マユミとは?育て方・栽培方法|植物図鑑

植物名
マユミ
学名

Euonymus hamiltonianus
Synonym = Euonymus sieboldianus 

和名
真弓
科名
ニシキギ科
属名
ニシキギ属
原産地
日本、朝鮮半島

マユミの特徴

マユミは、秋にかわいらしいピンクの果実を実らせるニシキギ科の落葉低木です。3m前後の丈がほとんどなので低木に分類されることが多いですが、まれに5m以上の木も見かけます。名前の由来は諸説ありますが、しなりのある強い材質で弓の材料になったことから「真弓」と呼ばれるようになったと言われています。

ニシキギの仲間ですが、ニシキギにある翼(よく)はありません。また、ニシキギの紅葉は燃えるような赤ですが、マユミは温かみのあるオレンジ~赤の紅葉で、果実とともに見応えがあります。木にぶら下がるように実るピンクの果実は、次第に4つに割れ、中から朱赤の種が飛び出したあと、落葉後もしばらく枝に残ります。

マユミ

初夏に黄緑色の小さな花が枝一面に開花し、花が終わると次第にグリーンの果実になります。葉と同化して目立ちませんが、初夏~夏のグリーンの果実も素敵です。

日本に自生する木のため、耐寒性、耐暑性があり、病害虫も少ない育てやすい花木です。庭木、公園樹、高木の街路樹の根締めなどにも利用され、盆栽としても利用されています。また、実つきの枝ものとして、若干ですが生花市場でも流通しています。

マユミの詳細情報

園芸分類 庭木、落葉
草丈・樹高 3m~5m
耐寒性 強い
耐暑性 強い
花色 黄緑
開花時期 5月~6月

マユミの育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
植え付け
開花
果実の鑑賞期

マユミの栽培環境

日当たり・置き場所

マユミは、日当たりの良い場所から半日陰程度くらいまで栽培可能です。日当たりが良い場所の方が、美しい紅葉になります。

用土

水はけの良い肥沃な土を好みます。極端に乾燥しやすい場所への植え付けは避けましょう。

マユミの育て方のポイント

水やり

地植えは、植え付け直後以外は雨にまかせて問題ありません。

鉢植えは、鉢の表面の土が乾いたら鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと与えましょう。

肥料

寒肥として冬に少量の肥料を施す程度で十分です。

病害虫

目立った病害虫の害はありません。

マユミの詳しい育て方

選び方

葉がきれいな緑色で、枝ぶりの美しい苗木を選びましょう。

基本種の他、白い実のシロミノマユミ、ピンクの色みの強いアカミノマユミ、果実の大きさが大きい品種、斑入り品種など、いくつかの品種があります。

植え付け

マユミの植え付けは、厳寒期を除く落葉中に行います。根鉢のサイズの倍の幅と深さの穴を掘り、腐葉土や堆肥を土に混ぜ込んで植え付けましょう。植え付けたらたっぷりと水やりを行います。植え付け直後はぐらつきやすいため、しばらくは注意深く様子を見るようにしましょう。支柱などを添えて保護するのもよいでしょう。

剪定・切り戻し

マユミは自然樹形で姿が整うため、特に剪定の必要はありません。混みあった枝が出てきたら基部から剪定する程度で十分です。

植え替え・鉢替え

鉢植え栽培の植え替えは、植え付けと同じく厳寒期を除いた落葉中に行いましょう。

マユミの花

5月~6月に枝一面に黄緑色の小さな花が開花します。

冬越し

マユミ紅葉

耐寒性があるため、特別な冬越しの必要はありません。マユミは紅葉も美しい木ですが、日当たりが悪い場所だと美しい紅葉は見られない場合もあります。

 

マユミ紅葉

ピンクの果実は4つに割れ、中から種が飛び出します。落葉したあとも抜け殻はしばらく枝に残り、目を引きます。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

挿し木かとりまき(種を採ったら保存せずにすぐにまくこと)で増やすことができます。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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