ラナンキュラスの苗の選び方と育て方のコツ!
金子三保子
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ラナンキュラスは、春の花の中でもとりわけ人気。1月から3月は、切り花としてだけでなくラナンキュラスの苗が出回る時期です。ラナンキュラスの球根は、植え付け前に給水処理をするという、ちょっとした手間が必要なので、1月~3月に芽が出て花が咲いている状態のラナンキュラスを苗から育てるというのもおすすめです。ラナンキュラスの苗の選び方、育て方のコツ、育てたラナンキュラスを使ったアレンジをご紹介します。
目次
ラナンキュラスの苗の選び方
ラナンキュラスの苗のほとんどは、一番花がついた状態で出荷されてきます。たくさんの色あい、咲き方がある花なので、とりあえず好きな色を探してください。好みの色のものを見つけたら・・・その中でよい苗を探します!
1.株がしっかりとして、葉っぱが緑色で生き生きとしている
ラナンキュラスだけでなく花苗の選び方は、花だけでなく、葉っぱが重要です。葉っぱが痛んでいたり、黄色かったりするものはやめましょう。また、ラナンキュラスは、つぼみの時と開花した時の花の色がかなり変わるものが多いです。色合わせを意識して選びたい場合は、最初の一輪が開き始めている苗を選ぶとよいでしょう。
このラナンキュラスは、つぼみの時はシックなピンク色でした。
しかし開花してみたら・・・
こんなに発色のよいピンク色になりました。ずいぶんと雰囲気が変わります。
色合わせにこだわった寄せ植えを作りたい方は、開花しているラナンキュラスがある苗で花色を確認して購入するのが確実です!
2.咲いている花だけでなく、つぼみが押しあがっているかを確認!
ラナンキュラスの花は華やかですが、つぼみはこんな感じ。むちっとしてかわいいです。
つぼみ(*)がたくさん。まだまだ長く楽しめます。
ラナンキュラスは寄せ植えの素材としても優秀!
球根の花の中には、開花期間が短い花もありますが、ラナンキュラスは1月頃から苗が流通しはじめ、4月くらいまで花が開花しているので、春の草花の寄せ植えの素材としても使うことができます。
ラナンキュラスの素晴らしいところは、とにかく品種が豊富なこと。甘いパステルカラーのラナンキュラスもあれば、渋くてシック、男前の色合いのラナンキュラスもあります。
豊富なカラーバリエーションがあるラナンキュラスは、様々な雰囲気の寄せ植えを作ることができます!
パステルトーンからシックなものまでラナンキュラスは品種が豊富!
ラナンキュラス・ラックスシリーズ
ラックスシリーズのラナンキュラスは、花びらがキラキラと光沢があるのが特徴です。
ラナンキュラス以外の草花って、何を組み合わせればいい?
開花期間がラナンキュラスと同じ時期の草花を選びましょう。
ラナンキュラスと開花期間があまりにも違うと、花の見頃が終わった苗を抜いて寄せ植えを仕立て直さなくてはなりません。同じ時期に咲く草花を選べば、ラナンキュラスの見ごろが終わる頃に一緒に整理することができるので、メンテナンスが楽になります。
ラナンキュラスと同じ時期に咲く草花といえば・・・
開花期間が4月~5月くらいまでのラナンキュラスと開花時期が同じ草花
例・パンジー、ビオラ、忘れな草、アリッサム、ノースポール、ネモフィラ、デイジー、プリムラ、イベリス、バコパ・・・
ラナンキュラスの育て方
ラナンキュラスの置き場所
ラナンキュラスは、太陽が大好きです。日当たりのよい所に置きます。寒さには弱いので、霜が降りるような場所に、冬場に植え付けるのはやめましょう。
水やり・・・乾いたらたっぷりと
ラナンキュラスは乾き気味の土の方がうまく育ちます。水をあげすぎると球根が腐ってしまうことがあるので、乾いたらあげるが基本です。
乾いたら・・・
最初に植えこんで水やりをした時の土の表面をよーく見ておいてください。使う土の種類によりますが、黒だったり、茶色だったりと、ダーク系の色のはずです。それが乾いてくると、元の色より白っぽくなります。この状態が「乾いたら」です。
たっぷりと・・・
株に、と言うよりは、土の表面に優しく何回かに分けて水をあげると、しばらくすると鉢底から水がこぼれてきます。この状態が土に水がたっぷりと浸透したサインです。冬の水やりは特に上記を意識してみてください。土に注目していると、水をあげるタイミングがわかるようになります。
ラナンキュラスの花びらに水をかけないで!
ラナンキュラスの花びらは、薄紙のように薄くて繊細、おまけにたくさんの枚数です。花びらには極力水がかからないようにして水やりをします。濡れたままだと、花びらが痛んで、きれいに咲かないこともあります。
薄くて繊細なラナンキュラスの花びらには水をかけないで。
ラナンキュラスの肥料
ラナンキュラスは肥料が不足すると、葉っぱが黄色くなってきます。定期的に肥料を施します。
葉っぱが茂ってきたら・・・
ラナンキュラスは蒸れに弱いので、葉っぱが混みあってきたら整理し、風通しよくして蒸れないように注意します。
育てたラナンキュラスを生けてみよう!
最初にご紹介したラナンキュラスを使って春の草花とアレンジを作ってみました。花屋さんで売っているような花丈のあるラナンキュラスではないので、ガラスのグラスに小さくアレンジ。
ラナンキュラスと組み合わせたのは、春の草花、ピンク色の忘れな草、ルピナス・ピクシイデライト(矮性のルピナス)とレースのような繊細なフォルムが素敵なシルバーレース。
ラナンキュラス、忘れな草、ルピナス、シルバーレースの小さなアレンジ
忘れな草・ピンク
シルバーレース
ラナンキュラスは、ポット苗のサイズなら、もしかしたら生花より安く買えることもあります。ラナンキュラスは、1苗で複数の花がつくので、つぼみがたくさんあがっている苗なら、ある程度長い期間楽しめます。
1月から3月にかけてたくさんのラナンキュラスの苗が流通するので、苗から育ててみることにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
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