パプリカの育て方 〜抜き取り編〜

アバター画像

LOVEGREEN編集部

このライターの記事一覧

更新日 :

未熟果を収穫するピーマンと違い、パプリカは果実の色が約3週間ほどかけて「ライムグリーン⇒オレンジ⇒レッド」へと変化します(品種にもよります)。

どの段階でも甘みがあり、生でも美味しく食べられますが、熟した赤が一番甘いようです。

皆さんのお好みの色のパプリカは何色ですか?

じっくり時間をかけて熟していくパプリカは、10月頃まで長く収穫することができます。

暑さを好むパプリカが、意外にも秋まで長く生育することに驚く方も多いのではないでしょうか。

今回は、そんなパプリカの苗の抜き取りをご紹介します。

 

目次

抜き取る時期

抜き取り作業

抜き取った根の観察

ネコブセンチュウだったなら

秋冬野菜の準備

 

抜き取る時期

sana gardenでは、9月上旬頃までパプリカの苗を育てました。

まだまだ育てることが可能なパプリカですが、秋冬野菜のスペース作りのために、やむなく9月上旬に抜き取りをしました。

皆さんのパプリカの生育状態はいかがですか?

皆さんのパプリカの苗がまだまだ元気に生育しているならば、是非10月頃まで収穫を楽しんでください。

では、秋冬野菜の植え付けを機に、パプリカの苗を抜き取っていきたいと思います。

目次に戻る≫

抜き取り作業

パプリカの葉の収穫

パプリカの抜き取りの最後のお楽しみは、パプリカの葉の収穫です。

パプリカの葉は、ピーマンの葉と同様に食べることができます。

パプリカの葉は、とても食べやすい「ほうれん草」のような味わいです。軽く茹でてお浸しにしたり、甘辛く炒めても美味しくいただけます。

抜き取り作業

さて、パプリカの葉を収穫したら、抜き取り作業を始めましょう。

パプリカの苗を適当な大きさに分けて切りますが、ゴミ袋に入れて破棄する前に必ず見て欲しいところがあります。

目次に戻る≫

抜き取った根の観察

抜き取ったパプリカの苗の根をよく見てみると、上の画像のように太い根と細い根があります。どちらの根も表面に凸凹のない、きれいな根をしています。

このように根の表面がきれいな根であれば、抜き取るだけで問題ありません。

ネコブセンチュウ

上の画像をご覧ください。根の部分に大小のこぶのようなものが出来ています。  このような根は、ミニトマトやキュウリ、ナスなどのナス科に発生しやすい「ネコブセンチュウ」かもしれません。  ネコブセンチュウとは  土の中に生息する1mm以下のセンチュウで、植物の根の養分を吸います。その被害部分が大小のこぶのような形になります。  センチュウに侵された根は、充分な水分や養分を吸収することができず最後には枯れてしまいます。  センチュウの大きさが1mm以下のため、肉眼で早期に発見することは難しいため、このように作物を抜き取るタイミングに、しっかりとセンチュウの存在を確認する必要があります。

上の画像をご覧ください。根の部分に大小のこぶのようなものが出来ています。

このような根は、ミニトマトやキュウリ、ナスなどのナス科に発生しやすい「ネコブセンチュウ」かもしれません。

ネコブセンチュウとは

土の中に生息する1mm以下のセンチュウで、植物の根の養分を吸います。その被害部分が大小のこぶのような形になります。

センチュウに侵された根は、充分な水分や養分を吸収することができず最後には枯れてしまいます。

センチュウの大きさが1mm以下のため、肉眼で早期に発見することは難しく、このように作物を抜き取るタイミングに、しっかりとセンチュウの存在を確認する必要があります。

ちなみに…マメ科の根のコブは根粒菌!

ちなみに、上の画像は枝豆の根の部分です。  こぶのようになっている個所は、ネコブセンチュウではありません。  マメ科特有の根粒菌というものです。  根粒菌とは  この粒の中には根粒菌という微生物が存在しています。この根粒菌の働きは、大気中の窒素からマメ科の作物の中に植物の三大栄養素の一つである「窒素」を取り入れる働きをするものです。  つまり、根粒菌はマメ科の作物へいい影響を与えるものです。ネコブセンチュウとは全く異なりますので、注意しましょう。

ちなみに、上の画像は枝豆の根の部分です。

こぶのようになっている個所は、ネコブセンチュウではありませんマメ科特有の根粒菌というものです。

根粒菌とは

この粒の中には根粒菌という微生物が存在しています。この根粒菌の働きは、大気中の窒素からマメ科の作物の中に植物の三大栄養素のひとつである「窒素」を取り入れる働きをするものです。

つまり、根粒菌はマメ科の作物へいい影響を与えるものです。ネコブセンチュウとは全く異なりますので、注意しましょう。

目次に戻る≫

ネコブセンチュウだったなら

皆さんが抜き取ったキュウリの苗はいかがでしたか?

ネコブセンチュウだった方は、思い返してみて下さい。生育期間中も、何だか調子が悪いと感じていませんでしたか?

その原因は、ネコブセンチュウの仕業だったかもしれませんね。

ネコブセンチュウの除去

①被害を受けた根の除去。

レーキや土ふるいで、被害を受けた苗の根を全て取り除きましょう

②太陽熱で消毒。

被害を受けた土を透明ビニール袋に入れ、水分を含ませ、封をします

直射日光に2~3日ずつ両面に日を当てます

皆さんが抜き取ったミニトマトの苗はいかがでしたか?  ネコブセンチュウだった方は、思い返してみて下さい。生育期間中も何だか調子が悪いと感じていましたか?その原因は、ネコブセンチュウの仕業だったかもしれませんね。  さっそくネコブセンチュウ対策をしていきましょう。  ネコブセンチュウの除去  ①被害を受けた根の除去。  レーキや土ふるいで、被害を受けた苗の根を全て取り除きましょう。  ②太陽熱で消毒。  被害を受けた土を透明ビニール袋に入れ、水分を含ませ、封をします。  直射日光に2~3日ずつ両面に日を当てます。

小さいプランターなら、こんなふうに丸ごとビニール袋の中に入ります。

目次に戻る≫

秋冬野菜の準備

抜き取った後の作業

抜き取りが終了したら、秋冬野菜に向けて準備を開始しましょう。本格的な土壌改良は、来年の春夏野菜の植え付ける前にしますので、今回は軽く整えるような作業になります。  1 プランター内の土をほぐす  2 有機石灰を入れる  有機石灰をおすすめする理由  有機石灰とは、牡蠣殻などの貝殻化石を原料とする石灰肥料のことです。使用されるものによってアルカリ分が異なります。  消石灰や苦土石灰よりもアルカリ分が少なく、効果も穏やかなため速効性はありませんが、有機石灰を撒いた後すぐに種まき・定植ができるため石灰を使い慣れていない初心者さんにはおすすめの石灰です。  また、有機石灰は、土が酸性に傾くと、土中に溶けて中和しますが、中性であればそれ以上溶けることはありませんので、入れすぎの場合も安心して栽培を続けられます。  3 元肥投入  これで、秋冬野菜を安心して植え付けられますね。

抜き取りが終了したら、秋冬野菜に向けて準備を開始しましょう。本格的な土壌改良は、来年の春夏野菜の植え付ける前にしますので、今回は軽く整えるような作業になります。

1 プランター内の土をほぐす

しっかり土をほぐして、秋冬野菜を植え付ける前に害虫を見つけ出しましょう!

2 有機石灰を入れる

有機石灰をおすすめする理由

有機石灰とは、牡蠣殻などの貝殻化石を原料とする石灰肥料のことです。使用されるものによってアルカリ分が異なります。

消石灰や苦土石灰よりもアルカリ分が少なく、効果も穏やかなため速効性はありませんが、有機石灰を撒いた後すぐに種まき・定植ができるため石灰を使い慣れていない初心者の方にはおすすめの石灰です。

また、有機石灰は、土が酸性に傾くと、土中に溶けて中和しますが、中性であればそれ以上溶けることはありませんので、入れすぎの場合も安心して栽培を続けられます。

3 元肥投入

これで準備は終了です。安心して秋冬野菜を植え付けられますね。

 

いかがでしたか?

パプリカの実が熟すまでとても時間がかかりますが、完全にパプリカが熟した時、とても嬉しい気持ちになりました。

お店で売っているような艶々のパプリカを、来年も是非育ててみてくださいね♪

▼関連記事

目次に戻る≫

LOVEGREEN(ラブグリーン)メールマガジン会員募集中!

関連ワード

今月のおすすめコンテンツ

「パプリカの育て方 〜抜き取り編〜」の記事をみんなにも教えてあげよう♪

アバター画像
LOVEGREEN編集部

LOVEGREEN(ラブグリーン)の編集部アカウントです。育て方の記事や、編集部としての取材記事やオフィシャル情報などを配信。

このライターの記事一覧

LOVEGREEN 公式アカウントをフォロー!

  • Instagram
  • Facebook
  • LINE
  • Twitter

関連サービス