オキザリスとは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- オキザリス
- 学名
Oxalis
- 英名
- Wood sorrel
- 和名
- 片喰、傍喰
- 別名・流通名
- カタバミ
- 科名
- カタバミ科
- 属名
- カタバミ属
- 原産地
- 南アフリカ、中南米
オキザリスの特徴
オキザリスはカタバミ科カタバミ属の球根植物で、世界各地に多くの種類が分布しています。日本でもいつくかの種類がカタバミの名で帰化植物となっています。球根の形状、生長の仕方、草本と木本などの分類などが種類によって違い、草丈、性質も非常に変化に富む植物です。
種類によって開花時期が異なり、球根の植え付け時期や休眠期なども異なります。花色は白、黄、ピンク、赤、オレンジ、アプリコット、クリーム、薄紫、複色など多様で、一重咲きのほか八重咲きもあります。葉は緑の他、紫色(銅葉色)やアンティークカラーなどのカラーリーフとして楽しめるものもあります。
オキザリスの花は、太陽とともに開き、夕方には閉じ、曇りの日や雨の日は閉じる性質があります。
オキザリスの詳細情報
園芸分類 | 球根 |
---|---|
草丈・樹高 | 5~40cm |
耐寒性 | 品種により異なる |
耐暑性 | 品種により異なる |
花色 | 白、黄、ピンク、赤、オレンジ、アプリコット、クリーム、薄紫、複色 |
開花時期 | 品種により異なる |
オキザリスの種類
オキザリス・ボウィー
Oxalis bowiei
淡いピンクの花。開花時期は9月~2月頃。
オキザリス・トリアングラリス
Oxalis triangularis
濃い紫色のシックな葉色。花は小さく、花色は白またはピンク。開花時期は4月~10月頃。
オキザリス・バーシカラー
Oxalis versicolor
白い花びらの裏側に濃いピンクの覆輪が入り、花が開いているときと閉じたときの趣が変わる。開花時期は11月~2月頃。
オオキバナカタバミ
Oxalis pes-caprae
黄色い花が咲く帰化植物。開花時期は3月~5月頃。
オキザリス・グラブラ
Oxalis glabra
一般的なオキザリスより葉が小さく細い三葉。花は大きめで、花色はピンク、淡いピンク、白など。開花時期は11月~4月頃。
オキザリスの栽培環境
日当たり・置き場所
日当たりと風通しの良い環境が適しています。雨が降ったあとにぬかるむような場所は不向きです。繁殖力が旺盛なので、増やしたくない場合は鉢植えで育てます。
オキザリスは丈夫で生命力が強く放任で育つ植物ですが、太陽に反応して花が開く性質のため、光が足りない場所では花が開きません。
用土
水はけが良い土を好みます。
鉢植えは、市販の草花用の培養土で問題なく育ちます。
オキザリスの育て方のポイント
水やり
オキザリスはやや乾燥気味の土を好みます。
地植えは、根付いてからの水やりの必要はありません。
鉢植えは、鉢の表面の土が乾いたら鉢底から水が流れ出てくるくらいたっぷりと与えます。葉が枯れて黄色くなってきたら、鉢を軒下のような雨の当たらない場所に移動し断水します。(種類によって休眠する季節は異なります)
肥料
オキザリスは、やせ地でも育つのでほとんど不要です。生育期間中に、緩効性肥料か液体肥料を少量与える程度で十分です。肥料が多すぎると花が咲かないことがあります。
地植えは、自然の循環ができていて、周囲の草花が問題なく開花している土なら与えなくても栽培可能です。
オキザリスの詳しい育て方
選び方
苗と球根が流通しています。
種類によって、草丈、葉の形、生長の仕方、花色、花の大きさなどが違います。花は一重のほか、八重咲き種もあります。開花時期も春咲き、夏咲き、秋咲き、冬咲き、四季咲きと、種類によって異なります。品種が豊富なので、好みのものを選びましょう。
苗
葉に傷みがないものを選びます。葉の裏も確認し、病気が出ていないかをチェックしましょう。
植え付け
球根
種類が多く、開花時期、球根の形、植え付け深さも様々です。種類にあった植え付け時期や植え方を確認してから作業しましょう。
植え替え・鉢替え
地植えは、自然分球していくので特に植え替えの必要はありません。
鉢植えは、数年に一度、分球して植え替えましょう。
花
オキザリスの開花時期は、春咲き、夏咲き、秋咲き、冬咲き、四季咲きと品種によって異なります。
収穫
球根を掘り上げる場合は、休眠期に行いましょう。掘り上げたら分球し、ネットなどの通気性の良い袋に入れて植え付け時期まで保管します。
夏越し
冬咲き種は、夏が休眠期です。
冬越し
春から夏に開花する種類は、冬が休眠期です。霜や凍結に注意しましょう。
ほとんどのオキザリスは戸外で越冬しますが、耐寒性がない品種は室内で管理します。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
分球で増やすことができます。地植えは、植えっぱなしで自然に分球します。種類によっては種で増えるものもあります。