ベランダ栽培でも収穫量を増やす!枝豆の育て方~生育過程・収穫編~
LOVEGREEN編集部
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上からみると枝豆の葉が大きく生長している様子は分かれども、かがんでみなけれは肝心の枝豆の生長に気付くことはできません。そんなこんなでうっかりしていると、あっという間にたくさんの枝豆の莢(さや)が付いていました。
これからが枝豆の収穫の本番を迎えます。最高の状態の枝豆を収穫しましょう!
目次
3タイプの枝豆の生育実験結果
左:普通育苗 中央:胚軸切り後育苗 右:胚軸切り、摘芯後育苗
5月の中旬に胚軸切り、摘芯育苗した苗を6月初旬に植え付けて、1ヶ月経過しました。実験気分で3つのタイプを育ててきましたが、比べてみると一目瞭然。普通に育苗したものが草丈、葉の数、莢(さや)の大きさ数ともに一番良い生育でした。
胚軸切り、摘芯後育苗
胚軸も切り、摘芯してから育苗するので初期生育も遅く、普通栽培の影にかくれて光も足りなくなってしまったのかもしれませんが、明らかに草丈、葉の数、莢(さや)の大きさ数ともに小さい状態です。
※収穫量を増やし、病気に負けないことを目的に摘芯・胚軸切り(断根)した育苗方法
胚軸切り後育苗
胚軸切り、摘芯後育苗ほど小さくありませんが、こちらの苗も生育状態が遅く、莢(さや)つきも少ないですね。
※病気に負けないことを目的に胚軸切り(断根)した育苗方法
普通育苗
おそらく品種にもよるかと思いますが、プランターで栽培する程度なら圧倒的に普通に育苗した方が莢(さや)つきや生育が良くなるという実験結果が出ました。
※鳥に食べられないように、芽がでるまで育てる育苗方法
普通育苗後の摘芯苗
ちなみに、普通育苗の枝豆を6月6日に摘芯してみましたが、やはり一番多く莢(さや)が付いているのは「摘芯しない普通育苗」の枝豆でした。
枝豆の収穫
生育も良く、枝豆の莢(さや)の数が一番多い普通育苗
ご覧のようにたくさんの枝豆がなっていますが、枝豆の莢(さや)を一つずつ見てみるとそれぞれ大きさが違うのが分かります。つまり、枝豆の収穫の適期は一粒ごと違うんです。
枝豆の収穫の目安は、莢(さや)を指で押して中から豆が出てくる位が収穫適期ですが、見た目でも莢(さや)がふっくらとしているのが分かります。莢(さや)がパンパンにふくらみ、黄色くなって豆が硬くなってしまう前に一つずつ収穫しましょう。
畑などで大量に栽培している場合は、根ごと一気に引き抜く方法もありますが、限られたプランター栽培は大切に順次充実した莢(さや)をひとつひとつハサミで収穫することをおすすめします。
収穫時期の枝豆の育て方のポイント
じわじわ収穫できるということは、これからいかに良い状態をキープできるのかで枝豆の収穫量も変わってくるということです。続いては収穫時期を迎える枝豆の育て方にポイントをしぼってご紹介します。
害虫
枝豆の害虫といえば、カメムシとマメシンクイガの幼虫です。
7月はカメムシの発生が多く見られ幼虫・成虫ともに莢(さや)がつきだすと中の豆の汁を吸うため豆が大きくなれず腐敗していきます。
莢(さや)が充実するこれからの時期は、マメシンクイガの幼虫が枝豆を狙っています。見つけ次第早急に駆除しましょう。
水やり
プランターで育てている場合、枝豆は乾燥に弱いので土の表面が乾いたら水を十分に与えます。特に枝豆の莢(さや)がふくらむこの時期の水やりは重要です。
肥料
黄色くなった葉の枝豆は肥料が足りていない証拠
枝豆のようなマメ科の植物は、根粒菌の働きで自ら窒素肥料を作ることができるので他の作物と違い、あまり肥料を必要としていません。そのため肥料は少なめでも育ちますが、花が咲いた後から実が充実してくるころ、葉が黄色くなっていないか、草勢は衰えていないかをよく観察して追肥を施しましょう。
画像のように黄色くなってしまった枝豆に肥料を与えたら…。
肥料をあげてから2週間後の枝豆
2週間ほどで青々とした葉に戻りました!しっかりと肥料が効いている証拠ですね。
いかがでしたか?
枝豆のプランター栽培はじわじわ収穫できるので、その都度固めにゆでて冷凍保存がおすすめです。
ちょっとずつ収穫した枝豆がたまったら、ごま油で枝豆を炒め、ニンニクや豆板醤、ナンプラーなどで味を付けたエスニック風味の枝豆とビールをお供に♪
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