原種チューリップとは?育て方・栽培方法|植物図鑑

植物名
原種チューリップ
学名

tulipa

英名
tulip
和名
鬱金香
科名
ユリ科
属名
チューリップ属
原産地
地中海沿岸~中央アジア

原種チューリップの特徴

原種チューリップとは、一般的に知られているチューリップとは違い、野生種やそれに近いもののことを言います。「ミニチューリップ」、「ワイルドチューリップ」と呼ばれることもあります。最近は種類もとても増えて、園芸種の原種系チューリップだけでも100以上の種類があります。

一般的なチューリップとの大きな違いは、地植えにすると2~3年は植えっぱなしでも花が開花するのが特徴です。背丈が全体的に小ぶりのものが多いですが、原種系チューリップの中でも、草丈が短い地際で咲くタイプ、スレンダーな背丈のあるタイプなど、品種によって見た目は違います。

原種チューリップの詳細情報

園芸分類 球根
草丈・樹高 10~30cm(品種による)
耐寒性 強い
耐暑性 弱い
花色 白、赤、黄色、ピンク、複色
開花時期 3月~5月

チューリップと原種チューリップの球根の見た目の違い

一般的なチューリップに比べて、原種チューリップの球根の大きさは半分以下の小さなサイズです。

左:チューリップ 右:原種チューリップ

一般的なチューリップに比べて、原種チューリップの球根の大きさは半分以下の小さなサイズです。

水栽培もできる原種チューリップ

水栽培と言えば、ヒヤシンスが有名ですが、原種チューリップも水栽培が可能です。最近は、切り花としても球根付きの原種チューリップの流通があります。

水栽培と言えば、ヒヤシンスが有名ですが、原種チューリップも水栽培が可能です。最近は、切り花としても球根付きの原種チューリップの流通があります。

▼詳しくはこちらでご紹介しています

原種チューリップの育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
球根植え付け
開花(品種による)

原種チューリップの栽培環境

日当たり・置き場所

原種チューリップの球根は、日当たりと風通しが良い場所に植え付けます。生長には寒さと日光、適切な水分が必要です。

ただし、鉢植えの原種チューリップは、つぼみに色が出てきたら日当たりの良い場所から半日くらい日が当たる場所に場所を移動すると、若干ですが開花期間を伸ばすことができます。

温度

原種チューリップは、寒さを感じることによって花芽ができるので、冬の寒さに当てることが大切です。低温を感じさせることによって、生長したり花芽ができたりするので外で育てましょう。

用土

水はけが良く栄養が十分に含まれている土でないと球根が育ちません。球根専用の用土か草花用の培養土を利用するのもよいでしょう。

原種チューリップの育て方のポイント

日常の管理

原種チューリップは、一度植え付けてしまえば特別な日常の管理は必要はありません。

鉢植えの場合は、土の表面が乾いてきたら水やりをしましょう。

原種チューリップの開花期間は、咲き始めると1週間~2週間くらいです。他の草花と寄せ植えをした場合は、花が終わった時に抜き取りをしやすい場所に球根を植え付けておくと、開花後のメンテナンスが楽です。

水やり

土が乾いてしまうと球根が育ちません。

鉢植えの原種チューリップは、球根から葉が出るまでに時間を要するので、水やりを忘れがちになります。鉢の表面の土が乾いたらたっぷりと水やりをしましょう。

地植えで植え付けた原種チューリップは、水やりをすると球根が腐ってしまう可能性があるので、水やりをする必要はありません。

肥料

地植えの原種チューリップは、充実した球根で、草花が咲いている庭ならば無肥料でも開花します。

鉢植えの原種チューリップの追肥は、芽が出始めたら控えめに与える程度で十分です。

原種チューリップの詳しい育て方

選び方

球根を選ぶ際は、手に持ち硬さと重さがあることを確認します。表面にカビが生えていたり、乾燥していてひび割れていたりしているものは避けましょう。

原種チューリップの球根は、品種によって大きさが違います。球根は一般的には大きいものほど良いとされています。同じ品種の中から大きくて重さのあるものを選びましょう。

球根類の販売は、9月ごろから始まります。良い球根から売れていくので、球根は早めに入手しましょう。

植え付け

原種チューリップの球根の植え付けは、地域によって差がありますが、目安としては「紅葉の見ごろ」を目安にするとよいでしょう。遅くても年内には植え付けを完了します。

球根植え付けの深さは、球根3個分の深さが目安です。浅すぎる場合、根が伸び球根が地上に出てくる恐れがあるからです。ただし、鉢植えの植え付けは、根が伸びるスペースも必要なため、鉢によっては浅植えで植え付ける場合もあります。

それぞれの球根の向きを統一することによって、芽の出方が揃います。球根はぷっくりと膨れている側と、平面的な側があります。この向きを統一して植え付けるとよいでしょう。

原種チューリップは大きく分けると、早咲き、普通咲き、遅咲きの3時期があります。それぞれの開花の時期がかなり違うので、開花時期の違う品種を一緒に寄せ植えすると、開花時期が完全にずれてしまいます。そのため、鉢植えに植える場合は単一種を植え付ける方が一般的です。

仕立て方

原種チューリップはたくさんの品種があり、品種によって背丈がかなり違います。花壇に植え付ける時は、丈がどれくらいなのか、開花時期はいつなのかを確認して、適切な場所に植栽すると開花した時に他の草花と調和します。

多くの原種チューリップは、3月~4月に開花します。花が終わったら、花首のみ切り取り育て続けます。

多くの原種チューリップは、3月~4月に開花します。花が終わったら、花首のみ切り取り育て続けます。

一般的なチューリップの球根は、使い捨て、もしくは掘り上げますが、原種チューリップの球根は、植えっぱなしでも2~3年は開花します。

 

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