ミツマタとは?育て方・栽培方法|植物図鑑

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植物名
ミツマタ
学名

Edgeworthia chrysantha

英名
Oriental paperbush
和名
三叉、三椏
科名
ジンチョウゲ科
属名
ミツマタ属
原産地
中国・ヒマラヤ

ミツマタの特徴

ミツマタは、ジンチョウゲ科の落葉低木です。枝が必ず三つに分岐する特徴が名前の由来です。強い繊維質の樹皮は和紙の原料として使われるほか、明治時代に初めてお札の原料として採用され、現在も利用されています。

ミツマタの花は、梅の花が咲く頃の2月後半から3月上旬に咲き始めます。新芽が出る前に、三つに分かれた枝の先に咲く蜂の巣のような形状の下向きにつく花は、徐々に球状になります。花に見える部分は、正確には花ではなく、萼(がく)が変化したものです。花色は明るい黄色で芳香があり、オレンジがかった赤色の赤花ミツマタという品種もあります。

ミツマタの詳細情報

園芸分類 庭木、落葉
草丈・樹高 1~2m
耐寒性 普通
耐暑性 強い
花色 黄色、オレンジ、赤
開花時期 2月~3月

ミツマタの育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
植え付け
開花
剪定

ミツマタの栽培環境

日当たり・置き場所

ミツマタは日当たりが良い場所から明るめの日陰まで栽培可能です。夏に強い西日が当たる場所は避けましょう。

用土

水はけが良く肥沃な土壌を好みます。

ミツマタの育て方のポイント

水やり

地植えのミツマタは、根付いてからは特に水やりの必要はありません。極端に乾燥が続いた時などはたっぷりと与えます。

鉢植えのミツマタは、鉢の表面の土が乾いたらたっぷりと水やりを行います。

肥料

冬に寒肥として緩効性肥料もしくは有機質肥料(園芸用として市販されている固形の油粕など)を株元に与えましょう。

病害虫

特に目立った病害虫の被害はありません。

ミツマタの詳しい育て方

選び方

主幹がしっかりとしていて、枝ぶりのきれいな苗木を選びましょう。根をいじられることを嫌うので、鉢底から根がはみ出すほど生長している株は避けるようにしましょう。

黄色のほか、赤花ミツマタもあります。(オレンジ~赤で個体差があります)「黄花中国大輪ミツマタ 」という名で従来の花より2~3倍大きな花の品種も流通しています。

植え付け

ミツマタの植え付けは、厳寒期を避けた落葉期か3月~4月が適時です。

根が張ってからの移植が難しいため、植え付け場所はよく考えて決めましょう。

根鉢のサイズの倍程度の幅と深さの穴を掘り、元肥として腐葉土や堆肥(もしくは緩効性肥料)を土に混ぜ込んで植え付けましょう。

植え付けたらたっぷりと水やりを行います。植え付け直後はぐらつきやすいため、しばらくは注意深く様子を見るようにしましょう。

剪定・切り戻し

ミツマタは自然と樹形が整い、丸い樹形になっていくため、特に剪定は必要ありません。伸びすぎた枝、混みあった枝、古くなった枝を落葉期の11月~2月に整理する程度で十分です。

剪定したところから枝分かれをしにくい性質なので、枝分かれしている付け根の部分を剪定するようにします。枝の途中で剪定をし続けると、次第に樹形が乱れるので注意しましょう。

ミツマタの花は、2月後半から3月に開花が始まります。花は外側から中心に向かって開花し、満開の頃は枝先に無数の球状の花がつき、華やかな見た目です。

流通期間は短いですが、枝物花材として流通しています。また、樹皮をはいで漂白した枝が「晒しミツマタ」の名で流通しています。

冬越し

ミツマタは落葉して越冬します。特に必要な冬越しの作業はありません。秋ごろには翌年の花芽が確認できます。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

ミツマタは、実生(種まき)、挿し木、接ぎ木で増やすことができます。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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