ローダンセマムとは？育て方・栽培方法｜植物図鑑
- 植物名
- ローダンセマム
- 学名
Rhodanthemum
- 英名
- Moroccan daisy
- 和名
- 朝霧小菊
- 科名
- キク科
- 属名
- ローダンセマム属
- 原産地
- 北アフリカ
ローダンセマムの特徴
ローダンセマムは、シルバーがかった美しい葉から茎を伸ばした先に可愛い花を咲かせます。花の咲いていない時期もシルバーリーフを楽しむことができます。花姿や草姿はマーガレットに似ていますが、マーガレットと比べるとローダンセマムの方が寒さに強い特長があります。梅雨時や真夏の高温期に弱い点はマーガレットと同じで、夏を上手に越せると翌年も花を咲かせます。
ローダンセマムは、花が終わったら梅雨前に切り戻しておくと風通しが良くなって夏越ししやすくなります。また、夏越し後に姿が乱れた株は、秋に再び切り戻すとふんわりと状態良く育ちます。
ローダンセマムの詳細情報
| 園芸分類 | 草花 |
|---|---|
| 草丈・樹高 | 10cm～30cm |
| 耐寒性 | 強い |
| 耐暑性 | 弱い |
| 花色 | ピンク、白、クリーム色 |
| 開花時期 | 3月～6月 |
ローダンセマムの育て方カレンダー
| 時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 開花 | ||||||||||||
| 植え付け、植え替え | ||||||||||||
| 肥料 | ||||||||||||
| 挿し木 | ||||||||||||
| 剪定 |
ローダンセマムの栽培環境
日当たり・置き場所
ローダンセマムは、日当たりと風通しの良い場所を好みます。高温多湿が苦手なので、夏は雨の当たらない涼しい半日陰になるような場所が適しています。鉢植えの場合は、梅雨や高温期は長雨に当たらない半日陰の場所に移動させましょう。
温度
ローダンセマムは耐寒性が強く、-10℃程度まで屋外で越冬できます。
用土
ローダンセマムは、水はけの良い肥沃な用土を好みます。市販の草花用培養土でも問題なく育ちます。
ローダンセマムの育て方のポイント
水やり
ローダンセマムは地植えの場合、しっかりと根付いたらほとんど水やりは必要ありません。高温期に雨が降らない日が続いた時は水を与えましょう。鉢植えの場合は、土の表面が乾いたら株元にたっぷり水やりします。乾燥には強いですが、過湿状態になると蒸れて根腐れしてしまうので、水のやりすぎに注意しましょう。
肥料
ローダンセマムは春と秋に肥料を与えます。
ローダンセマムの詳しい育て方
選び方
ローダンセマムの苗を選ぶときは、花や葉色が良く、株いっぱいに葉がふんわりと茂り、蕾がたくさんついているものを選びましょう。株元の葉が蒸れて枯れていたり、葉が少ないヒョロヒョロとした株は避けます。
植え付け
ローダンセマムの植え付け適期は春か秋です。株元の古葉を取り除き、根を軽くほぐして植え付けます。秋に植えておくと花がたくさん咲く春までに株が大きく育ちます。
剪定・切り戻し
ローダンセマムは花後、梅雨前に全体の半分くらいまで切り戻しして風通し良く夏越しさせます。夏越し後に株姿が乱れたときは、秋にも再度切り戻すとふんわりと状態良く育ちます。
植え替え・鉢替え
ローダンセマムの植え替えは、春と秋が適期です。地植えの場合は特に植え替えの必要はありません。鉢植えの場合は、2～3年に1回くらいのペースで新しい土を使って植え替えると生育が良くなります。
花
ローダンセマムは3月～6月頃、マーガレットに似た花を咲かせます。咲き終わった花をそのままにしておくと、種ができて花よりも種に栄養が取られてしまったり、病害虫が発生しやすくなります。花が咲き終わったら花がらを花茎の付け根から切り取りましょう。
夏越し
ローダンセマムは高温多湿が苦手です。鉢植えの場合は、夏は軒下など、雨の当たらない涼しい半日陰に移動させて夏越しさせましょう。地植えの場合は、心配であれば鉢上げして夏の間だけ雨の当たらない涼しい半日陰に移動させ、秋に再び植え付けましょう。
冬越し
ローダンセマムは耐寒性があるため、特に冬越しの対策は必要ありませんが、強い霜に当たると葉が傷むことがあります。根は生きているので、春になるとまた美しい葉が芽吹きます。
増やし方（株分け、挿し木、葉挿しなど）
ローダンセマムは挿し木で増やすことができます。古株になると立ち枯れすることがあるので、挿し芽で新しい苗を作っておくと安心です。
挿し木の適期は春と秋です。しっかりとした茎先を5cmほどカットし、下の方の葉を取って水揚げし、その後挿し木用の清潔な土に挿します。根づくまで風通しの良い明るい日陰で管理して水やりを続けます。
