ハマナスとは?育て方・栽培方法|植物図鑑

植物名
ハマナス
学名

Rosa rugosa

英名
Rugosa rose Romanas rose
和名
浜梨
科名
バラ科
属名
バラ属
原産地
中国北東部、韓国、日本

ハマナスの特徴

高さ1mほどのバラ科の落葉低木でロシア東部から韓国、日本の海岸沿いに自生します。枝のとげは非常に多く、夏ごろに枝先に一重で濃い桃色の大きな花を咲かせます。果実は頂部にがく片を残したまま2.5cmほどになり、秋に赤く熟します。果実がナシの実に似ることからハマナシとよび、それがなまってハマナスと呼ばれるようになりました。刺が多いため家庭に植栽されることは少ないですが、低温と潮風に強いため海岸の公園緑地などでよく見られます。花色や花形の異なる変異が多く、また欧米では品種改良が行われ、花を観賞すると同時に香水の原料にするための園芸品種が多く開発されています。

ハマナスの詳細情報

園芸分類 草花
耐寒性 強い
耐暑性 やや弱い
花色 ピンク、白など
開花時期 4月~7月頃

ハマナスの育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
種まき
植え付け
植え替え
剪定
肥料
開花
収穫

ハマナスの栽培環境

日当たり・置き場所

日当たりを好みます。

用土

水はけがよい土であれば土質は選びません。地植えにする場合は掘り上げた土に砂質土を混ぜ込むと水はけよく栽培できます。また鉢植え用に配合する場合は赤玉土、鹿沼土、腐葉土を混ぜるとよいでしょう。

ハマナスの育て方のポイント

水やり

鉢植えは土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをしましょう。地植えの場合は根づいた後は水やりの必要はありません。

肥料

寒肥えとお礼肥えの年に2回施します。寒肥えは有機肥料を中心に施し、お礼肥えは緩効性化成肥料を施します。原種のバラなので多く施す必要はありません。

病害虫

原種のバラなので園芸種に比べれば比較的病害虫は少ないですが、害虫はアブラムシカイガラムシ、夏場の高温期に乾燥させるとハダニが発生します。病気はうどんこ病黒星病にかかることがあります。

ハマナスの詳しい育て方

選び方

ポット苗で購入する場合には植え付け適期の休眠期に購入しましょう。鉢植えの場合は病害虫のないものを選びましょう。

種まき

熟した果実から種を取り出したらすぐに赤玉土の小粒をいれた育苗トレイなどに種をまきます。寒さにあたらないと発芽しないため、発芽は翌春になります。開花までは3年ほどかかります。

植え付け

一年中日当たりが良く、風通しの良い場所を選んで水はけのよい土に植え付けましょう。高温多湿が苦手なので暖地では夏の西日があたる場所は避けましょう。

剪定・切り戻し

休眠期の1月~2月に、古い枝を更新するように剪定します。株元から伸びる若い枝を残し、古く木質化して花つきが悪くなった枝を地際から切ります。風通しが良くなるように思い切って剪定しましょう。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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