ユリノキ(百合の木)とは?育て方・栽培方法|植物図鑑

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植物名
ユリノキ(百合の木)
学名

Liriodendron tulipifera

英名
American tulip tree
和名
百合の木
科名
モクレン科
属名
ユリノキ属
原産地
北アメリカ中部

ユリノキ(百合の木)の特徴

ユリノキ(百合の木)は耐寒性のある落葉高木。環境が合えば樹高は30mになりますが、強剪定して大きさを制限することもできます。まっすぐ伸びる樹形が美しく、日本の気候にも合っているので公園や学校、街路樹などによく使われます。大きく生長したユリノキは、樹皮がとても厚くなり、熱や火に対する耐性が増します。

ユリノキ(百合の木)は美しくて強度があり、まっすぐで扱いやすいことから、材木としても広く利用されています。

ユリノキ(百合の木)は初夏にカップ型の花を枝先に咲かせます。花はとても美しいのですが、高い位置に咲くことも多く、気づかれないこともよくあります。上質の蜂蜜がとれる花としても知られています。

ユリノキ(百合の木)は、ギリシャ語でユリを意味する「leirion」、木を意味する「denderon」が語源の学名「Liriodendron tulipifera」からつけられたと言われています。tulipiferaにはチューリップに似た花をいう意味があり、英名はAmerican tulip treeとつけられています。

ユリノキ(百合の木)の詳細情報

園芸分類 庭木、落葉
草丈・樹高 10~30m
耐寒性 強い
耐暑性 強い
花色 黄緑色×オレンジの複色
開花時期 5月~6月

ユリノキ(百合の木)の育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
開花
植え付け(落葉期)

ユリノキ(百合の木)の栽培環境

日当たり・置き場所

ユリノキ(百合の木)は日当たりの良い場所への植え付けが適しています。剪定で高さを抑えることはできるものの、縦横ともに大きくなる木なので広いスペースに植え付けましょう。

用土

肥沃で水はけの良い土が適しています。

ユリノキ(百合の木)の育て方のポイント

水やり

植え付け後、根付くまでは水やりを行いますが、根付いてからの水やりの必要はありません。

肥料

特に必要ありません。

ユリノキ(百合の木)の詳しい育て方

選び方

枝ぶりが美しく、葉がきれいな苗木を選びましょう。

植え付け

ユリノキ(百合の木)は直根性です。その性質や木の生長スピードからも、移植するのは不向きです。植え付ける場所はよく考えましょう。植え付けは落葉中の霜の降りない時期が適時です。

根鉢のサイズの倍の幅と深さの穴を掘り、元肥として腐葉土や堆肥(もしくは緩効性肥料)を土に混ぜ込んで植え付けましょう。

植え付けたらたっぷりと水やりを行います。植え付け直後はぐらつきやすいため、しばらくは注意深く様子を見るようにしましょう。

仕立て方

ユリノキ(百合の木)の頂点の芽を傷めないようにすることが美しい樹形になる秘訣です。ユリノキ(百合の木)はまっすぐと伸びていく性質があります。植え付けて間もないころは、支柱などで支えて傾かないように注意しましょう。

剪定・切り戻し

基本的には自然樹形が美しい木です。枯れ枝や徒長枝などを基部で剪定するのみで十分です。剪定は落葉期に行います。ユリノキ(百合の木)は芽吹く力が強いため、街路樹などに使われている場合は状況に合わせて剪定も可能です。

ユリノキ

ユリノキ(百合の木)の花は、5月~6月に開花します。8年~10年くらいたたないと、花は咲きません。またたくさんの花が咲くようになるまでには20年以上の年月を要します。

冬越し

ユリノキ(百合の木)は、秋に美しく黄葉した後に落葉します。

植え付け直後は頂点の芽を寒さで傷めないようにビニールなどで寒さから保護した方がよい場合があります。まっすぐと伸びていくので頂上芽を大切に育てることが美しい樹形になるコツです。寒冷地に植え付けた場合の初年度の冬は特に注意しましょう。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

ユリノキ(百合の木)は挿し木が難しいため、秋にできた種をとりまきで増やすのが一般的です。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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