ハナトラノオとは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- ハナトラノオ
- 学名
Physostegia virginiana
- 英名
- Obedient plant
- 和名
- 花虎の尾
- 別名・流通名
- カクトラノオ
- 科名
- シソ科
- 属名
- ハナトラノオ属
- 原産地
- 北アメリカ
ハナトラノオの特徴
ハナトラノオは、シソ科のハナトラノオ属の多年草。北米東部原産で、北米には15種が自生しています。日本の風土に良く馴染み、しばしば野生化しています。
ハナトラノオは、真直ぐに伸びた花茎に四方に突き出すように花を咲かせます。花は長さ2~3cm、色はピンク、淡いピンク、白など。花は花茎に下の方から咲き始めます。草丈40cm~1m程で、葉は先がとがった細い楕円形です。丈夫で手がかからず、地下茎で増えていきます。
ハナトラノオ(花虎の尾)という名前の由来は、長い花穂が虎の尾に似ていることによるそうです。また、別名のカクトラノオは、花茎の下の方から咲き始める花穂が四角錐が連想させることに由来します。
ハナトラノオの詳細情報
園芸分類 | 草花 |
---|---|
草丈・樹高 | 40cm~1m |
耐寒性 | 普通 |
耐暑性 | 強い |
花色 | ピンク、淡いピンク、白 |
開花時期 | 7月~9月 |
ハナトラノオの育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
開花 | ||||||||||||
植え付け |
ハナトラノオの栽培環境
日当たり・置き場所
日当たり、保水性の良い場所を好みます。あまり場所を選びませんが、日当たりが悪いと花が少なくなります。
用土
保水性があり、肥沃な土壌を好みます。植え付け前に腐葉土と元肥をすき込んでおくようにしましょう。
鉢植えは、市販の園芸用培養土で問題なく育ちます。
ハナトラノオの育て方のポイント
水やり
乾燥すると下葉が枯れたり、花付きが悪くなるので、土が乾いていたらたっぷりと与えます。地植えは株元に腐葉土でマルチングを施してもよいでしょう。
鉢植えは表土が乾いたらたっぷりと水やりします。特に夏は乾燥しやすいので、朝晩与えるようにします。
肥料
過肥にすると、葉ばかり繁って花が咲かなくなります。植え付け時に元肥を入れておけば十分です。
鉢植えは生長期の4月~5月に緩効性肥料を施します。
病害虫
比較的病害虫には強く、手間のかからない草花ですが、水はけが悪いとカビが発生することがあります。水はけの良い環境で管理しましょう。
ハナトラノオの詳しい育て方
選び方
花芽がたくさん付いているもの、株元が太くてしっかりしているもの、葉が黄ばんでいないものを選びましょう。
植え付け
植え付けは、3月~4月、9月~11月が適期です。複数の株を植え付ける際は、大きくなることを見越して、株間をしっかり取るようにしましょう。
間引き
大きくなるので、窮屈になってきたら適宜間引きます。生長が悪くなっているようなところを掘り上げて、株分けしましょう。
分けた株は違う場所に植え付けて育てられます。
植え替え・鉢替え
鉢植えは生長がはやく根詰まりしやすいので、春か秋に1回り大きな鉢に植え替えます。
花
ハナトラノオの花は7月~9月に開花します。
冬越し
冬は地上部が枯れたようになって休眠します。特に必要な冬越し作業はありません。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
株分けで増やせます。