ツルが伸びない。四季咲きクレマチスの「芯止まり」って知ってる?~garden note
金子三保子
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クレマチスは系統によって、花の形、開花時期、剪定方法が違います。加えて、ツル性が多いですが、木立性のものもあったり、落葉性もあれば常緑性のものもあります。多種多様すぎるところ、これがクレマチスの特徴だとも言えます。
今回は、四季咲きのクレマチスの夏場によくみられるツルが伸びなくなる「芯止まり」という現象と、その対策についてご紹介します。
目次
クレマチスの四季咲きについて
ヴィオルナ系、テキセンシス系、ジャックマニー系、ビチセラ系・・・など、四季咲きのクレマチスは適切な剪定をすれば、ワンシーズンで複数回の花を見ることができる系統です。もともとクレマチスは、開花期間が1カ月くらいと長く咲き続けます。それにくわえてひとつのシーズンで複数回見ることができるというのは、限られたスペースで花を育てている方には、とてもおすすめの系統です。
四季咲きって?
園芸用語で四季咲きという表現をよくみかけますが、どういうことでしょう?四季咲きとは、春、夏、秋、冬それぞれ1回ずつ咲くという意味ではなく、適切な育て方をしていると、ワンシーズンで何度も返り咲くという意味です。適切な育て方は、それぞれの植物によって様々ですが、一般的には、花がら摘みと剪定が、繰り返し咲かせるために、大切なポイントであることが多いです。
四季咲きクレマチスの2回目の開花
ジャックマニー系のクレマチス「マーガレットハント」。
今年2回目の開花です。1回目の開花が初夏、それを剪定すると、2回目の開花は8月ごろです。このマーガレットハントは、暑さに負けず、夏場もよく咲いてくれるのですが、一般的に夏場のクレマチスは、花が小さくて花の色は春や秋に咲く色より少し赤みが増しています。
クレマチスのツルの伸び方
正常なクレマチスのツル
クレマチスのツルは、枝先がどんどん伸びていきます(矢印)。そして、葉っぱの両脇につぼみをつけていきます。
元気なクレマチスのツル。脇のつぼみの花茎が伸びていきます。
まもなく開花のクレマチス。
生長が止まってしまったクレマチスのツル
今回ご紹介する芯止まりとまではいきませんが、生長が止まったクレマチスのツル。茎先が生長していないので、これ以上延びることはない状態です。
クレマチスの芯止まりと対処法
夏場によくなるのですが、クレマチスのツルが白っぽくなったりして、伸びなくなることがあります。これがクレマチスの芯止まりです。
これは、成長時になんらかのストレス(鉢植えの場合は肥料が足りない、水が切れる、地植えの場合は強すぎる日差しなど気象に耐えられない・・・など)を受けて、成長がストップしてしまった状態です。ツルが伸びないということは、そのままにしておくと、次の花を咲かすことができません。こうなってしまったらすぐに剪定をします。
芯止まりのクレマチスの剪定方法
芯止まりになってしまったら、1~2節下で芽が動いている所で剪定します。再びそこから生長が始まります。人間も夏バテ気味の時は、クレマチスにとってもストレスが多い時期です。常日頃から、ツルの様子を観察して、変な症状が出たら、すぐに対処していきます。
クレマチスの2番目の開花が終わったら
花が終ったら、再び軽めに剪定をすると、1カ月後くらいの秋に3回目の開花です!10月ごろの一番陽気のよい季節に開花させるためには、2回目の花の剪定は、9月上旬くらいまでに済ませるようにします。
いかがでしたか?初夏のクレマチスもいいですが、秋のクレマチスも陽気が安定しているので、見事です。ツルをチェックして、芯止まりをしているようなら剪定してみてください。
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