フッチンシアとは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- フッチンシア
- 学名
Hutchinsia alpina
- 科名
- アブラナ科
- 属名
- フッチンシア属
- 原産地
- アルプス
フッチンシアの特徴
フッチンシアは3月~6月に白い花を咲かせる常緑多年草です。フッチンシアの花はアリッサムに似た白い花が咲きますが、アリッサムより葉がとても細かな形をしているので、繊細で可憐な印象があります。暑さに弱いため、夏前までの一年草として扱われることもありますが、梅雨から夏を越すことができれば多年草として育てることも可能です。
フッチンシアは耐寒性に優れ、横に広がりながらドーム状にこんもりと生長するので、寄せ植えのわき役の素材として活躍します。
フッチンシアの詳細情報
園芸分類 | 草花 |
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草丈・樹高 | 15~20cm |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 弱い |
花色 | 白 |
開花時期 | 3月~6月 |
フッチンシアの育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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開花 | ||||||||||||
切り戻し |
フッチンシアの栽培環境
日当たり・置き場所
フッチンシアは日当たりがよく風通しの良い場所を好みます。夏は半日陰程度が適当です。耐寒性は強いですが暑さと蒸れには弱いので、夏場の置き場所を工夫すれば多年草として育てることが可能です。
用土
フッチンシアは蒸れに弱いため、水はけの良い土が適しています。草花用の培養土でも問題なく育ちます。
フッチンシアの育て方のポイント
日常の管理
フッチンシアはたくさんの花を咲かせるので、きれいな株姿を保つには、花がら摘みをまめに行うのがコツです。放置していると、株元が蒸れて見た目が汚い状態になるので注意しましょう。
水やり
フッチンシアは乾燥を好み、高温多湿を嫌うため、水をやりすぎないようにします。土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと水やりをしましょう。
肥料
少なめの肥料でも問題なく育ちます。春と秋に緩効性肥料を施す程度で十分です。
病害虫
特別な病害虫の害はありません。
フッチンシアの詳しい育て方
選び方
フッチンシアの苗は春ごろに流通します。株元が蒸れていない、葉につやがあるこんもりとした株を選びましょう。
植え付け
フッチンシアは蒸れに弱いため、多年草として育てるなら地植えより鉢植えで育てるのに向いている草花です。株が横に広がるように生長する性質なので、株と株の間は広めに取りましょう。
仕立て方
フッチンシアはドーム状にこんもりとした姿でたくさんの花が開花します。終わった花がらはまめに摘み取りながら、茎は適時、すきこみ剪定をして蒸らさないように仕立てます。
剪定・切り戻し
一通り花が終わったら、梅雨に入る頃に株元で剪定をしましょう。
花
フッチンシアは3月から6月までたくさんの白い花が開花します。
夏越し
夏前に株を全体的に切り戻して、夏は半日陰程度の場所に移動して蒸らさないように管理すると夏を越すことができます。
冬越し
フッチンシアは-25度までの耐寒性があるので特別な冬越しの必要はありません。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
フッチンシアは株分けで増やすことができます。
寄せ植えのグリーン素材としても活躍するフッチンシア
ビオラを主役にフッチンシアなどの小花をわき役に使ったハンギングバスケット
フッチンシアは暑さと蒸れに弱いため、ハンギングバスケットに植えて、春は日当たりの良いところ、夏は半日陰程度に移動させると夏を越すことが可能です。3月~6月の開花期間以外は、寄せ植えのグリーン素材としても活躍します。