春の花木特集|2月、3月、4月に咲く「木に咲く花」35選

金子三保子

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木に咲く花や足元に咲く草花が咲き誇る春。今回は春に咲く花木の中から代表的なものや花もかわいい果樹をご紹介します。少し時間をとって花見散歩に出かけてみませんか。

*開花の時期は東京での開花を目安としています。

目次

早春(2月)に咲く春の花木

蠟梅(ロウバイ)

春の花木 蠟梅(ロウバイ)

開花時期:12月~2月

蝋でできたような花を咲かせる蝋梅は、12月~2月が開花時期の落葉低木。蝋梅の魅力と言えばその香り。花が少ない冬に甘い香りを漂わせながら咲く姿はとても目立ちます。

山茶花(サザンカ)

春の花木 山茶花

開花時期:11月~2月

山茶花は花の少ない冬から早春に開花するツバキ科の常緑低木。紅葉の頃から2月にかけて開花します。

 

山茶花(サザンカ)

よく似た花、山茶花と椿は2月頃だとどちらも開花していますが、花の開花時期なら見分けるのは簡単です。花ごと落ちる椿に対して、山茶花は写真のように花びらがバラバラと一枚ずつ落ちるので、株元付近の落ちた花で見分けることができます。

椿

春の花木 椿

開花時期:11月~4月

椿は日本を代表する花木で海外でも非常に人気の高い常緑高木。たくさんの種類があり、寒椿(カンツバキ)と呼ばれる種の開花時期は11月~2月ですが、3月~4月の春に咲く椿も多数あります。一重から八重咲きなど咲き方もさまざま。色も豊富にあり、たくさんの品種があります。

椿(つばき)

  • 椿(つばき)は日本を代表する花木で、海外でも近年非常に人気の高い樹木です。椿(つばき)は日本の書物、万葉集に記述があるほか、縄文時代の遺跡からも椿の種などが発見されており歴史の古い樹木です。常緑高木で照葉を一年中楽しめ、昔から盛んに園芸品種の作出が行われ、花色、花形、葉の形など多様な品種が栽培されています。特に花の少ない冬に見事な美しい花を咲かせることから、茶花(ちゃばな)の中でも格の高い花で「茶花の女王」とも称されます。また、その種子から採られる「椿油」は髪や肌に良いことから様々な化粧品に用いられています。椿(つばき)の木材は強度が高く質が均一であることから、印鑑や漆器、彫刻の材料として用いられており文化的にも重要な樹木の一つです。

春の花木 梅

開花時期:1月~3月

花木の代表のような梅はバラ科の落葉高木。冬の終わりから早春にかけて香りの良い花が開花します。梅には白梅から紅梅まで、さまざまな品種があります。また、花を楽しむ「花梅」と初夏の実を楽しむ「実梅」に分けられます。

万作(マンサク)

春の花木 マンサク

開花時期:2月~3月

万作はまだ寒さが残る2月頃から、印象的な黄色い花を咲かせ、いち早く春の訪れを告げてくれる日本原産の落葉低木。花だけでなく、丸い葉は青葉や紅葉も魅力的で、庭木としても人気があります。花には香りがあり、まず花が咲いた後に葉が芽吹くため、そのほかの木々が落葉中の2月に咲く黄色い花と香りはとても目立ちます。

木瓜(ボケ)

春の花木 ボケ

開花時期:12月~5月

木瓜は冬から春にかけて梅のような花を咲かせる落葉低木。盆栽としても庭木としても人気の高い花木です。一般に早春から咲き始めるものが多いですが、冬から咲き始める寒木瓜や四季咲きの品種もあり、四季を通じて楽しむこともできます。品種が豊富で単色のほか、1本の木から違った色あいの花が咲く品種もあります。

ボケ(木瓜)

  • ボケ(木瓜)は早春から春にかけて梅のような花を咲かせる落葉低木で、盆栽として大変人気の高い植物です。また、花の美しさから庭木としても人気があります。ボケ(木瓜)の枝には鋭いトゲがあるので、生垣としても利用されてきました。 ボケ(木瓜)の血筋は少々複雑で、日本に古くからあるクサボケや中国のカラボケ、チョウセンボケ、マボケなどを利用し江戸時代に品種改良が盛んにおこなわれた結果、現在の「ボケ(木瓜)」と呼ばれている植物ができあがりました。最近では日本ブームでヨーロッパでも盛んに品種改良が進んでおり、今までなかったような大輪の派手なボケ(木瓜)も生まれており、日本に逆輸入されています。 一般に早春から咲き始める品種が多いなか、11月頃から咲き始める寒木瓜や四季咲きの品種もあり、四季を通じて楽しむことができます。

ギョリュウバイ

春の花木 ギョリュウバイ

開花時期:11月~5月

ギョリュウバイは、オーストラリアやニュージーランド原産の常緑低木。最近、日本でも流通が盛んになってきました。花の色は、白、ピンク、赤などがあり、咲き方も一重咲きや八重咲きなど色々とあります。あたりの花が少なくなる11月頃から初夏くらいまでと長い期間開花する花木として人気です。東京くらいの気候なら地植えでも栽培可能です。

河津桜(カワヅザクラ)

春の花木 河津桜

開花時期:2月~3月

河津桜は品種が数多くある桜の一種。ソメイヨシノの開花より一足早い、2月中旬ごろから開花が始まります。ソメイヨシノの淡いピンクの花の色と比べると、河津桜はもう少し明るくて華やかなピンク色をしています。満開時の華やかさは一見の価値があります。ソメイヨシノより開き始めから散るまでの期間が長いのも特徴のひとつです。

 

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3月から咲く春の花木

桜 ソメイヨシノ

春の花木 桜

開花時期:3月~4月

桜と言えば、ほとんどの方がイメージするのはソメイヨシノ。昭和の頃は「入学式の花」というイメージでしたが、温暖化の影響か、最近は「卒業式の花」になりつつあり、咲き始めから満開までが3月になる年もあります。開花期間が1週間前後と短く、華やかさとはかなさ、終わりと始まり、いろいろなことを感じさせてくれる花木です。ソメイヨシノの葉は花の散り際に芽吹くため、満開時の枝は一面花色で染まります。咲き始め、満開、散り際、どこを切り取っても絵になります。

ミモザ

春の花木 ミモザ

開花時期:3月(品種による)

ミモザ」とは、アカシア属のなかでも黄色の房状の花をつける種類の俗称です。特にギンヨウアカシアは、庭木としても切り花としてもとても人気のある植物で花の開花は3月です。花もかわいいミモザですが、シルバーグリーンの葉も美しく、3月の花の時期以外の葉だけの季節も美しい花木です。高木なので地植えにすると最終的にはとても大きくなります。ミモザはたくさんの種類があり開花時期が春以外のものもあります。

白木蓮(ハクモクレン)

春の花木 ハクモクレン

開花時期:3月~4月

学名だと「マグノリア」のモクレン、ハクモクレン、コブシ。植物的には仲間ですが、見た目や開花時期などが若干違います。

一般的にモクレンと呼ばれるのは紫色の紫木蓮(シモクレン)。紫木蓮の花丈は5m前後ですが、白木蓮は数十メートルサイズになる高木です。開花の時期は、白木蓮→木蓮→コブシの順に開花する年が多いです。

木蓮(モクレン)

春の花木 木蓮

開花時期:3月~4月

一般的に木蓮というと写真のような紫色の紫木蓮(シモクレン)をいいます。木蓮は5m前後の低木です。色が紫色ならすべてが木蓮かというとそうではなく、例えばサラサモクレンは、白木蓮と木蓮の交雑種で、両者の中間的な花の形や色をしています。

コブシ

春の花木 コブシ

開花時期:3月~4月

白木蓮とコブシの見分け方で簡単な方法は、花びらの枚数。コブシは6枚であるのに対して白木蓮は9枚です。また、コブシは下から見ると花芯が見えるのに対して、上向きに咲く白木蓮は花芯は見えません。

沈丁花

春の花木 沈丁花

開花時期:3月~4月

沈丁花は、香り高い花を咲かせるジンチョウゲ科の常緑低木。小さな花が塊になって枝先に咲きます。花より香りで近くに咲いているなと気付くくらい良い香りの沈丁花。写真のような白花や葉が斑入りなどいくつかの品種があります。

沈丁花(ジンチョウゲ)

  • 沈丁花(ジンチョウゲ)は香り高い花を咲かせる春の代表的な樹木で、春の沈丁花(ジンチョウゲ)、夏の梔子、そして秋の金木犀を合わせて三大香木と称されます。沈丁花(ジンチョウゲ)はジンチョウゲ科の常緑低木で、春先に小さな花が毬のような塊になって枝先に咲きます。花が白い品種を「シロバナジンチョウゲ」、花の外側が淡紅色になっているものを「ウスイロジンチョウゲ」と言います。ちなみに、葉の外側に斑が入っているものを「フクリンジンチョウゲ」と呼びます。 沈丁花(ジンチョウゲ)の特徴と言えば香り高い花。「沈丁花」という名前は、花の香りが沈香(ちんこう)に似ていることと、十字型の花が丁子(クローブ)に似ていることに由来しています。沈丁花(ジンチョウゲ)の原産は中国と言われており、室町時代にはすでに栽培されていたという記述があります。 沈丁花(ジンチョウゲ)の樹高は1m~1.5mほどで、枝が良く分岐するので特に剪定をしなくても丸くこんもりとした樹形を保ちます。沈丁花(ジンチョウゲ)は雌雄異株で、雄株と雌株があります。日本で流通している沈丁花(ジンチョウゲ)の多くは雄株なので、実を見る機会はめったにありませんが、赤い可愛らしい実を付けます。ただし、実は猛毒ですので口に入れないように注意しましょう。

ヒュウガミズキ

春の花木 ヒュウガミズキ

開花時期:3月~4月

ヒュウガミズキは、マンサク科の落葉低木。川沿いなど公共空間の植栽にもよく使われる花木です。3月~4月にかけて淡い黄色の花がうつむいたような姿で開花します。派手さはありませんが楚々としてかわいらしい花です。花だけでなく新緑も美しく、秋も美しく紅葉します。

ヒュウガミズキ

  • ヒュウガミズキは、マンサク科トサミズキ属の落葉低木です。耐寒、耐暑性ともに優れ、自然樹形で育てられ手間がかからないため、公園や川沿いなどの公共空間の植栽にも植栽されています。自然樹形の他、刈り込みに堪えるので生垣にもできます。 ヒュウガミズキの花は、3月~4月にかけて淡い黄色の花がうつむいたような姿で開花します。派手さはありませんが楚々としてかわいらしい花です。葉はハートのような形で、花が開花した後に芽吹きます。初夏の青葉、秋の紅葉とも美しく目を引きます。 ヒュウガミズキは枝もの花材としても流通し、年末~年始は芽吹き枝、2月頃には花つきの枝ものとして出回っています。

クロモジ

春の花木 クロモジ

開花時期:3月~4月

クロモジは、3月~4月に淡い黄色の小さな花を咲かせる落葉低木。お茶の席で出される和菓子などに使われる、皮がついたままの爪楊枝は、クロモジが材料となっています。西日本では、爪楊枝の事を黒文字と呼ぶ地域もあるようです。クロモジの楚々とした雰囲気は、和風の庭やナチュラルガーデン、雑木風の庭に相性が良い花木です。若葉、青葉、花、紅葉と四季を通じて見どころが豊富です。

クロモジ

  • クロモジ(黒文字)は、3月~4月に淡い黄色の小さな花を咲かせる落葉低木です。お茶の席で出される和菓子などに使われる、皮がついたままの爪楊枝は、クロモジ(黒文字)が材料となっています。西日本では、爪楊枝の事を黒文字と呼ぶ地域もあるようです。 クロモジ(黒文字)の名前の由来は、樹皮に黒い斑点があり、その斑点がまるで文字が並んでいるように見えたことからと言われています。 クロモジ(黒文字)の葉や枝には爽やかな香りがあり、お茶として飲用される他、精油(アロマオイル)の原料にもなっています。 クロモジ(黒文字)の楚々とした雰囲気は、和風の庭やナチュラルガーデン、雑木風の庭に相性が良い樹木です。クロモジ(黒文字)の枝は、切り花としても流通していて、生け花やフラワーアレンジの花材としても使われます。派手さはありませんが、若葉、青葉、花、紅葉と見どころのある樹木です。

ユキヤナギ

春の花木 ユキヤナギ

開花時期:3月~4月

3月~4月に白い小さな花がしだれるように枝にびっしりと咲く雪柳。性質がとても強く、管理も楽なため、公共空間にも多く植栽されています。以前は雪柳の色は白のみでしたが最近はピンクの新種も出てきました。

レンギョウ

春の花木 レンギョウ

開花時期:3月~4月

レンギョウは、3月から4月に枝一面に黄色い花が開花する落葉低木。まず初めに花が開花し、花の終わりごろに葉が出てくるので、花の咲き始めは枝全体が黄色でとても華やかな見た目です。病害虫にも強く、庭木としてのほか、公園などの公共スペースにも植栽されています。

レンギョウ(連翹)

  • レンギョウは、春の訪れを黄金色の花で華やかに告げる落葉低木。地際から多くの枝を出し、2~3mの高さで株立ちする性質から、刈り込んで生垣に仕立てられることもあります。長く伸びた枝先は垂れさがり、地面に付くとそこから根をおろす性質があります。早春に萌芽するより先に、前年枝に黄金色の花を咲かせ、花冠は直径2.5cmほどで4つに深く裂けるように分かれます。花が終わるころから葉が展開します。 同じレンギョウ属に類似種が多数ありますが、枝が空洞なことから区別が出来ます。中国やヨーロッパ各地でもレンギョウ属は多く植栽され、春の訪れを感じる花として人気があります。

ユスラウメ

ユスラウメ 春の花木

開花時期:3月~4月

ユスラウメは、春に梅や桜に似たかわいい花を枝いっぱいに咲かせ、初夏にさくらんぼのような真っ赤な小さな果実を実らせる落葉低木。丈夫で育てやすいため、庭木としてもおすすめの果樹です。熟した果実は生食でき、甘酸っぱい味がしてジャムなどに用いられます。

ユスラウメ

  • ユスラウメは、春に梅や桜に似た美しい花を枝いっぱいに咲かせ、初夏にさくらんぼのような真っ赤な小さな果実を実らせる落葉低木。新芽の明るいグリーンも美しく、花も実もない時期も楽しめます。丈夫で育てやすいため、庭木としてもおすすめの果樹です。 熟した果実は生食でき、甘酸っぱい味がしてジャムなどに用いられます。また、ユスラウメは漢方薬としても使われます。 ユスラウメの名は、花が梅の花に似ていることや枝の上部に繁茂して風が吹くと揺れやすいこと、枝を揺さぶって実を落とすことなどからその名が付いたと言われています。また、江戸時代に日本に渡来したときの名「ゆすら」が残り、梅に似ていることをプラスしてユスラウメになったという説もあります。

 

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4月に咲く春の花木

桜・一葉 春の花木

一葉

開花時期:4月

数えきれないくらいたくさんの品種が存在する桜。ソメイヨシノが散ったころから咲き始める桜も多数あります。ソメイヨシノの満開の姿を見逃したら、4月が見ごろの桜を見に出かけてみませんか。東京にある新宿御苑は1年中、さまざまな桜の品種に出会うことができるスポットです。

リキュウバイ

リキュウバイ 春の花木

開花時期:4月~5月

リキュウバイは中国原産の落葉低木で、春に美しい白い花が開花します。清楚な雰囲気の花は、茶花としても愛されてきた花木です。耐寒性に優れ、公園樹としてもよく植栽されています。庭に植え付けることをお考えの方は、単幹と株立ちでは見た目が大きく違うので、好みの樹形のものを選びましょう。

リキュウバイ(利休梅)

  • リキュウバイ(利休梅)は中国原産の落葉低木で、春に美しい白い花が開花します。清楚な雰囲気の花は、茶花としても愛されてきました。耐寒性に優れ育てやすいため、公園樹としても植栽されています。  

ハナミズキ

ハナミズキ 春の花木

開花時期:4月~5月

ソメイヨシノの開花が終わった頃から花を咲かせるハナミズキ。見ごろは4月から5月にかけてです。伸びやかに広がる枝に白やピンクの花が咲いている姿はとても美しく、庭木や街路樹でもよく使われている花木です。

ハナミズキ(花水木)

  • 桜が開花し終わった時期に花を咲かせるハナミズキ。見ごろは4月から5月にかけてです。落葉樹として知られているハナミズキですが、10m以上まで生長します。分布も全国各地。極端に寒さの厳しい地域では生育が見られませんが、大抵の場所なら育てることが出来ます。 ハナミズキの葉は、枝の先に楕円形についています。花は、桜の様な形に見えますが、花弁が付いているわけではありません。花に見える部分は、花弁ではなく、葉が変形した総苞(そうほう)、です。実際の花弁は総苞よりも中央にあります。 ハナミズキの寿命は桜と同じく80年程度と言われています。

ツツジ

ツツジ 春の花木

開花時期:4月~5月

庭木や街路樹などでよく使われる花木、ツツジ。刈り込みに堪えることから、生垣としても利用されます。花の時期はハナミズキと同じくらいの時期。ハナミズキの足元にツツジが植えられていることも多く、白いハナミズキと華やかなピンクのツツジは春から初夏の街路樹としてよく見かける色あいです。ツツジとサツキはよく似ていますが、ツツジの方が開花が早く4月頃、サツキは5月に開花します。また、ツツジは花がいっぺんに開花しますが、サツキは徐々に開花するため見分けることができます。

ツツジ(躑躅・つつじ)

  • ツツジ科ツツジ属の植物。花のピンク色がとても鮮やかで印象的な植物です。学校の生垣などとしても使われています。花の奥には甘い蜜があり、蜜を吸った思い出がある方も多いのではないでしょうか。種によって違いますが、毒があるので注意。

モミジ

モミジの花 春の花木

開花時期:4月

圧倒的に花より葉が注目されるモミジですが、今回はあえて花木として紹介します。モミジの花は4月頃、線香花火みたいな小さな花を無数に咲かせます。とても小さくて正直、地味な花ですが、近づいてよく見てみると、なんともかわいらしい花の形をしています。今年は春のモミジにもご注目ください。

ハナカイドウ

ハナカイドウ 春の花木

開花時期:4月~5月

ハナカイドウは、カイドウとも呼ばれるバラ科の落葉低木。低木といっても5mくらいにはなります。色は白からピンク系濃淡まで品種が豊富な花木です。写真のようにつぼみもかわいらしい姿をしています。色にもよりますがつぼみの色と開花した時の色の変化もまた魅力的です。

ハナカイドウ

  • ハナカイドウは、中国原産のバラ科リンゴ属の落葉樹で「カイドウ」と呼ばれる場合もあります。 日本にハナカイドウが渡来したのは江戸時代初期のころといわれています。唐の玄宗皇帝が楊貴妃が眠る姿をハナカイドウに例えたという故事があり、中国では古くから愛され、美人の代名詞にも使われるほどです。 美しい3~5cmほどの半八重の花を、ソメイヨシノが散り始める4月~5月にかけて垂れさがるように枝いっぱいに咲かせます。つぼみのときは濃いピンク、開花すると淡いピンクに変化し、開花時は華やかです。この花柄(かへい)が長く垂れる花姿から、垂糸海棠(すいしかいどう)とも呼ばれます。 果実は5mmほどの球形で10月~11月に暗褐色に熟します。国内では北海道から九州まで、庭木や鉢植えのほか、盆栽としても広く親しまれています。

コデマリ

春の花木 コデマリ

開花時期:4月~5月

コデマリはバラ科の落葉低木。株元から多くの枝を出し、高さ2mほどの株立ちになります。1cmに満たない白い小花が複数集まって3cmほどの小さな手まりのような丸い花姿になり、別名テマリバナとも呼ばれます。

コデマリ(小手毬)

  • コデマリ(小手毬)はバラ科の落葉低木で株元から多くの枝を出し、主幹のない高さ2mほどの株立ちになります。1cmに満たない白い小花が20以上も集まって3cmほどの小さな手毬(てまり)のような丸い花序を形成します。別名をテマリバナともいいます。長く弓なりに伸びた枝に、白く毬のような花をたわわに咲かせます。まるで花の重みで枝がたわんでいるいるようで、ため息の出る美しさです。 ヒコバエという細かい枝を株元から次々と出して、株全体が大きくなります。庭木の根締めや公園の境栽などに広く用いられます。また、コデマリ(小手毬)は秋の紅葉も美しい植物です。移植や栽培が容易なので、観賞用として古くから栽培されています。切花としても人気の植物です。

山吹(ヤマブキ)

ヤマブキ 春の花木

開花時期:4月~5月

山吹は4月から5月に美しい山吹色の花を枝一面に咲かせる落葉低木。日本原産の木なので全国で見ることができます。花は一重の他、八重もあります。

山吹(ヤマブキ)

  • 山吹(ヤマブキ)は、春に美しいオレンジ色に近い黄色の花を咲かせる落葉低木です。北海道から本州に自生しています。 山吹色という色の名前はこの山吹(ヤマブキ)の花の色が由来です。春に山吹色の花を枝一面に咲かせる姿はとても美しく見事です。株元から伸びたそれぞれの枝は、自然に弓なりになり、枝一面に花をつけます。花は一重の他、八重もあります。また白い花が咲く白花山吹もあります。 とても強健で育てやすい植物です。植え付け後は乾燥さえ気を付ければ、ほとんど手間がかからず、毎年株元から新しい枝が出て大株に生長します。放っておくと大きな茂みになるので、剪定や株分けで整理します。

白山吹(シロヤマブキ)

シロヤマブキ 春の花木

開花時期:4月~5月

白山吹は山吹の花に似た白い花を咲かせるバラ科の落葉低木。同じ季節に咲く山吹の花に似ていることから名づけられましたが、山吹とは植物分類的には別種です。山吹は枝一面に花が開花するのに対し、白山吹は枝先に花が開花するため、開花中、葉も目を引く花木です。花が咲いた後に、4つの黒い実をつけ、翌年の花が咲いた時も前年の実がついていることもあります。適した場所に植栽すれば丈夫で育てやすく、特別な手間が必要ないため、庭木の他、公園樹としても植栽されています。

シロヤマブキ(白山吹)

  • シロヤマブキ(白山吹)は、春にヤマブキ(山吹)の花に似た白い花を咲かせるバラ科の落葉低木。花が同じ季節に咲くヤマブキ(山吹)の花に似ていることから名づけられました。 適度な湿気を好むので、夏に西日が当たりすぎるような場所に植栽するのは不向きです。適した場所に植栽すれば丈夫で育てやすく特別な手間が必要ないので、庭木の他、公園樹としても植栽されています。

ドウダンツツジ

ドウダンツツジ 春の花木

開花時期:4月~5月

ドウダンツツジは、春にスズランに似た白いつぼ型の小さな花を咲かせる落葉低木。自然樹形の他、刈り込みに堪えるので生垣などにもよく利用されています。洋風にも和風にも合うので利用範囲が広い花木です。

モッコウバラ

春の花木 モッコウバラ

開花時期:4月~5月

モッコウバラは中国原産の常緑低木で一季咲きのつるバラ。非常に強健で、病害虫の被害が少ない育てやすいバラのひとつです。花色は白かカスタードクリームのような淡い黄色で、咲き方には一重と八重咲きがあります。生育旺盛で10mくらいにまで生長します。花が終わったら早めに剪定を行い樹形を整えることと、適宜誘引を行い枝が暴れないように管理する必要があります。

モッコウバラ

  • モッコウバラは中国原産の常緑低木、一季咲きのつるバラです。モッコウバラは非常に強健で、病害虫の被害の少ない育てやすいバラです。 モッコウバラの開花期は4~5月です。花色は白かカスタードクリームのような淡い黄色で、咲き方には一重と八重咲きがあります。直径2~3cm程度の小ぶりな花を、枝の先に5~10輪くらい房のようにたわわに咲かせます。春に枝先が花の重みで弓なりにたわんで開花している姿は美しく、道行く人の目を捉えます。 モッコウバラは強健であると同時に生育も旺盛で、10mくらいにまで生長します。花が終わったら早めに剪定を行い樹形を整えることと、適宜誘引を行い枝が暴れないように管理する必要があります。

ハナズオウ

春の花木 ハナズオウ

開花時期:4月

ハナズオウはマメ科の落葉樹。4月に葉より先に小さな花を枝一面に密集して咲かせ、花が終わったあとにハート型のかわいらしい葉が芽吹きます。花の後には種のサヤができて緑色から褐色に変化し、春先まで枝に残ります。花色はピンクの他、白もあります。

ハナズオウ(花蘇芳)

  • ハナズオウはマメ科ハナズオウ属の落葉樹。スオウの木から採った染料に花色が似ていることから、ハナズオウと呼ばれています。 暑さ、寒さにも強く、手入れが簡単なことから、庭木の他、公園などにもよく植栽されています。ハナズオウの種類は、ピンクの他、白花種や、葉が斑入りなどの品種もあります。木は直立して生長するので枝が広がらないことから、比較的狭いスペースでも育てることができます。低木のシンボルツリーとしても利用されます。 4月に葉より先に小さな花が開花します。枝一面を埋め尽くすように咲く姿はとても目を引きます。   花の終わりの頃に、ハート型のかわいらしい葉が芽吹きます。花の後には種のサヤができて、緑色から褐色に変化し、春先まで枝に残ります。葉は秋になると黄葉した後、落葉します。

トキワマンサク

トキワマンサク 春の花木

開花時期:4月~5月

トキワマンサクはマンサク科の常緑樹で、樹高は5m近くにまでなります。花は枝先にいっせいに咲くので、遠くから見ると木全体が花に覆われているように見えるほどです。洋風・和風どちらの雰囲気にも合い、丈夫で育てやすいため、庭木のほか、生け垣や街路樹、公園樹などさまざまなシーンに利用されます。トキワマンサクの花びらは葉よりも細く、花びらの先はくるりと丸まって反り返り、その集合体が花となっている一風変わった形をしています。

トキワマンサク(ベニバナトキワマンサク)

  • トキワマンサクはマンサク科の常緑樹で、生長すると樹高は5m近くにまでなる中高木です。花は枝先にいっせいに咲くので、遠くから見ると木全体が花に覆われているように見えるほどです。洋風・和風どちらの雰囲気にも合い、病害虫に強く丈夫なトキワマンサクは生け垣としてもとても人気があります。 トキワマンサクの花びらは葉よりも細く、ひょろりと長い変わった形をしています。花びらの先はくるりと丸まり反り返り、その集合体が花となっている一風変わった形をしています。 濃いピンクの花を咲かせるベニバナトキワマンサクは、トキワマンサクの変種で、葉も赤紫色になる種類があり観賞用として流通しています。 病害虫の害が少ない強い樹木のため、街路樹やマンションなどのエントランスの庭木としてもよく利用されます。

ブルーベリー

春の花木 ブルーベリー

開花時期:4月

ブルーベリーはツツジ科の落葉低木。低木なのでベランダや鉢植えでも育てやすい果樹のひとつです。果実だけでなく、かわいらしい花や紅葉も楽しめるので、四季折々のみどころが満載です。花は4月に白いつぼ型の花が木一面に開花します。ブルーベリーは1品種の苗木でも結実しなくはないですが、たくさん収穫したいなら同一系統の2品種を植えるとよいでしょう。

ブルーベリー

  • ブルーベリーはツツジ科スノキ属に分類される北アメリカ原産の落葉低木果樹で、種類は200~300種あると言われています。低木なのでベランダや鉢植えでも育てやすい果樹のひとつです。ブルーベリーは虫が付きにくく無農薬でも栽培しやすいのでとても人気があります。 ブルーベリーは果実だけでなく、かわいらしい花や紅葉も楽しめるので、1年を通して変化も見ることができるのも魅力のひとつです。 ブルーベリーは1品種の苗木でも結実しなくはないですが、たくさん収穫したいなら同一系統の2品種を植えるとよいでしょう。

ジューンベリー

ジューンベリー 春の花木

開花時期:4月

ジューンベリーは名前の通り6月に赤い果実をつける落葉樹。春から初夏の気温が昔に比べて高い最近は、東京周辺では5月中旬くらいから食べごろになる年が多いようです。4月に白い花が咲いた後に、初夏に赤い実が実ります。花や実以外にも、新緑や秋の紅葉と四季折々に楽しむことのできる果樹です。自家結実性があるため、一本で実を収穫することができます。

クラブアップル

クラブアップル 春の花木

開花時期:4月~5月

絵本作家でもあり、園芸家でもあった、有名なターシャ・テューダーのお庭にもあったクラブアップル。食用というよりは、園芸種の小さなリンゴです。初夏に花が咲いた後、秋に小さなかわいい実がなります。クラブアップルにはたくさんの品種があり、品種によって花の色や樹形などが異なります。花の色は白やピンクの濃淡、咲き方は一重のほか、八重咲き種もあります。

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金子三保子
金子三保子

フラワーコーディネーター、フォトグラファー、ライター。 2022年6月、日東書院本社より「植物のきもち ~がんばりすぎないガーデニング」出版。 ギフトや装花などのフラワーコーディネート、自身でコーディネートした作品の撮影、雑誌や会員情報誌への提案など幅広く活動中。現在は植物に関する記事の執筆にも携わる。庭仕事はライフワーク。映画「余命1ヶ月の花嫁」ブーケ製作。

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