落葉樹の植え付け(植え替え)時期は?人気の庭木や果樹20種

山田智美
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落葉樹の植え付け(植え替え)には適期というものがあります。落葉樹とは何かという基本情報から、植え付け時期の基本やコツ、庭木と果樹20種類のそれぞれの適期と特徴をご紹介します。お庭作りの参考にしてください。
目次
落葉樹とは?基本情報
落葉樹とは、冬季または乾季になると、葉を落とし休眠する樹木のことを指します。
気温や日照など好条件の季節に活動し、不利な季節になると葉を落として休眠します。
温帯の日本では、春に新芽を出して夏の間にさかんに繁り、光合成をして生長を続けます。秋になり気温が下がってくると落葉して休眠するというサイクルです。
落葉樹に対して、冬の間も緑を絶やさない樹木を常緑樹と呼びます。
落葉樹の植え付け(植え替え)時期
落葉樹の植え付け時期は、地域によって多少前後しますが、おおむね11月~2月です。
冬は落葉樹にとって休眠期です。葉を落とすだけでなく、根も休眠しています。つまり、この時期は根に負担をかけることなく植え付けができるということ。
落葉樹の植え付け(植え替え)のコツ
植え付け(植え替え)は年内がおすすめ
落葉樹のなかでも樹種によっては早春から活動を始めるものもあります。できるだけ冬の早い時期に植え付けをしましょう。
根が凍らないように注意
また、霜や雪の心配がある時期の植え付けは避けるようにしましょう。根が凍って枯死してしまう心配があります。
根鉢は崩さない
落葉期は休眠しているとはいえ、乱暴に扱うのは避けてください。植え付け時には根鉢を崩さないように、そのまますっぽりと土の中に納めるようにします。寝た子を起こさないような配慮が必要です。
植え付け(植え替え)後の水やり
植え付け後はたっぷりと水やりをしましょう。休眠しているとはいえ、この植え付け後の水やりをしないと根と土がしっかりと馴染まずに枯死してしまう恐れがあります。大切な作業です。忘れないようにしてください。
植え付け後も根付くまでは表土が乾いて白くなったら水やりを行うようにしましょう。水やりのタイミングは天気の良い日の午前中。夕方以降は土中の水が凍り、根を傷めてしまう心配があります。
落葉樹の植え付け(植え替え)時期|庭木13種
ウメ(梅)
- 植え付け時期:11月~12月
- 開花時期:1月~3月
ウメ(梅)の植え付けは、12月中には終わらせるようにしましょう。開花期と重なる場合は花後に行います。
- 梅(ウメ)は、初春のまだ寒い時期に香りのよい花を咲かせる落葉高木です。日本には中国からかなり古い時代に薬用として渡来しました。梅(ウメ)の樹高は10mに達しますが、3~5m程度で管理され、古くから花、香り、果実の3拍子揃った春を告げる落葉花木として全国各地で植栽され広く親しまれています。 梅(ウメ)の枝は広く張り、葉は長さ5~8cm程度で二重鋸歯があります。花は2年枝の細く短い枝に2.5センチ程度の花をつけます。梅(ウメ)は品種によって開花期に違いがあります。性質上、野梅性・緋梅性・豊後性・杏性の4系統に分けられますが園芸上は花を観賞する梅と果実の収穫を目的とする梅に分けられます。 果樹としては各地に産地があり、観賞樹としては庭や公園に春を告げる木として好んで植えられます。また、梅(ウメ)は花もの盆栽の代表格です。
サクラ(桜)
- 植え付け時期:11月~2月(早咲き種は11月~12月)
- 開花時期:2月~4月
サクラ(桜)には多くの種類があります。カワヅザクラのような早咲き種は、12月までには植え付けを終わらせるようにしましょう。
- 桜(サクラ)はバラ科サクラ属の総称です。 日本の春の花代表である桜(サクラ)は種類が多く、日本に自生している種類だけでも10種類前後、園芸用に品種改良された桜(サクラ)は300品種以上もあります。民家の庭から公共施設の公園や街路にも植えられている樹木です。早咲きの桜(サクラ)は2月くらいから、それに続くように3月から4月にかけて多くの種類が次々と咲き続けます。さらに秋に咲く品種もあります。 桜(サクラ)は非常にバリエーションが豊富で、花色は白から薄桃色、濃い桃色、薄黄色やグリーンなどがあります。咲き方も一重のものから八重咲まで多様です。サクランボが実る西洋実桜(セイヨウミザクラ)も桜(サクラ)の一種です。 春のお花見シーズンに華やかに咲く桜(サクラ)は染井吉野(ソメイヨシノ)という品種です。この染井吉野(ソメイヨシノ)は若木でも花を咲かせる特徴があり、戦後日本中に植えられました。今では日本の桜(サクラ)の代名詞のようになっています。
ハナミズキ(花水木)
- 植え付け時期:11月~2月
- 開花時期:4月~5月
ハナミズキ(花水木)は、横に大きく枝を広げる樹形です。植え付けの際には生長後の姿も見据えて、広いスペースを確保してください。
- ハナミズキはミズキ科の落葉樹で、桜(ソメイヨシノ)が咲き終わるころ、白やピンクの美しい花が開花します。北米原産でアメリカを代表する花のひとつで、別名「アメリカヤマボウシ」とも呼ばれています。 昔は桜やイチョウなどが多かった街路樹ですが、令和4年4月現在、東京都内の街路樹で一番多いのがハナミズキです。樹齢が古くなると10m以上まで生長しますが、桜やイチョウほど大きくならないのも最近の街路樹として利用される原因かもしれません。現在は全国各地に分布し、極端に寒さの厳しい地域以外なら栽培可能です。寿命は桜と同じく80年程度と言われています。 花だけでなく、花が終わった後に出てくる葉も美しく、枝は横に広がるように生長します。 秋になると赤い実がなり、紅葉した後に落葉します。落葉樹の中では、色づきだすのと葉が落ちるのが早いほうです。自然樹形が美しく、花、葉、実、紅葉、樹形と、一年を通して見どころの多い樹木なので、街路樹のほか庭木にもよく利用されます。
ライラック
- 植え付け時期:11月~2月
- 開花時期:4月~5月
ライラックは蒸れに弱いので、風通しの良い場所を好みます。植え付け前に風の通りを確認しておきましょう。
- ライラックは4月~6月に開花する落葉小高木で、葉はハート形、花は円錐形に小花が房咲きになります。ライラックの花は、紫色、薄紫色、ピンク色、白色などの一重や八重の花をつけます。香りがよいので、世界中で愛されている花木です。 ライラックはフランス語でリラ、和名は紫丁香花(ムラサキハシドイ)といい、ハシドイは日本に自生する近縁種の落葉小高木のことです。ライラックは冷涼な気候を好み、特に夏の夜温が下がるところを好みます。日本では東北北部や北海道、本州の高原地帯が適地といえます。ライラックは風通しがよく、湿気の少ない環境を好みます。暖地に植える場合は西日が当たらない日当たりのよい場所を選んで植えましょう。 ライラックの属名のSyringa(シリンガ)はギリシア語で笛やパイプを意味するsyrinxに由来し、枝の髄の部分をくりぬいて管にし笛をつくって古代ギリシャでは羊飼いたちがライラックの笛を吹いていたそうです。トルコではこれをパイプにしていたそうです。
フジ(藤)
- 植え付け時期:11月~2月
- 開花時期:4月~5月
フジ(藤)は、マメ科のつる性落葉樹です。マメ科の植物は移植を嫌います。植え替えることにならないよう、植え付け時にきちんと場所を決めましょう。
- フジ(藤)はマメ科の落葉性のつる植物です。春になると薄紫や白の花を咲かせます。庭園や公園で目にする藤棚のイメージが強く、自宅での育て方は難しいように言われていますが、実は鉢植えでも楽しめます。根の生長が制限されることから、むしろ鉢植えの方が花付きがよくなるほどです。 フジ(藤)には大きく分けて2種類あり、ノダフジ(野田藤) Wisteria floribunda はつるが右巻き、ヤマフジ(山藤)Wisteria brachybotrysは左巻きという特徴があります。 「ノダフジ(野田藤)」の由来となった大阪市福島区の野田はフジ(藤)の名所として有名。毎年4月には「のだふじめぐり(ふじ祭り)」が開催されます。樹齢1200年を越え、天然記念物に指定されている埼玉県春日部市の「牛島の藤」もよく知られています。
バラ
- 植え付け時期:11月~2月
- 開花時期:4月~5月、9月~10月
バラは植え付け、剪定、誘引を休眠期に行います。根鉢を崩さないように植え付けるようにしてください。この時期に来春の花を咲かせるための剪定と、つるバラの誘引を行います。
スモークツリー
- 植え付け時期:11月~2月
- 開花時期:5月~7月
スモークツリーは、ウルシ科の植物です。植え付け時にはグローブをはめるなどしてください。
- スモークツリーは、初夏になると穂状の花序に小さな黄色の花が無数に開花します。雌雄異株で、タネを結ばない不稔花である雌木の軸の部分(花柄)が長く伸びて、羽毛のようなふわふわとした触感と見た目になります。雄木の花柄は雌木に比べて小さいので、煙がくすぶっているようには見えません。切り花や庭木として植栽されているのは雌木です。花柄は長いもので20cm以上にもなります。開花後のスモークツリーの花柄が、煙がたっているかのように見えることが名前の由来です。庭木の他、花柄が付いた枝ものとして初夏に多数流通しています。 スモークツリーは花柄だけでなく、葉も魅力的で、紅葉も美しい樹木。暑さ寒さにも強く、手入れが簡単なこともあり、おしゃれな庭木として人気です。ウルシ科のため、剪定した際の切り口に素手で触れるとかぶれることがあります。ヤニもあるので、作業で触る際には手袋をするようにしましょう。 ▼スモークツリーの関連記事はこちら スモークツリー|初夏に花が咲くおしゃれな庭木 スモークツリー トゥデイズプランツ、今回ご紹介するのは「スモークツリー」。初夏に咲く、ふわふわした花が魅力的… 戸松敦子 2022.05.31 庭木・シンボルツリー
アジサイ
- 植え付け時期:11月~2月
- 開花時期:5月~7月
アジサイは地植えにすると枝葉を広げて大きく生長します。植え付け時にはしっかりとスペースを確保するようにしましょう。落葉樹の中でもアジサイは、新芽が動き出すのが早い花木です。温暖地では3月だと芽が動き始める年が多いため、落葉中の早めの時期に行った方がよい場合もあります。
アナベル
- 植え付け時期:10月~11月、3月~4月
- 開花時期:6月~7月
アナベルはアジサイの仲間ですが、アジサイとは植え付け時期がちょっと違います。休眠期に入る晩秋か、芽が動き始める前の春に植え付けるようにしましょう。
アナベル
- アメリカアジサイやセイヨウアジサイの別名を持つアナベルは、アジサイの仲間の落葉性低木です。 初夏に20~30cmの大きな花が開花します。花色は、咲き始めはグリーン、咲き進むにしたがって白くなり、夏を過ぎると再び秋色グリーンに変化します。大きな花ですが主張しすぎることがなく、周囲の草花と調和するため、庭木として人気があります。暑さ寒さに強く育て方も容易で剪定も簡単なので、植物園やガーデンなど、さまざまな場所にも植えられています。 最近は、基本種のほか、矮性種や花が大きい品種、ピンクのアナベルなど、年々品種が増えています。 アナベルは鉢ものの他、切り花としても出回っていて、切り花やドライフラワーとしても利用されています。
ドウダンツツジ
- 植え付け時期:10月~12月、3月~4月
- 開花時期:4月~5月
ドウダンツツジの植え付けは、落葉が始まった晩秋から12月頃、新芽が動き出す直前の春が適期です。
セイヨウニンジンボク
- 植え付け時期:10月~11月、3月~4月
- 開花時期:7月~9月
セイヨウニンジンボクは他の落葉樹と違い、休眠前の晩秋か春に植え付け適期です。
イロハモミジ
- 植え付け時期:11月~2月
- 観賞時期:10月~12月
イロハモミジの植え付けは、厳寒期を避けた休眠期に行います。根鉢を崩さないように気を付けてください。
ムラサキシキブ
- 植え付け時期:11月~2月
- 観賞時期:9月~11月
ムラサキシキブの植え付けは、厳寒期を避けた休眠期に行います。ムラサキシキブは乾燥に弱いので、株元は湿っているような場所に植え付けるようにしましょう。
- ムラサキシキブ(紫式部)は、秋の紫の実が美しい日本原産の落葉低木です。古くから山地の湿地や森林に自生しています。葉の色は実がなりだす初秋の緑から、秋が深まってくると黄色く紅葉し、紫色の実との色合いがとても美しい光景で、英名ではJapanese beautyberryとも言われています。実は葉が落葉した後もしばらくついていますが、冬に自然に落下します。 ムラサキシキブ(紫式部)の近縁にコムラサキがあり、流通上はコムラサキも含めてムラサキシキブ(紫式部)として販売されていることが多く、園芸店で販売されているムラサキシキブ(紫式部)はコムラサキであることの方が多いため、個人宅や公園などの公共スペースの植栽で見られるのはコムラサキです。それぞれは樹高や実の付き方に違いがありますが(下記参照)、育て方に違いはありません。 コムラサキの園芸種でシロシキブ(白式部)と言って、実が白の種類もあります。
落葉樹の植え付け(植え替え)時期|果樹7種
ジューンベリー
- 植え付け時期:11月~2月
- 収穫時期:6月
ジューンベリーの植え付けは、厳寒期を避けた休眠期に行います。大きくなるので、しっかりとスペースを確保して植えつけましょう。
ジューンベリー
- ジューンベリーは、名前の通り6月に赤い果実をつける落葉小高木。春に咲く白い花、新緑の葉、初夏の小さな宝石のような果実、秋の紅葉と四季折々に楽しむことのできる果樹です。果実はほんのりとした酸味と甘み、芳香があります。耐寒性・耐暑性があり、自家結実性があるので1本で収穫することができます。 ジューンベリーの花は直径1~2㎝程度と小さく、花びらが5枚あり桜のような形状をしています。花の見頃は3月下旬から4月地上旬頃、桜のソメイヨシノが咲き始めるよりも少し早く満開を迎えます。華奢な枝の先に小さな花をたわわに咲かせるのが特徴です。風で散ってしまう花びらの儚さも魅力の一つです。 ジューンベリーの果実の食べ頃は5月後半~6月です。4月に花が終わった後、段々と果実が色づき始め、5月には真赤になります。さらにもう少し辛抱強く待って、黒んずんだ赤になった頃がジューンベリーの果実の食べ頃です。 ジューンベリーはシンボルツリーとしてよく使われる他、街路樹としても植栽されています。白い花とかわいい赤い実、紅葉、樹形が美しいことなど、1年を通して楽しみがたくさんあることが庭木として好まれる理由です。
ブルーベリー
- 植え付け時期:11月~2月
- 収穫時期:7月~8月
ブルーベリーの植え付けは、厳寒期を避けた休眠期に行います。同一系統の2品種を近くに植えると結実しやすくなります。
- ブルーベリーは、ツツジ科スノキ属に分類される北アメリカ原産の落葉低木で、種類は200~300種あると言われています。初夏に白やピンクの花が咲き、7月~8月頃に紫色の小さな実が収穫できます。秋には美しい紅葉も楽しめ、寒さに強く丈夫な樹木であることから、庭木としても人気があります。低木なので鉢植えにしてベランダなどでも十分に収穫が楽しめます。地植えにすると大きく育って収穫量も増えます。虫が付きにくく無農薬栽培がしやすいことも魅力のひとつです。 ブルーベリーは1品種の苗木でも結実しなくはないですが、たくさん収穫したい場合は同一系統の2品種を植えるとよいでしょう。実が黒みがかった紫色になると食べ頃です。収穫期の実はやわらかいので、下から手を添えてやさしく摘み取りましょう。
ブラックベリー
- 植え付け時期:11月~2月
- 収穫時期:6月~8月
ブラックベリーの植え付けは厳寒期を避けた休眠期に行います。つる性で大きくなるので、しっかりとスペースを確保してください。つるは自ら絡みついていく性質ではないので、適宜誘引が必要です。
ブドウ
- 植え付け時期:11月~2月
- 収穫時期:8月~10月
ブドウの植え付けは、厳寒期を避けた休眠期に行います。ブドウの苗木は接ぎ木してあるものが多いので、確認して接ぎ木の部分が土中に埋もれないように注意してください。
ザクロ
- 植え付け時期:11月~2月
- 収穫時期:9月~10月
ザクロの植え付けは、厳寒期を避けた休眠期に行います。日当たりが悪いと実付きも悪くなるので、日当たりの良い場所を選ぶようにしましょう。
ザクロ(石榴・柘榴・ざくろ)
- ザクロはミソハギ科ザクロ属の落葉小高木です。夏に咲くオレンジ色の花も、秋に熟す果実も観賞用とされています。果実は食用にもなります。生食ができる他、ジュース果実酒にして楽しめます。 私たちがよく見かけるザクロの実は、直径5~10cmほどのオレンジ色のボールのような果実ですが、これは熟れる直前のものです。木に実るザクロは熟すと果実がはじけ、果皮が裂けて果肉が見えるようになります。中には小さな種子を包む半透明で赤紫色の果肉がたくさん入っています。この小さな果肉は一つの果実に多いと800粒も含まれていると言われています。 果実ばかりが注目されますが、ザクロの花も観賞価値があります。花は緋色のようなオレンジ色で一重咲きから八重咲まであります。また、淡い黄色がかった白い花が咲く品種もあります。 ザクロは落葉性小高木に分類されますが、大きなものは5m以上にもなります。反対にヒメザクロや一才ザクロのように、小さなままで開花、結実する品種もあります。 意外と知られていないことですが、ザクロの木には鋭いトゲがあります。枝に触れるときには気を付けるようにしてください。
カリン
- 植え付け時期:11月~2月
- 収穫時期:9月~10月
カリンの植え付けは、厳寒期を避けた休眠期に行います。樹高が高くなる果樹なので、周囲の植物が日陰にならないような植え付け場所を選ぶようにしましょう。
カキ(柿)
- 植え付け時期:11月~12月、3月~4月
- 収穫時期:9月~10月
カキ(柿)の植え付けは、落葉期早めの12月くらいまでに行います。寒冷地では初春の3月~4月に行いましょう。
柿(カキ)
- 橙色の柿(カキ)の実がたわわに実る光景や、軒下につるされている干し柿は、昔から日本の秋の風景として親しまれています。また秋の柿(カキ)を季語として多くの俳人が俳句を読んでいますが、正岡子規の「柿くへば 鐘がなるなり 法隆寺」という句はとくに有名です。ことわざにも「柿(カキ)が赤くなれば医者が青くなる」というものがあるくらいに、柿(カキ)は古くから日本人にとってなじみ深い果物です。春に若葉が芽吹き、初夏に控えめな淡い黄色の花を咲かせます。その花は壷のような形で花びらは肉厚ですが、葉に隠れて見落としてしまうほどに大人しい花です。柿(カキ)は雌花と雄花があるのですが、ほとんどの品種は雄花をつけていません。それでも受粉しなくても果実が実る単偽結果性という性質をもっているので、1本でも実がなります。しかし、生理落果しやすく良い実がなりにくいため、2品種植えることをおすすめします。果実には甘柿と渋柿がありますが、甘柿は国内で品種改良されたものです。
落葉樹の植え付け時期は落葉している休眠期が一般的ですが、樹種によって違いがあります。それぞれの適期を調べて植え付けるようにしましょう。
また、必ずこの時期でないといけないということではありません。樹木に負担がかからないように配慮をすれば、他の季節でも植え付けは可能です。
それぞれの特性を理解して、上手に育ててあげてください。
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