コスモス(秋桜)とは?育て方・栽培方法|植物図鑑

植物名
コスモス(秋桜)
学名

Cosmos bipinnatus

英名
Cosmos
和名
秋桜
科名
キク科
属名
コスモス属
原産地
メキシコ

コスモス(秋桜)の特徴

コスモスは茎が繊細で風に揺れるように咲くキク科の一年草。秋空の中でそよそよと風に揺れながら咲くコスモスは、群生させると見事な光景になります。

秋の花として有名なコスモスですが、開花時期は6月からのものもあり、夏にも花を咲かせます。コスモスの原産国はメキシコのため、暑さにも強い花です。環境に合えばこぼれ種でも発芽するため、日本全国で夏ごろから花が見られます。

コスモスの花はピンクをはじめ、赤、白、黄色など色合いが豊富です。最近では複色のコスモスも登場しています。咲き方も八重咲、花弁が筒状になったストロー咲きなど多種多様です。

コスモス(秋桜)の詳細情報

園芸分類 草花
草丈・樹高 40~120cm
耐寒性 弱い
耐暑性 強い
花色 ピンク、白、赤、黄、複色
開花時期 6月~11月

コスモス(秋桜)は短日性

本来のコスモスは短日性の特徴があります。

短日性とは日が短くなったことを感じて花を咲かせる性質のことをいいます。最近流通している品種は、この短日性が改善され、日の長さに関係なく咲くものが多くなっているため、夏から花が開花するようになりました。

 

コスモス(秋桜)の育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
種まき
植え付け
開花

コスモス(秋桜)の栽培環境

日当たり・置き場所

コスモスは日当たり、風通し、水はけが良い場所を好みます。

温度

コスモスの発芽温度は20℃前後です。

用土

コスモスは土質を選びません。鉢植えは草花用の培養土で問題なく育ちます。

コスモス(秋桜)の育て方のポイント

水やり

地植えのコスモスは、根付いてからの水やりは必要ありません。

鉢植えのコスモスは、鉢の表面の土が乾いたら鉢底から水が流れるくらいたっぷりと与えましょう。

コスモスは湿気が苦手なため、ジメジメとした環境だと根腐れを起こします。常に土が湿った状態にならないようにしましょう。

肥料

地植えのコスモスは、肥料は控えめにしましょう。肥えた土なら無肥料で育つこともあります。生長が遅い、葉の色が悪いなど、肥料切れの症状が見られる場合は追肥しましょう。

鉢植えのコスモスは、花用の肥料を説明に書いてある頻度で追肥します。

病害虫

花が特にたくさん咲く9月~10月と、雨が続く時期にうどんこ病が発生しやすくなります。白い粉の様なものが葉などに発生し生長を妨げます。

コスモス 葉

葉がモサモサとしていて、密集しがちな下葉がうどんこ病にやられやすいため、込み合った葉は適度に間引き、風通しの良い株にして予防しましょう。

また、鉢植えの水やりは、葉に水をかけるというよりは土にかけるイメージで与えます。高温多湿の時期に一日中葉が乾かないような状態にしないことを心がけましょう。

コスモス(秋桜)の詳しい育て方

選び方

コスモスの苗は夏~秋に出回ります。葉っぱが生き生きとして、つぼみがたくさんついた苗を選びましょう。

種まき

コスモスは、発芽と生育の温度さえクリアすれば3月~7月頃までという長い期間、種をまくことができます。ただし、発芽温度が20℃前後なので自然の状況下で種まきをする場合は4月以降が適当です。

細長く大きめなので扱いやすい種です。種をまいたら薄く土を被せ、最初は水をたっぷり与えます。発芽まで、土を完全に乾燥させないように管理します。

花壇に直まきする場合は3、4粒ずつ、20cm前後の間隔でまき、軽く覆土をしたあと水をまいて発芽を待ちましょう。

コスモス 種まき 発芽

コスモスの芽

コスモスは発芽から開花まで2~3か月を要するので、咲かせたい時期を逆算してまきます。品種によって開花までの日数に違いたあるため、種の袋を必ず確認しましょう。

植え付け

種から育てたコスモスは、発芽後、茎が10~15センチ程度になって根が回ってきたら植え付けましょう。

コスモスは品種がとても豊富で、草丈も矮性から高性までさまざまです。それぞれの品種によって株間が多少違います。種の袋に書いてある株間や草丈を確認してから、庭や花壇に植え付けましょう。

6月以降の遅まきは、同じ品種でも春まきより株が大きくならないので、株間をつめて密植で植えた方が開花時の見栄えがよくなります。

秋に流通するコスモスの鉢植えは、たくさんの花が開花した状態の苗や鉢ものがほとんどです。小さなポット苗や鉢に植えられているので、必ず1~2回り大きな鉢に植え替えをして土を増やしてやると長く花を楽しむことができます。

仕立て方

丈が高くなる品種のコスモスは、風による倒壊を予防するため、早めに支柱で保護しましょう。きちんと根付いていれば、あえて茎を倒れたままで管理すると、倒れた茎の至る所から茎を空に向かって伸ばし、頂点に花が開花するため、草丈を抑えることもできます。

摘芯(摘心)・摘果

コスモスの花は茎の頂点に開花する性質があります。種から育てている場合は、ある程度茎が生長してきたら芽の先端を摘心すると、脇芽が分枝し草丈を抑えた花数の多い株に仕立てることができます。

 

剪定・切り戻し

開花中にコスモスの丈が高くなりすぎた場合は、思い切って好きな高さで切ると、高さを押さえられるだけでなく、脇芽が分枝してバランスのいい株に仕上がります。

秋以降に大幅に切り戻しをすると、きれいな花が楽しめる時期に花が咲かずにシーズン終了となるので、秋以降は花がらを摘むだけの管理にとどめましょう。

植え替え・鉢替え

コスモスは一年草なので、植え替えの必要はありません。

コスモス

コスモスの花は、6月~11月、休みなく開花します。

 

コスモスは秋風に揺れるように咲く草花です。花色は白の他に、ピンク、クリームなどがあります。

花が終わり頃になると中心の花粉が粉をふき、花びらが少しずつ縮れて枯れてきます。

終わった花がらはこまめに摘み取った方が種を作る方にエネルギーに回らないため、たくさんの花を楽しむことができます。その際は脇芽まで摘み取らないように注意しましょう。

収穫

コスモスの花は切り花にもできます。

夏越し

コスモスは夏から秋の花のため、特に夏越しの必要はありません。季節的に台風など風が強い日も多いので、丈の高い品種は支柱などで倒壊防止をしておくとよいでしょう。

冬越し

コスモスは秋で終わる一年草のため、冬越しの必要はありません。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

コスモスは種で増やすことができます。終った花を摘んだ方が、花を長く沢山咲かせることができますが、種を採りたい場合は、終わった花をそのままにしておきます。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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