ヒボタン(緋牡丹)とは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- ヒボタン(緋牡丹)
- 学名
Gymnocalycium mihanovichii var. friedrichii cv. Hibotan
- 英名
- Moon cactus, Ruby ball
- 和名
- 緋牡丹
- 科名
- サボテン科
- 属名
- ギムノカリキウム属
- 原産地
- パラグアイ
ヒボタン(緋牡丹)の特徴
緋牡丹は、サボテン科ギムノカリキウム属の球状サボテンで、全体が鮮やかな赤色をしています。葉緑素をもたないため、単体での生育は不可能で、多くは他の柱状サボテンを台木として、その先端に接ぎ木して育てられます。もとはパラグアイ原産の赤い斑入りの種を日本で改良し、全体が赤く接ぎ木によって生育可能にしたものです。生育方法は一般的なサボテンとほぼ同じですが、単独では生育できない接木サボテンという特性上、長く生育することは難しく、大きく成長する姿を楽しむものではなく、入手したときの姿をそのまま堪能する切り花のような存在と捉えたほうがよいでしょう。
ヒボタン(緋牡丹)の詳細情報
園芸分類 | サボテン、ギムノカリキウム |
---|---|
耐寒性 | やや弱い |
耐暑性 | やや強い |
ヒボタン(緋牡丹)の育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
植え替え | ||||||||||||
肥料 |
ヒボタン(緋牡丹)の栽培環境
日当たり・置き場所
夏は直射日光を避け、日当たりと風通しのよい雨の当たらない場所に置きます。三角柱を台木にしている場合は寒さに弱いため、冬場は室内の日当たりのよい場所に置きます。
温度
本体はある程度の暑さ・寒さには耐えますが、台木によっては寒さに比較的弱いです。冬場は室内で生育しましょう。
用土
水はけのよい土を使用します。ホームセンターや園芸店などで入手できるサボテン用の用土が便利です。
ヒボタン(緋牡丹)の育て方のポイント
水やり
水やりは控え目にします。生育期の春から秋は土中が完全に乾いてからたっぷりと水やりをします。冬場はさらに控え目にしますが、完全に断水すると枯れてしまうため、月に1回ほど土を湿らす程度に水やりをします。
肥料
特に必要ありません。植え替えの際に新しい用土に含まれる栄養分で十分です。
病害虫
カイガラムシが発生することがあります。成虫になると薬品が効きにくくなるため、見つけ次第早めに除去しましょう。
ヒボタン(緋牡丹)の詳しい育て方
選び方
形や色がよく、元気な株を選びます。接ぎ木部分がしっかりしており、土に苔がなく、鉢と株のバランスが取れているものが良いでしょう。
植え替え・鉢替え
1~2年に一度、根詰まり解消のために台木ごと植え替えをします。春か秋の植え替えがおすすめです。植え替えの際は前もって数週間断水し土中を乾燥させます。根に付いた土をくずし、古い根を除去した後、日蔭で乾燥させます。その後新しい土に植え、水やりは1週間後から開始します。 長年生育し台木が弱ったり腐ってきた場合には、台木を接ぎ替える必要がありますが、本体から出た組織が台木に深く入り込んでいる場合が多く、非常に難しい作業となるためおすすめはできません。
冬越し
寒さに弱いため、冬場は室内で生育します。水は完全に絶たず、1か月に1回程度、土を湿らせる程度に与えましょう。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
基本的には繁殖はせず、入手した株を楽しむための種です。繁殖させる場合には、台木となるサボテンを用意し、本体から出た子株を接ぎ木する方法で増やしますが、株同士の相性などがあるため難しい場合が多いです。