フクジュソウ(福寿草)とは?育て方・栽培方法|植物図鑑

植物名
フクジュソウ(福寿草)
学名

Adonis amurensis

英名
Far East Amur adonis
和名
福寿草
科名
キンポウゲ科
属名
フクジュソウ属
原産地
日本から中国、シベリア

フクジュソウ(福寿草)の特徴

フクジュソウ(福寿草)は、北海道から九州までの照葉樹林の林床に自生している草丈15~30cmほどの宿根草です。根茎が短く、やや太い根を持ちます。早春に芽を出して開花しその後、葉をのばしますが、晩春になると葉が枯れて秋まで休眠します。

フクジュソウ(福寿草)の花色は黄色ですが江戸時代から花の美しさが着目され園芸品種が多数選抜育成され、白、黄褐色、紫褐色、橙紅色などがあり花形も一重~八重、万八重と変化に富みます。鉢植えで栽培されるほか日本庭園の石組に添えられています。

フクジュソウ(福寿草)の別名はガンジツソウやガンタンソウといい、正月用に本来の花期よりも促成栽培されて出荷されています。花言葉や花の名前から、お正月の寄せ植えなどに縁起の良い植物としても使用されています。

フクジュソウ(福寿草)の詳細情報

園芸分類 草花
草丈・樹高 15cm~30cm程度
耐寒性 強い
耐暑性 普通
花色
開花時期 2月~5月

フクジュソウ(福寿草)の育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
種まき
植え付け
植え替え
肥料
開花

フクジュソウ(福寿草)の栽培環境

日当たり・置き場所

フクジュソウ(福寿草)は日当たりを好みます。フクジュソウ(福寿草)の花は日に当たらないと開かないので、日陰などに植えてしまうと花が開かないことがあります。庭植えで育てる場合は、落葉樹の株元のような、冬場は日が当たり、真夏は木陰になるような場所が適しています。

用土

フクジュソウ(福寿草)を鉢植えで栽培する場合は、水はけができるだけよくなるよう赤玉土、軽石砂、腐葉土を配合し、庭植えのフクジュソウ(福寿草)は腐葉土か堆肥を多くすきこみます。

フクジュソウ(福寿草)の育て方のポイント

水やり

鉢植えで育てる場合は、フクジュソウ(福寿草)は乾燥を嫌うので水切れに注意しましょう。特に冬場の芽出しの時期は多めに与え、休眠中も忘れないように水やりをします。ただし凍結により花びらが傷むので花に水がかからないように注意しましょう。

肥料

芽出しがはじまったら化成肥料を置き肥し、花後に株が大きくなるので休眠するまでは水やり代わりに規定倍率よりもさらに薄めた液肥を施すとよく生育します。

病害虫

灰色かび病炭疽病、ウイルス病などがあります。害虫はナメクジやヨトウムシ、アブラムシの発生がみられます。とくにナメクジヨトウムシの食害はダメージが大きいので観察して見つけ次第捕殺します。

フクジュソウ(福寿草)の詳しい育て方

選び方

小さな寄せ植え鉢に植えられているフクジュソウ(福寿草)は、根が切られているものが多いので不格好でも深めの鉢に植えられた芽のしっかりとした大きめの株、根がたくさんある株を選ぶとよいでしょう。

種まき

春の花後に結実したものが自然に落ちればとりまきします。用土は鉢で栽培する場合と同じでかまいません。翌春発芽し5~6年後に開花します。フクジュソウ(福寿草)は開花までに時間のかかる草花です。

植え付け

フクジュソウ(福寿草)は、芽出しから開花中は日当たりのよい所で、花後は半日陰になるような落葉樹の根元のような環境への植え付けが適しています。

植え替え・鉢替え

フクジュソウ(福寿草)の植え替えは、地上部分が枯れた状態になる夏場以降で、陽気のいい秋が最適です。

フクジュソウ(福寿草)は、早春に芽を出して2月~4月頃に開花します。開花後、葉を伸ばし、晩春になると葉が枯れて夏場は地上部分は葉がなくなり秋まで休眠します。

夏越し

フクジュソウ(福寿草)は晩春になると葉が枯れて、夏場は地上部分は葉がなくなり秋まで休眠します。強い直射日光は苦手なので、夏場は落葉樹の株元の木陰のような環境で管理するのが適しています。花の後、葉っぱが生長し、夏場は地上部分はなくなりますが根は生きています。鉢植えで育てているフクジュソウ(福寿草)は、鉢の土の色をよく観察し、土が乾いたら水やりをすることを忘れないようにしましょう。

冬越し

フクジュソウ(福寿草)は特別な冬越しの必要はありませんが、乾燥や凍結には弱いので注意しましょう。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

フクジュソウ(福寿草)は株分けか種で増やすことができます。株分けする場合は、芽を中心に、手で無理なく分けられる程度にとどめます。できれば切断面を消毒した方が株分けの成功の確率が上がります。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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