アマドコロとは?育て方・栽培方法|植物図鑑

植物名
アマドコロ
学名

Polygonatum odoratum

英名
Solomon's Seal
和名
甘野老
別名・流通名
イズイ(萎蕤)、エミグサ(笑み草)、ナルコ(生花流通名)
科名
キジカクシ科
属名
アマドコロ属
原産地
日本、朝鮮、中国

アマドコロの特徴

アマドコロは、山林などに自生する多年草。アーチのように横に伸びた茎にぶら下がるようにつく白い花が春に開花します。適した場所に植えれば、特に手入れいらずの丈夫な植物です。

アマドコロの若芽や根茎は山菜として食べることができ、期間は短いですが流通もしています。アマドコロの名は、根茎がトコロというヤマイモ科の植物に似て、味に甘味があることにちなみます。なお、花のあとに実る果実は有毒なので食用にすることはできません。

園芸用や切り花の葉ものとして多く流通するのは斑入り種です。「ナルコユリ」「ナルコラン」「ナルコ」の名で花屋さんで売られている斑入りの葉ものは、ナルコユリでもランでもなく、アマドコロであることが多いようです。

両者は葉の幅、花数、茎の形で見分けることができます。葉はナルコユリの方がアマドコロより細長く、茎はナルコユリは円形、アマドコロは角ばった形をしており、茎を触って確かめるのが一番簡単な見分け方です。

花は、ナルコユリは葉の脇から3~5つ程度の花をつけるのに対して、アマドコロは1~3つ程度と花数が少なめです。

アマドコロの詳細情報

園芸分類 草花
草丈・樹高 40~80cm
耐寒性 強い
耐暑性 普通
花色
開花時期 4月~5月

アマドコロの育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
開花

アマドコロの栽培環境

日当たり・置き場所

風通しの良い半日陰~明るめの日陰が適しています。春や秋は日当たりが良い場所でも問題ありませんが、真夏に強い日差しが長時間当たる場所は避けましょう。

用土

水はけの良い肥沃な土壌であれば特に土を選びません。

鉢植えは、草花用の培養土で栽培可能です。

アマドコロの育て方のポイント

水やり

地植えは、植え付け直後以外は雨にまかせて問題ありません。真夏に極端に乾燥する日が続くような時は与えます。

鉢植えは、鉢の表面の土が乾いたタイミングで水やりを行います。

肥料

過肥の必要はありません。

地植えは、自然の循環ができている土なら特に与える必要はありませんが、生育が悪い場合は早春に株元に緩効性肥料か油かすを施しましょう。

鉢植えは、春から初夏と秋に緩効性化成肥料を施す程度で十分です。

病害虫

目立った病害虫の害はありません。

アマドコロの詳しい育て方

選び方

葉に傷みがない苗を選びましょう。園芸店で流通しているのは斑入り種が一般的です。(斑入りナルコユリの名で出回っているものもアマドコロであることが多いようです。)

植え付け

霜の降りる時期や真夏以外の春から初夏、秋が植え付け適時です。

植え替え・鉢替え

地植えは数年は植えっぱなしで問題ありません。花が咲かないなどの症状がある場合は、株分けをかねて植え替えましょう。

鉢植えは数年に一度、一回り大きな鉢に植え替えるか、株分けを行いましょう。

春に白い花が開花し、開花後に黒みを帯びた実が結実します。実は毒性があるため食べることはできません。

収穫

若芽や根茎は山菜です。一般的な山菜の食べ方(天ぷら、お浸し、あえ物、煮物など)で食べることができます。

夏越し

鉢植えは、風通しの良い半日陰~明るめの日陰程度の場所に鉢を移動させましょう。

冬越し

秋になると葉は黄色~茶色になり落葉し、冬は地上部分はなくなります。黒い果実が冬の間も落ちずについている場合があります。春になると再び株元から新芽を出します。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

株分けで増やすことができます。

地植えは株が混み合っていなければ、自然に増えていきます。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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