水栽培実験!冷蔵庫に入れた球根と入れない球根で、こんなに生長に差が!

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春の球根の水栽培を行う時に、冷蔵庫に入れた球根と、屋外に近い場所(地下駐車場)にそのまま置いた球根を用意して、一緒に育ててみると…生長に大きな差が出ました。

 

水栽培の球根は冷蔵庫に入れておくと良い花が咲く

今までヒヤシンス、ムスカリ、クロッカス、チューリップにミニチューリップ(原種系チューリップ)と様々な球根を水栽培してきましたが、春咲きの球根は総じて『春化処理』を行うと、水栽培でも大きくキレイな花をつけてくれました。

今までヒヤシンス、ムスカリ、クロッカス、チューリップにミニチューリップ(原種系チューリップ)と様々な球根を水栽培してきましたが、春咲きの球根は総じて『春化処理』を行うと、水栽培でも大きくキレイな花をつけてくれました。

▼球根の水栽培の基本的な方法についてはコチラ

 

春化処理とは、球根を寒さに当てることです。春咲きの球根は冬の低い温度を体験しないと、花芽をつけない性質があります。私は水栽培のために春咲きの球根を買ったら、球根を封筒や紙袋に入れて、冷蔵庫に2か月以上入れておきます。これで春化処理が完了です。水栽培にはこの球根を使います。

春化処理とは、球根を寒さに当てることです。春咲きの球根は冬の低い温度を体験しないと、花芽をつけない性質があります。私は水栽培のために春咲きの球根を買ったら、球根を封筒や紙袋に入れて、冷蔵庫に2か月以上入れておきます。これで春化処理が完了です。水栽培にはこの球根を使います。

 

今年はムスカリ、チューリップ、水仙を水栽培してみることに。球根の大きさはムスカリ<チューリップ<水仙となっています。チューリップは水栽培しやすいように、外側の茶色い皮は剥がしたものを使います(水に触れると腐りやすいので)。

実験はチューリップと水仙を対象に、冷蔵庫に2~3カ月入れた球根と、屋外に近い場所(地下駐車場)にそのまま置いた球根の生長を比べてみます。地下駐車場に置いた子も、ある程度寒さに当たりますが、どうなんでしょう?

それぞれの植物の生長も眺めつつ、実験も見て頂ければと思います。では、水栽培の実験開始!

水栽培開始~1カ月ほど

冷蔵庫に2~3カ月入れた球根を取り出して、地下駐車場で育成を始めます。始めたのは1月初め。この時、地下駐車場の気温は平均2~5度ほど。外気が入ってくるのですが、屋外よりは少し暖かいようです。今年の冬は寒さが厳しかったので、地下駐車場も例年より寒いように感じます。

冷蔵庫に2~3カ月入れた球根を取り出して、地下駐車場で育成を始めます。始めたのは1月初め。この時、地下駐車場の気温は平均2~5度ほど。外気が入ってくるのですが、屋外よりは少し暖かいようです。今年の冬は寒さが厳しかったので、地下駐車場も例年より寒いように感じます。

水栽培は最初の約1カ月を暗く涼しい場所で行い、根を生長させておきます。根が伸びたら暖かい室内へ移動させます。この時期は根が伸びて、球根の芽が伸びてくれます。しかし、冷蔵庫に入れた子、入れなかった子に大きな違いはなかったので、チューリップと水仙の生長過程を見て頂ければと思います。

 

水栽培を始めて3日目。チューリップは根が出始めました。生命力を感じる伸びっぷりです。  いっぽう水仙は、全く変化がないです。チューリップとのあまりの差に多少不安を感じます…。編集部で水仙の水栽培を行ったことがあるという人から話を聞いたところ「水仙は水栽培すると、花が咲くまで凄く時間がかかって4カ月くらいかかった…」とのこと。うーん、チューリップと一緒には咲かせられないかもなぁ…。

水栽培を始めて3日目。チューリップは根が出始めました。生命力を感じる伸びっぷりです。

いっぽう水仙は、全く変化がないです。チューリップとのあまりの差に多少不安を感じます…。編集部で水仙の水栽培を行ったことがあるという人から話を聞いたところ「水仙は水栽培すると、花が咲くまで凄く時間がかかって4カ月くらいかかった…」とのこと。うーん、チューリップと一緒には咲かせられないかもなぁ…。

 

水栽培開始から1週間後

チューリップは多少バラツキがありますが、根が伸びてきております。

 

水仙も1週間後にはようやく伸びてきてくれました。ちょっと安心です。

 

2~3週間

その後もチューリップ、水仙は順調に育ち、そろそろ暖かい室内に移動させる頃になってまいりました。

 

チューリップは3週間で、ずいぶんと芽が伸びました。こんなに大きくなった子まで出てくる始末。

 

水仙は見比べると芽が伸びたような気がしますが、「動かざること山の如し」という言葉が頭を過ります。球根が一番大きいのに、生長はこんなに遅いなんて…。

 

一緒に育てているムスカリは蕾が出来て上がってきました。日光に当ててないので、ツクシのようにも見えますが、日光に当たる場所に置くと1日で緑色になります。ということで、ムスカリもチューリップも水仙も暖かい室内に移動させます。

 

室内へ移動させたら、大きな変化が!

日が当たる暖かい室内に移動させました。ここからが水栽培の本番です!

チューリップに歴然の差が!

この2つは冷蔵庫に入れた球根たちです。丸まっていた芽が開いて、葉になっています。

 

そして冷蔵庫に入れなかったチューリップです。まだ葉がほとんど開いていません!室内に取り込んで1週間でこんなに差が出てしまいました。

 

さらにもう1週間経ちました。冷蔵庫に入れなかったチューリップ、あまり大きくなりません。

 

この時点で冷蔵庫に入れた球根のチューリップは蕾がついてしまいました。水栽培開始から5週目で違いは歴然です。

 

山のように動く気配がなかった水仙はどうなった?

いっぽう、生長したのかどうか分からなかった水仙ですが、こちらも室内に移動させて1週間が経ちました。

 

左が冷蔵庫に入れなかった球根、右が冷蔵庫に入れた球根です。冷蔵庫に入れた方の球根が突然目覚めたように生長し始めました。

 

そして5週目には、チューリップと同じように、冷蔵庫に入れた水仙は蕾をつけたのでした。左の冷蔵庫に入れなかった球根は、まだまだ葉が伸びてもいません。

 

6週目、ついに冷蔵庫に入れた水仙は花を咲かせました。大きな黄色い水仙の花です。

冷蔵庫に入れていたチューリップたちと並んで記念写真。念願だった、チューリップと一緒に水仙の花も見ることができました。後ろにはムスカリの花も咲いていて、室内がすっかり春らしくなって幸せです。

今回実験して分かったことは・・・

●2~3カ月冷蔵庫に入れて寒さに長く当てた球根は、暖かい場所に移すと生長スピードが速くなる

●球根は寒さに長く当たると、花が早く咲く

・・・ということでした。花芽には影響があるのは知っていましたが、実際にやってみると色々なことが分かりました。ちなみに冷蔵庫に入れず地下駐車場に置いていた球根は、本格的な寒さに当たったのは賞味1カ月とちょっとくらい?でしょうか。

もし水栽培でうまく花が咲かなかったという方、花が咲くまで物凄く時間がかかって大変だったという方は、球根を冷蔵庫で寝かせてから水栽培に入る方法を試してみてくださいね。

 

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