ミヤマオダマキとは?育て方・栽培方法|植物図鑑

植物名
ミヤマオダマキ
学名

Aquilegia flabellata Var pumila
・Syn. Aquilegia japonica

和名
ミヤマオダマキ
科名
キンポウゲ科
属名
オダマキ属
原産地
日本(本州中部以北~北海道~千島列島)

ミヤマオダマキの特徴

ミヤマオダマキは標高の高い山か冷涼な地域に分布しているオダマキです。一般的なオダマキよりも草丈が小さく、10~20cmほどで、青紫色~白色と花色の幅が広いことが特徴です。また、産地によって大きさや花色が変わるため、コレクション性も高い多年生の高山植物となっています。高山植物ではありますが、昔から親しまれている山野草の一つで、他の高山植物と比べて比較的育てやすく、あまりに気温が高い地域でなければ育てることが可能です。

ミヤマオダマキの詳細情報

園芸分類 草花
草丈・樹高 10~20cm
耐寒性 強い
耐暑性 普通
耐陰性 普通
花色 青紫、桃色、白など
開花時期 春~初夏

ミヤマオダマキの種類

L1006606

トクシュンベツミヤマオダマキ

北海道徳舜瞥山原産のミヤマオダマキです。一般的なミヤマオダマキに比べて草丈が小さく、10~15cm程度です。花色は青みの強い青紫色です。

L1006537

八甲田ミヤマオダマキ

青森県八甲田山原産のミヤマオダマキです。トクシュンベツミヤマオダマキ同様にミヤマオダマキの中でも草丈が小さく、青紫色の花を咲かせます。

L1006554

菊咲きミヤマオダマキ

ミヤマオダマキの菊咲き変異です。花径が小さく、花だけを見るとオダマキのようには見えません。育て方はミヤマオダマキに準じます。

ミヤマオダマキの育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
開花
肥料
植え替え・植え付け

ミヤマオダマキの栽培環境

日当たり・置き場所

日当たりと風通しの良い場所で管理します。夏場の気温が高くなる時期は半日陰の場所に置くと良いでしょう。

温度

寒さにはめっぽう強く、屋外で越冬できます。寒さが厳しく雪が多く降る場所では、雪に埋めて越冬させると霜に当たらなくなります。ただし暑さには弱いので注意しましょう。

用土

水はけのよい土を使います。市販の山野草の土がおすすめですが、赤玉土単用か、赤玉土と鹿沼土を混ぜ合わせたものを使うと良いでしょう。

ミヤマオダマキの育て方のポイント

日常の管理

咲き終わった花や枯れてきた葉を取り除くようにしましょう。

水やり

土の表面が乾いたら水やりをするようにしましょう。夏場は昼間に水やりをすると蒸れることがあるので、朝か夕方に水やりをするようにします。

肥料

春~初秋頃まで置き肥か液肥を与えると良いでしょう。特に花が咲いているときの施肥は重要です。

病害虫

葉の表面に粉がふいたように白っぽくなるうどんこ病にかかる場合があります。被害が部分的にとどまる場合は葉を切り、被害がひどい場合は全体的に薬剤を散布して対処します。

害虫被害はヨトウムシハダニアブラムシがあります。特に開花期にアブラムシがつくことがあるので、気を付けましょう。

ミヤマオダマキの詳しい育て方

選び方

葉や茎が生き生きとしている株を選びましょう。

種まき

種の鞘が割れてからすぐに蒔くか、初春頃に蒔きます。取り蒔きする場合は夏の暑さに注意しましょう。

植え付け

根を傷つけないように植え付けましょう。ポット苗から出すときは根鉢を崩さないようにします。

剪定・切り戻し

種が出来すぎると株が衰弱するおそれがあるので、一株に2鞘程度に留めます。余分なものは剪定しましょう。

植え替え・鉢替え

植え付けと同じ時期に一回り大きい鉢に植え替えると良いでしょう。

春~初夏にかけて花を咲かせます。

夏越し

気温が高い場合は半日陰の風通しの良い場所で管理するようにしましょう。

冬越し

霜に当たりやすい寒い地域では、マルチングをするか雪に埋めて管理すると良いでしょう。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

株分けをすることが出来ますが、根をいじられるのが嫌いなので実生で増やすと良いでしょう。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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