ヤドリギ(宿木)とは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- ヤドリギ(宿木)
- 学名
Viscum coloratum
- 英名
- mistletoe
- 和名
- 宿り木
- 科名
- ヤドリギ科(ビャクダン科とされることもある)
- 属名
- ヤドリギ属
- 原産地
- ヨーロッパ、アジア北部
ヤドリギ(宿木)の特徴
ヤドリギ(宿木)は、樹木の枝に丸く球のように付着する、常緑の半寄生植物です。高木の枝の途中に30㎝~100㎝くらいの緑色の球体となって寄生します。冬に公園やゲレンデなど広い場所で落葉した樹の枝にグリーンの大きなマリモのような塊を見たことはありませんか。冬の落葉樹に寄生している姿が有名ですが、常緑樹にも寄生します。
ヤドリギ(宿木)はそんなに珍しい植物ではありません。国内では、沖縄以外の至るところで見かけられます。落葉樹の葉がなくなる冬に、高木の上の方の枝で見かけることが出来ます。ヤドリギ(宿木)は街中の公園や街路樹にも寄生しています。少し注意深く周りを観察すると、意外なところに生えています。
ヤドリギ(宿木)の詳細情報
園芸分類 | 常緑 |
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草丈・樹高 | 直径30㎝~100㎝ |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 強い |
花色 | 黄緑 |
開花時期 | 2月 |
ヤドリギ(宿木)の変わった繁殖方法
ヤドリギ(宿木)の果実は固い果皮に包まれていて、中の果肉は粘着質です。それを食べた鳥は、フンがねちょねちょとお尻から離れず気持ちが悪いので、お尻を樹の枝にこすりつけてフンを取ろうとします。この時にヤドリギ(宿木)の種もフンと一緒に樹の枝に付着し、無事に宿主を見つけて発芽に至るという仕組みです。寄生植物は繁殖方法として、胞子や種子を風に乗せて飛ばすものが多いので、ヤドリギ(宿木)の繁殖方法は一風変わっていると言えます。
ヤドリギ(宿木)の下でキス
ヤドリギ(宿木)にまつわる伝説の中でも特に有名なのが、「ヤドリギ(宿木)の下に立っている女の子にはキスをしてもいい」というお話で、ヨーロッパに古くから伝わるものです。クリスマスツリーにはヤドリギの枝が飾られます。クリスマスパーティーの楽しみになりそうです。
ヤドリギ(宿木)の育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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開花 | ||||||||||||
収穫 |
ヤドリギ(宿木)の栽培環境
日当たり・置き場所
ヤドリギ(宿木)は、日当たりから半日陰を好みます。落葉樹、針葉樹を選ばず、高木の枝に寄生します。
用土
ヤドリギ(宿木)は半寄生植物です。土壌は必要としません。
ヤドリギ(宿木)の育て方のポイント
病害虫
特に目立った病害虫の被害はありません。
ヤドリギ(宿木)の詳しい育て方
選び方
ヤドリギ(宿木)は冬に落葉樹の上の方の枝で見付けられます。公園や街路樹など、身近な場所でも見かけます。探してみてください。
ヤドリギ(宿木)は園芸植物として鉢植え等での出回りはありません。クリスマス前になると、切花で出回ります。
種まき
ヤドリギ(宿木)の果実を食べた鳥が、フンと一緒にその種子を木の枝に擦りつけることで繁殖します。
植え付け
ヤドリギ(宿木)は樹木に寄生して生長する植物です。土壌に植え付けることはありません。
仕立て方
ヤドリギ(宿木)は、自然と毬(マリ)のような球形を形成します。特に人工的に仕立てる必要はありません。
収穫
ヤドリギ(宿木)の果実は、冬期に結実します。二枚の葉の間に直径1㎝程度の半透明な果実をつけます。その色は、白から黄味がかったもの、赤味がかったもの、オレンジ色などがあります。
冬越し
ヤドリギ(宿木)は常緑です。特に必要な冬越しの作業はありません。