リンゴ(林檎)とは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- リンゴ(林檎)
- 学名
Malus pumila
- 英名
- Apple
- 和名
- 林檎
- 科名
- バラ科
- 属名
- リンゴ属
- 原産地
- ヨーロッパ東南部~アジア西部
リンゴ(林檎)の特徴
リンゴ(林檎)は、ヨーロッパ東南部からアジア西部原産の落葉果樹。春の終わりに白い花を咲かせ、8月~11月に収穫期を迎えます。
人類が一番初めに食べた果物と言われるほど古くから栽培され、起源は約8000年前だと言われています。日本で栽培されるようになったのは明治初期です。現在、日本で栽培されているリンゴ(林檎)の品種は100種類前後と言われていますが、世界的には数千から1万種ほどにもなるそうです。生育適温が18~20℃前後と寒冷な気候を好む果樹であるため、日本での産地は青森県、長野県、岩手県などが主流となっています。日本で栽培されているリンゴ(林檎)の約半分は「ふじ」。その他には「つがる」「王林」「ジョナゴールド」などが多くあります。
リンゴ(林檎)は食物繊維やビタミンC、ミネラル、カリウムを多く含み、整腸作用や血糖値の正常化、血圧低下、炎症作用などがあるとされています。「1日1個のリンゴで医者いらず」という西洋のことわざがあるほど、古来から栄養価の高い果物として親しまれてきました。
名前の由来には諸説ありますが、平安時代に「利宇古宇(りうこう、りうごう)」と呼ばれていたものが変わっていったと言われています。
リンゴ(林檎)の詳細情報
園芸分類 | 庭木、落葉 |
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草丈・樹高 | ~5m程度 |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 強い |
花色 | 白 |
開花時期 | 4月~5月 |
リンゴ(林檎)の育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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開花 | ||||||||||||
収穫 |
リンゴ(林檎)の栽培環境
日当たり・置き場所
日当たりの良い場所を好みます。
用土
水はけと保水性の両方が良い土を好みます。
鉢植えの場合は、果樹用の培養土を使うとよいでしょう。
リンゴ(林檎)の育て方のポイント
水やり
鉢植えの場合、土の表面が乾いたら鉢底の穴から水が流れ出るくらいたっぷり与えます。
地植えの場合は、根付いてからの水やりは雨にまかせてよいですが、夏に雨が降らない日が何日も続く場合は水やりしましょう。
肥料
鉢植えの場合は、元肥入りの果樹用培養土を使うとよいでしょう。3月頃に緩効性肥料を適量追肥します。
地植えの場合、植え付け時に元肥として腐葉土や堆肥(もしくは緩効性肥料)を土に混ぜ込み、3月頃に緩効性肥料を適量追肥します。
病害虫
病気は炭そ病や輪紋病、害虫はシンクイムシなどが発生することがあります。発見したらすぐに対処しましょう。
リンゴ(林檎)の詳しい育て方
選び方
枝ぶりが良く、しっかりした株を選びましょう。
植え付け
植え付けの適期は、厳寒期を除く11月~3月です。
地植えの場合は、根鉢のサイズの倍程度の幅と深さの穴を掘り、元肥として腐葉土や堆肥(もしくは緩効性肥料)を土に混ぜ込んで、深植えにならないように植え付けましょう。
植え付けたらたっぷりと水やりを行います。植え付け直後はぐらつきやすいため、しばらくは注意深く様子を見るようにしましょう。支柱で保護をするのもよいでしょう。
摘芯(摘心)・摘果
果実が多いと一つ一つの果実が小さくなるだけでなく、木も疲労してしまいます。美味しい果実を実らせるには、摘果が必要です。
1回目の摘果は開花後2~3週間くらいで行います。1か所に何個も花が咲くので、真ん中の一番大きくて形の良いものを残してその他をハサミで切り落とします。着果が多いときは、さらに摘果が必要です。摘果が終わったら、病害虫を防ぐために「袋かけ」を行ないましょう。
剪定・切り戻し
一般的には、主枝を一直線に伸ばすのではなく、四方に伸びている枝を複数の主枝として、ひもや針金などを使いながら新梢を水平に開いて誘引します。枝を水平にすることで花芽がつきやすくなります。
植え替え・鉢替え
鉢植えの場合は、2~3年に一度新しい土を使って一回り大きな鉢に植え替えしましょう。
花
4月~5月に花径3~4cmの白い花が咲きます。
リンゴ(林檎)は、同じ品種の花粉では受粉しません。違う品種を並べて栽培すれば自然授粉も可能ですが、確実に品質の良い果実を収穫するためには、人工授粉を行いましょう。
収穫
品種によって異なりますが、8月~11月頃に収穫期を迎えます。赤色の品種は、収穫の1か月くらい前に袋をはずして、日光に当てて赤色を濃くします。
夏越し
夏に雨が降らない日が何日も続く場合は水やりしましょう。
冬越し
雪が積もる地域では、雪で折れにくい樹形に剪定しておくとよいでしょう。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
リンゴ(林檎)は、3月頃に接ぎ木で増やすことができます。