりを繰り返し、つぼみの時の花のサイズと満開の時の花のサイズは、3~4倍くらい違ってきます。薄紙のような花びらがふんわりと開いてくる様子は、それはそれはきれいです。中でも花びらが多い複色カラーのラナンキュラスは、つぼみの時の色合いと満開時の色合いがまったく違うので、日々の色合いの変化をゆっくりと楽しんでいただきたい品種です。
▼複色の花についてはこちらをどうぞ
ラナンキュラスのつぼみから開花までの色合いの変化
今回はラナンキュラスの「ロシェル」という紫色の品種で、色合いの変化をご紹介します。ラナンキュラスは同じ品種でも色合いが微妙に違って、その中から選ぶのも楽しい時間です。
つぼみの時は小さめ。
昼間。開いてくると、こんな風に変化します。つぼみの時の色合いと、ずいぶん変ってきました。白っぽい紫色とでも言えばいいでしょうか。大人っぽくて素敵な色合いです。
アレンジに使ったロシェル
オアシスに生けて数日後。開くとこんな表情になりました。つぼみの時におしべ、めしべが見えない品種は、開くと表情がまったく変ります。
横顔も美しいです。
色の変化を楽しみたい時は・・・
ラナンキュラスはたくさんの品種がある花です。色の変化を楽しみたい場合は、花びらがたくさんあって、つぼみの段階でも複数の色が確認できる品種を探してみてください。
品種名は「コーニャ」。花びらの内側と外側が微妙に違います。
開いてくると・・・花びらがフリルのように、ふわふわと開いてきます。
ラナンキュラスの生け方のポイント
花瓶に生ける時は浅水で生けます。浅水とは、花瓶に入れる水を少なめに入れることです。春の花は、空洞で柔らかい茎のものが多いので、深くはった水に入れると、水に浸かっている部分の茎の途中が腐ってしまい、折れてしまうことがあります。花が元気なのにもったいないですよね。それを避けるために、水に浸かる部分を最小限にします。お水は清潔を保つためにまめに取り替えましょう。写真はアネモネの茎です。アネモネも浅水が向く花です。
水は浅めの方が花が長持ちします。
ラナンキュラスは、開いてくると花の重さに茎が負けて折れてしまうことがあります。少しずつ切り戻して満開間際は丈を短くして生けると満開まで楽しめます。
ラナンキュラスが豊富に出回るのは3月までです。特につぼみから開き切るまでの色合いの変化を楽しみたいなら、気温が低い時期がおすすめです。花屋さんで複色カラーで花びらがたくさんあるタイプのラナンキュラスを見つけてみてください!
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