ガマズミとは?育て方・栽培方法|植物図鑑

  • ガマズミはレンプクソウ科の落葉低木です。日本の山野に自生しているような樹木です。春に白い花を咲かせ、秋に宝石のような真赤な果実を実らせます。ガマズミの果実は酸味が強く、生食には向きません。ガマズミは春の花、新緑、秋から冬の果実と紅葉まで、四季を通じて美しい姿を見せてくれる庭木です。半日陰から日向でよく育ちます。
植物名
ガマズミ
学名

Viburnum dilatatum

英名
Linden viburnum
和名
莢蒾
別名・流通名
ビバーナム
科名
ガマズミ科
属名
ガマズミ属
原産地
日本、中国、朝鮮半島

ガマズミの特徴

ガマズミとは、日本の山野に自生する落葉高木です。ガマズミにはたくさんの種類がありますが、厳密に「ガマズミ」というとこのViburnum dilatatumを指します。春の桜が咲く頃、ガマズミの花は咲き始めます。真白な円形の集合花序を作ります。秋にはその花を真赤に結実させ、小さな赤い実をぎっしりと実らせます。真赤に熟した果実は酸味が強く生食は出来ませんが、アルコールに漬け込んで果実酒にして楽しむことが出来ます。

ガマズミの詳細情報

園芸分類 庭木、落葉
草丈・樹高 5m程度
耐寒性 強い
耐暑性 強い
花色
開花時期 3~5月

ガマズミの種類

ガマズミの育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
開花
植え付け
収獲

ガマズミの栽培環境

日当たり・置き場所

日当たり良く風通しの良い場所を好みます。

用土

ガマズミは肥沃な土壌を好みます。植え付け前に腐葉土を漉き込むようにしましょう。鉢植えのガマズミは、市販の培養土で問題なく育ちます。

ガマズミの育て方のポイント

水やり

庭植えのガマズミは根付いてからは特に水やりの必要はありません。夏季の高温と乾燥が続くような時期は、たっぷりと水やりを行います。鉢植えのガマズミは表土が乾いたら、鉢底から流れてくるくらいたっぷりと水やりを行います。

肥料

実付きが悪くなってきたな、と思ったら腐葉土を根の周りに漉き込みます。市販の有機肥料でもいいです。

病害虫

夏の高温と乾燥が続いたあとは、ハダニに注意してください。風通しの悪い場所や日が当たりにくい場所で管理しているとカイガラムシが付きやすくなります。時々確認するようにしてください。葉の表面に白いシミが出来てきたら、うどんこ病の可能性があります。

ガマズミの詳しい育て方

選び方

ガマズミの苗木を購入する場合は、葉が青々としているもの、葉付きの良いものを選びましょう。

植え付け

ガマズミの植え付けは冬の厳寒期を避けた、落葉している時期に行います。大きく横に枝を広げる樹形です。周囲にしっかりとスペースを取って植え付けます。植え付け前に腐葉土を漉き込んでおくのも忘れずに行いましょう。落葉期のガマズミは休眠状態にあるので、根をいじらないようにして植え付けます。

剪定・切り戻し

ガマズミは放っておいても自然に樹形が整う樹木です。枝が混みあってきたら風通しを良くするために細かい枝を整理しましょう。大きく樹形を整えるような剪定は冬の落葉期に行います。

植え替え・鉢替え

鉢植えのガマズミは1~2年に1度は1~2回り大きな鉢に植え替えます。植え替え時は根を傷めないようにしましょう。

ガマズミの花は春、3~5月頃開花します。真っ白な小さな花の集合体を枝の先にふわふわと咲かせます。

収穫

ガマズミの実は秋に熟します。真赤な宝石のような粒の実をたわわに実らせます。生食は出来ませんが、果実酒などにして楽しめます。

冬越し

ガマズミは落葉して冬越しします。特に必要な冬越しの作業はありません。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

ガマズミは挿し木で増やせます。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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