100均でふきのとうの地下茎を購入!毎年収穫を目指す方法。

LOVEGREEN編集部
このライターの記事一覧

100円ショップの園芸グッズの品揃えは素晴らしいですね。いつも種類の多さに感動します。そんな100円ショップ園芸コーナーからまた一つ試してみたいものがありましたので購入してみました。この時期販売されている、アスパラ・みょうが・ふきのとう・たらの芽の株4種類です。
収穫の楽しみが2度訪れる「ふきのとう」についてご紹介します。早春のふきのとうもほろ苦くて美味しいですが、初夏から初秋まで楽しめるふきも楽しみですね。
目次
ふきのとうとは
日本原産の山菜で、春の訪れを知らせる「ふきのとう」と、梅雨時期から長く伸びた葉や葉柄(ようへい)を煮つけなどでいただく「ふき」と楽しみが2倍もある山菜です。
科・属 | キク科 フキ属 |
英名 | Giant Butterbur |
学名 | Petasites japonicus |
原産地 | 日本 |
出回り時期 | 3月~10月 |
育てやすさ | ★★★★★ |
半日陰を好み、湿気のある環境ならプランターでも十分管理できるようです。地下茎の植え付けは春と秋が主流です。今回は春から育てるふきのとうのプランター栽培をご紹介します。
ふきのとうのプランターの植え付け方
ふきのとうの地下茎
100均で購入したふきのとうです。ゴボウを短く切ったような小さい地下茎です。
地植えにして育てるとガーデニングのグランドカバーとして庭一面に広がりますが、今回はプランター栽培ですのでしっかり日頃のお手入れしながら育てましょう。
ふきのとう栽培の土の準備
特別な土を用意しなくても普通の野菜用の培養土で大丈夫。今回用意した土は、黒土・日向石(中粒)・もみ殻くん炭。
ふきのとうは比較的酸性土壌を好むので、石灰を入れる等の酸度調整をさほどしなくても十分に育ちます。肥料は有機肥料を原料にした顆粒状のものを用意しました。
ふきのとう栽培用のプランター準備と地下茎の植え付け
ふきのとうのプランターはある程度土の量が多く入る深型のものを用意しましょう。
鉢底にネットを敷いて、軽石を鉢底が隠れる程度に置きます。
ふきのとうの地下茎は横向きに置きに植えましょう。
ふきのとうの地下茎の覆土は5~10cmほど、最後にお水をしっかり与えたらふきのとうの地下茎の植え付けは完了です。
植え付け後、1年間のふきのとう栽培
ふきのとうを元気にプランターで育てるための秘訣は、「乾燥させない」「3年か4年に一回は、掘り起こし株を分けて移植する」この2点が重要です。続いて、植え付け後1年を通したふきのとうの育て方をご紹介します。
4~5月のふきのとう
日当たりが良く乾燥しやすいところはふきのとうの苦手な場所です。日陰の場所を選び、しっかり水を与えて管理しましょう。ふきのとうの可愛い芽が出てきます。
6~10月のふきのとう
今年は1年目ですのでそれほどたくさんは収穫できないと思いますが、フキの葉、葉柄(ようへい)の収穫時期です。
11~1月のふきのとう
フキの葉、葉柄(ようへい)の収穫も落ち着き、そろそろ休眠期の始まりです。ふきのとうも地上部が枯れて根の状態で冬を越す宿根草です。また2~3月に出てくるふきのとうを楽しみに、お礼肥を施しましょう。
2~3月のふきのとう
2~3月はほろ苦いふきのとうの収穫時期です。花が咲く前の蕾の状態の方が苦味が少ないので早めに収穫してください。ちなみに、ふきのとうの根は有毒なため、食さないように気を付けてください。
ふきのとうの収穫が終わった頃お礼肥を施し、梅雨以降のフキの葉、葉柄(ようへい)の収穫に備えましょう。
いかがでしたか?
プランターや畑で栽培する際は「直射日光が当たらない環境」、「湿気のある土壌を好むためしっかり水やり」この2点に注意すればとっても簡単に育てられます。
ふきのとうは日本の気候に合っているため、日本原産の山野に自生しているということが育てやすい最大のポイントです。自家製ふきのとうの天ぷら、自家製フキの味噌汁、煮物が今から楽しみですね!
▼編集部のおすすめ
ミョウガ(茗荷)
- ミョウガは、中国・朝鮮半島・日本・台湾に自生する宿根性の多年草。独特な香りをもつ香味野菜で、日本でも本州から沖縄まで自生しています。先端の紅色が鮮やかでふっくらしたものが良質です。半日陰と湿った土壌を好み、地下茎を伸ばして生長します。日当たりが悪い場所でも栽培可能なので、家庭菜園で取り入れやすい野菜のひとつです。 ミョウガは、蕾を食べる「花ミョウガ」と、植え付けてから2~3年たったミョウガの新芽を遮光して軟白化した幼茎「ミョウガ茸」を食べることができます。 東京の「茗荷谷(みょうがだに)」は、かつてその場所がミョウガの産地だったことが地名の由来です。切り立った崖の下に清水がわき、周囲でミョウガがたくさん採れたことが分かる文献や地図が残されています。
ふき(蕗・フキ)
- ふき(蕗・フキ)は数少ない日本原産の山菜で、日本全国の山野に自生しています。キク科フキ属の宿根草で、毎年同じ場所で収穫を楽しめる山菜です。 細長い地下茎を数本伸ばして、その先に大型の葉が発生します。私たちがいつも食べている部分はじつは茎ではなく、葉柄(ようへい)といって茎につながる柄(え)のような部分です。ふきの地下茎は有毒なため食さないように気を付けましょう。 早春の雪解けとともに葉よりも先に花茎が土から顔を出すフキノトウは、ふき(蕗・フキ)の花です。フキノトウは雌花と雄花に分かれています。雄花は黄色で、花が咲き終わると枯れていきますが、雌花は白い花を咲かせた後、茎が伸びタンポポの綿毛のような種子を飛ばします。 北海道の足寄町に自生するラワンブキは、高さ2~3mにも達する大きさが有名で、人気の観光スポットにもなっています。
たらの芽
- たらの芽とは、タラノキの葉が開く前の新芽の部分をいいます。 タラノキの高さは2~4mほどの落葉低木で、北海道から九州まで広く分布している日本原産の樹木です。 日当たりの良い、平地から高山までの幅広い場所で繁殖しています。 自生しているタラノキにはとげのある品種が多くみられ、枝にバラのようなとげがビッシリついていることから、別名「オニノカナボウ」とも呼ばれています。このようにとげのあるタラノキを「オダラ」と呼んでいます。 自生するタラノキと違い、栽培するタラノキにはほとんどトゲのあるものはありません。とげのない種類のタラノキは主にメダラと呼ばれています。 ちなみに、乱獲により自生しているタラノキが減っていることが懸念されていますので、採取はご自身の土地にあるたらの芽だけにし、自生しているたらの芽の採取は控えましょう。 たらの芽の収穫の時期は、寒い冬が明けた春の時期です。天ぷらにして食べるとほのかな苦味がとても美味しいたらの芽は、山菜の王者と呼ばれるに相応しい春の食材です。
アスパラガス
- アスパラガスは若茎を食用にする植物です。茎についている「はかま」と呼ばれる三角形のものが本当の葉です。この葉は退化しているので茎をのばしても葉が大きくなることはありません。葉のように見えるものは「偽葉(仮葉)」と呼ばれ、細かく分枝した枝になります。 和名はオランダキジカクシといい、語源はキジが隠れられるほどにアスパラガスの細かい茎が生い茂ることから名づけられました。緑色に育てた「グリーンアスパラガス」のほかに土寄せやフィルムなどで遮光することによって軟白栽培した「ホワイトアスパラガス」、アントシアニンを含むアスパラガス全体が紫色の「紫アスパラガス」などがあります。 種まきから本格的に収穫できるまで3年ほどかかりますが、それ以降はそれほど手入れが必要でなく、同じ場所で5年以上収穫できます。