虫がつきにくいといわれるおすすめの庭木8選

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小野寺葉月

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庭に素敵な木が欲しいけれど、虫が怖い……また、怖くはないとしても、害虫はときに食害で生長に影響が出てしまったり、肌がかぶれるなど人に被害が及ぶ場合もあります。虫がつかなくて手がかからない樹木がいいことは明白ですよね。

しかし、虫がつきにくいとされている庭木も、環境次第で虫がつくことはあります。ここでは、虫がつかないと一般的に言われている樹種のご紹介と、それでも虫がついた場合、どんな種類の虫なのか、どうしたらよいのか、 などをご紹介します。

 

目次

シンボルツリーにおすすめの庭木

 

シマトネリコ

シマトネリコは街中の植栽でも人気があります。病害虫におかされにくく、また割と耐寒性も耐暑性もあるため、シンボルツリーや庭木として人気の品種です。雌雄異株で、雌株の方は種をたくさんつけるために、庭に実生がたくさん生えることになります。5cm程度のものはすぐ抜けますが、気が付くと結構大きくなっていたりするので注意が必要です。虫は付きにくいといわれていますが、ガの幼虫が何種類かついて、葉を食害することがあります。2,3mほどに大きく育った木であれば、多少の食害は問題になりませんが、1mに達していない幼木などは葉を食害されてしまうと枯れにつながることがあるので注意が必要です。

気をつけたい虫

ハマキムシ

1~2cmほどのアオムシで、葉を巻いた状態で幼虫時代を過ごします。ガの幼虫で、葉を食害するのと小さいケシ粒のような黒い糞をします。葉の上に小さい糞があり、葉が丸まっている個所があればハマキムシでしょう。

スズメガの幼虫

スズメガの幼虫はトネリコが好きです。中でもシモフリスズメの幼虫がいることが多いでしょう。大体、根元の地面に5、6mmの手りゅう弾のような大きいフンがぽろぽろ落ちていて気付きます。種類にもよりますが、体長5~10cm程度まで成長し、土にもぐり蛹になります。蛹のまま越冬し、春に羽化する個体がほとんどのようです。

 

シモフリスズメガの幼虫  観察のため自宅で飼育しています。

シモフリスズメガの幼虫

観察のため自宅で飼育しています。

 

シモフリスズメガの成虫。松の幹などに止まっていると擬態で見えなくなるような柄です。

シモフリスズメガの成虫

松の幹などに止まっていると擬態で見えなくなるような柄です。

 

ヤマボウシ  ヤマボウシもあまり虫が付かないのですが、アメリカシロヒトリが例外です。アメリカシロヒトリは集団で発生するため、あっという間に葉が食害されてしまいます。ケムシですが人体に影響はありません。駆除は春先の薬剤散布が効果的です。

ヤマボウシ

ヤマボウシもあまり虫が付かないのですが、アメリカシロヒトリが例外です。アメリカシロヒトリは集団で発生するため、あっという間に葉が食害されてしまいます。ケムシですが人体に影響はありません。駆除は春先の薬剤散布が効果的です。

 

ブラシの木  ブラシの木も虫が付きにくいです。耐寒性はふつうですが耐暑性があります。真っ赤なブラシのような花が咲き、とても華やかです。虫はつきませんが、蜜を吸いに蜂が来ることがあります。

ブラシの木

ブラシの木は耐寒性はふつうですが耐暑性があります。真っ赤なブラシのような花が咲き、とても華やかです。虫はつきませんが、蜜を吸いに蜂が来ることがあります。

 

ロシアンオリーブも虫が付きにくいのですが、成長が早く、枝が暴れる樹木ではありますが根が浅めで、強風で傾倒してしまうことがありますので植え付け場所は考えましょう。

ロシアンオリーブ

ロシアンオリーブは成長が早く、枝が暴れる樹木ではありますが根が浅めで、強風で傾倒してしまうことがありますので植え付け場所は考えましょう。

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虫が付きにくい花木・果樹

西洋ニンジンボク  シソ科で、ヨーロッパ原産の花木です。暑さにも寒さにもつよく、成長スピードも速いです。3mほどに大きくなり、幅も1m程度になるので、白・紫、ピンクなどの花色があります。花の後はすぐに実ができますが、適時切り戻してあげると9月の秋初旬ごろまで花を咲かせ続けます。

西洋ニンジンボク

シソ科で、ヨーロッパ原産の花木です。暑さにも寒さにもつよく、成長スピードも速いです。3mほどに大きくなり、幅も1m程度になるので、白・紫、ピンクなどの花色があります。花の後はすぐに実ができますが、適時切り戻してあげると9月の秋初旬ごろまで花を咲かせ続けます。

 

エニシダ

エニシダは魔女のホウキにもピッタリの見た目で、黄色い花が咲きます。ニンジンボク同様成長が早いです。高さが3mほどになるのと、幅も1m以上になりますので、植える場合はある程度のスペースが必要です。

 

フェイジョア  果樹は大体虫が付くのですが、フェイジョアは被害にあうことが少ない果樹です。花もかわいく、葉も常緑で、実のならる時期だけでなく一年中楽しめる樹です。

フェイジョア

果樹は大体虫が付くのですが、フェイジョアは被害にあうことが少ない果樹です。花もかわいく、葉も常緑で、実のならる時期だけでなく一年中楽しめる樹です。

気をつけたい虫

コウモリガ

まれにコウモリガの幼虫が幹につくことがあります。幹に穴を開けて、幹の中を食害します。穴の周りに、糞の塊をつけてそれがコブのように見えます。おかしいな、と思ったら穴から針金などを挿しこんでみて下さい。幼虫が捕殺できることがあります。幼虫は地表から雑草などを伝って幹につくことが多いので、株元の雑草は刈り取るなど綺麗にしておきましょう。

 

ジューンベリー

ジューンベリーはバラ科の小高木で、名の通り6月にベリーをつけます。これがおいしいので、 鳥がたくさん食べに来ます。しかし、イラガがついてしまうことがあるため、発生時期(6~9月ごろ)は定期的に葉の裏など発生しやすいところをチェックするとよいでしょう。 

▼他にもオススメの庭木あります!

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虫を発生しにくくするには

虫は、究極密室で育てていても発生する場合があります。完全に虫が来ない木、というのも、実際にはありません。

しかし、発生しにくくすることはできます。薬剤を適時散布するのも一つの方法ですが、剪定を定期的に行う事で、木が蒸れなくなり、虫が発生しにくくなります。

万が一発生しても、枝を適時剪定していれば駆除がしやすいです。木をほったらかしておくと、虫は発生しやすくなります。

また、虫の発生に気づかずに、例えば蜂が巣をつくっていても気づかず、うっかり近くに行ってを警戒させてしまうことだって起こりうるのです。こまめに庭木を見るようにすれば、イラガが発生しても小さい幼虫(若齢幼虫)のうちに駆除することが可能です。

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\イモムシ・ケムシがつきやすいのは?/

 

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小野寺葉月

中高短で美術を学び、卒業後観葉植物も扱う雑貨店で店長、バイヤーを担当。産後LOVEGREEN編集部で季節や庭木、虫の記事担当しつつ、説明や挿絵などで再び絵を描き始める。Botapiiでもエディブルガーデン他のイラストを担当。縁あって現在はフィリピンのセブ在住。ダイビングリゾートで広報も担当している為、海の中やマクロダイビングの世界に夢中。魚より珊瑚やホヤ、海藻など植物寄りの世界が好き。勘と勢いで生きている。

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