【園芸用鋏(ハサミ)のきほん】老舗に教わる園芸鋏の研ぎ方などの管理方法。

LOVEGREEN編集部

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ガーデニングには欠かせない園芸用鋏(はさみ)。使えば使うほど愛着が湧いてくるアイテムですが、長く使うためには普段から正しく管理をすることが大事です。鋏の管理方法を教えていただきました。

目次

鋏の管理方法について教えてくれた人

株式会社 若狭屋

外山 秀信さん

新潟県で160年の続く鋏工場「外山刃物」にて製造する園芸鋏のプロダクトデザインを手掛ける。近年ではサボテン・多肉植物専門店KAKUSEN-ENとのコラボレーション製品が話題となる。

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鋏を管理する上で大事なチェックポイント

植物にやさしい道具であり続けるために、鋏をケアする上で大切なチェックポイントをご紹介いただきました。

CHECK1:汚れたまま放置しない

植物を切った時の水分、ヤニ、ドロなどを乾いた布などで拭き取り鋏に水分が付着していない状態にしましょう。

植物を切った時の水分、ヤニ、ドロなどを乾いた布などで拭き取り鋏に水分が付着していない状態にしましょう。特に刃が重なりあう隙間に水分が残ると、そこから錆びが発生するのでチェックを忘れずに。

鉄は水に長時間触れることで錆びが発生し切れ味が悪くなり破損の原因になります。汚れや水分は乾いた布などで拭き取ってから、油を染み込ませた布で軽く拭きます。刃を油で拭くことで刃の表面に油被膜ができ錆び劣化を予防します。

油は刃物用椿油がない場合、ミシン油や食用油(オリーブオイル)など身近なもので代用できます。

※油で拭き取る保管方法は鋏にとってはよいですが、油が危害を及ぼす繊細な植物を手入れする場合は注意しましょう。

CHECK2:使用用途以外の物を切らない

裁ち鋏、文具鋏、料理鋏、園芸鋏 これらは外見が似ていてもすべて刃の付け方、刃の合わせ方が違います。

裁ち鋏、文具鋏、料理鋏、園芸鋏 これらは外見が似ていてもすべて刃の付け方、刃の合わせ方が違います。用途以外のものを切るのは壊れる原因になるので、避けてください。

園芸鋏で切れるもの

植物(生木・枝・茎・葉)

園芸鋏で切れないもの

灌木(乾燥木)・竹・支柱・ビニール・針金・鉄板

最初は切れても使用しているうちに鋏に負荷がかかり壊れる原因に。太さや薄さに関わらず、使用は避けることをおすすめします。

※鋏によっては切れる場合もあります。商品に記載されている使用上の注意をご確認ください。

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自分でできる鋏の研ぎ方

刃を研ぐ時は手を切らないよう十分に注意し、ゆっくり行ってください。

必要なもの

  • 乾いた布(家庭のタオルでもOK)
  • 刃物用油(椿油、ミシン用油等)
  • 市販のヤニとりクリーナー
  • 砥石(#800~#1000)
  • 紙ヤスリ(#3000)※あれば良い

①汚れをとる

全体に付着した汚れを布で綺麗に拭き取ります。しつこい汚れも出来るだけクリーナーを使用し綺麗にします。汚れが落ちたら、平らな場所に鋏を開いた状態で図の様に固定します。

全体に付着した汚れを布で綺麗に拭き取ります。しつこい汚れも出来るだけクリーナーを使用し綺麗にします。汚れが落ちたら、平らな場所に鋏を開いた状態で図の様に固定します。

②刃を削る

鋏が固定された状態で砥石を切刃部の角度に合わせて矢印の方向へ均等に削ります。

鋏が固定された状態で砥石を切刃部の角度に合わせて矢印の方向へ均等に削ります。この時しっかりと刃先の先端に砥石が当たる事を確認して、刃先端部が鋭利に研磨できている事を確認して下さい。削り角度は刃の先端に対して約18〜20度が目安です。

③仕上げ

刃部全体を均等に研磨し仕上げを終えた後、紙ヤスリで研磨した箇所を柔らかくヤスリ上げして完成。

赤い点から点までを均等に削ります。

刃部全体を均等に研磨し仕上げを終えた後、紙ヤスリで研磨した箇所を柔らかくヤスリ上げして完成。研ぎ直し後は研磨粉が鋏に付着しているので、布と油で綺麗に拭き取り保管して下さい。

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園芸鋏Q&A

園芸鋏Q&A

Q.刃が錆びてしまった場合、自分でも錆びを取ることはできますか?

錆びは削ることで落とすことができます。簡単な錆びであれば市販の紙ヤスリなどで削り落とせます。この場合刃の先端を削らないように注意して削ること。刃の先端を削ると切れ味が悪くなります。紙ヤスリで落とせない錆びは機械研磨で削ることで落とせます。購入先へ問い合わせし、研ぎ直しや修理の依頼を行うことをおすすめします。

Q.菌に弱い植物を切るので消毒が必要に。鋏の消毒方法を知りたい!

沸騰したお湯に刃をつけて消毒する「煮沸消毒」と、市販の消毒液を容器に入れて刃を漬ける「アルコール除菌」の 2つの方法があります。火で刃をあぶる消毒方法は、刃に良くないため行わないでください。※市販の消毒液を使用する場合は、消毒液の成分を確認し植物への影響がないかを確認してから使用しましょう。

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