ヒメツルソバとは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- ヒメツルソバ
- 学名
Persicaria capitata
- 英名
- Smart weed
- 和名
- 姫蔓蕎麦
- 別名・流通名
- ポリゴナム
- 科名
- タデ科
- 属名
- イヌタデ属
- 原産地
- ヒマラヤ
ヒメツルソバの特徴
ヒメツルソバは、ヒマラヤからロックガーデン用に日本に導入された多年草です。暑さ、寒さ、乾燥に強く手入れを忘れてしまってもすくすく育ちます。
ピンクや白の花が金平糖のように丸く愛らしく、地面を覆うように生長するのでグランドカバーにもなり、開花時は花のカーペットのようになります。V字の模様のある葉は気温が下がってくると紅葉し、花と葉がとても美しい色合いになります。
繁殖力がすごいので野生化して至る所に自生しています。厄介な雑草扱いをされる場合もありますが、ほったらかしても育つ丈夫さと繁殖力、花姿の愛らしさにも需要があり、園芸店でもポット苗で販売されています。
ヒメツルソバの詳細情報
園芸分類 | 草花 |
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草丈・樹高 | 5~10cm |
耐寒性 | 普通 |
耐暑性 | 強い |
花色 | ピンク、白 |
開花時期 | 4月~11月 |
ヒメツルソバの育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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開花 |
ヒメツルソバの栽培環境
日当たり・置き場所
ヒメツルソバは日当たりが良い所を好みますが、半日陰でも育ちます。霜が降りる地域では冬に地上部は枯れて無くなりますが、根が凍るほどの寒さでなければ春にまた芽吹きます。
用土
水はけの良い土を好みますが、それほど土にはこだわらなくても育ちます。
ヒメツルソバの育て方のポイント
水やり
地植えのヒメツルソバは、日照りが続かない限りは降雨にまかせて問題ありません。
鉢植えのヒメツルソバは、鉢の表面の土が乾いたらたっぷりとを目安に水やりをしましょう。
肥料
多肥にしなくても育つため、追肥の必要はありません。
病害虫
目立った病害虫の害はありません。
ヒメツルソバの詳しい育て方
選び方
葉っぱが生き生きとした色をした苗を選びましょう。学名のポリゴナムという名で流通していることもあります。
基本種の他、たくさんの園芸品種が流通しています。斑入り品種も複数あり、寄せ植えの素材としても使われています。
植え付け
ヒメツルソバの植え付け適時は春ですが、丈夫なので真冬と真夏を除けばいつでも植え付け可能です。
剪定・切り戻し
ヒメツルソバはほふく性の茎がコンクリートの割れ目や側溝など土がない場所でも根付き繁殖していきます。こぼれ種でも増えるので、元の株から少し離れたところから芽が出てくることもあります。
生育旺盛なので花壇に植える際には注意が必要です。他の植物のエリアまであっという間に侵入して邪魔になることもあるので、切り戻しなどを行い様子をみましょう。根は浅いのでひっぱると簡単に引きはがすことができます。
植え替え・鉢替え
地植えのヒメツルソバは植え替えの必要はありませんが、繁殖力が旺盛なので、増えすぎたら整理しましょう。
鉢植えのヒメツルソバは、根が鉢底から出てきたら、一回り大きな鉢に植え替えるか株分けをします。丈夫な草花なので、植え替えはいつでも行えます。
花
ヒメツルソバは真夏と真冬以外の4月~11月に休みなく開花します。場所によっては12月に入ってもたくさんの花を咲かせます。
花は咲き始めはピンクで徐々に白色に変化します。花はドライフラワーにすることもできます。
夏越し
暑さには強いので特別な冬越しの必要はありませんが、真夏はいったん花が休み、秋になると再び開花します。
冬越し
ある程度の寒さには耐えますが霜には弱いので、寒冷地での地植えには向かない植物です。
耐寒温度は-5℃以上です。秋になり気温が下がってくると紅葉します。霜が降りる地域では、冬は地上部は枯れて無くなりますが、根が凍るほどの寒さでなければ春にまた芽吹いてきます。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
ヒメツルソバは挿し芽と種で増やすことができます。ほふく性の茎がコンクリートの割れ目や側溝など土がない場所でも根付き繁殖していきます。こぼれ種でも増えるほど繁殖力旺盛です。