ヤドリギの育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- ヤドリギ
- 学名
Viscum coloratum
- 英名
- mistletoe
- 和名
- 宿り木
- 科名
- ヤドリギ科(ビャクダン科とされることもある)
- 属名
- ヤドリギ属
- 原産地
- ヨーロッパ、アジア北部
ヤドリギの特徴
ヤドリギは、ヤドリギ科ヤドリギ属の常緑性半寄生植物。高木の枝の途中に、30cm~100cmくらいの緑色の球体となって寄生します。冬の落葉樹に寄生している姿が有名ですが、常緑樹にも寄生します。
落葉期になると、高木の上の方の枝にグリーンの鳥の巣のような姿を確認できるようになります。公園樹や街路樹など、身近な場所で見ることができますが、他の建造物などが邪魔して見つけにくいようです。スキー場のように、真白なゲレンデと青い空ばかりの色彩の少ない場所では、ヤドリギの不思議なフォルムが際立ちます。
ヤドリギは2月頃に目立たない花を咲かせ、11月~12月に半透明の白やオレンジ色の実を付けます。枝の先に葉を2枚、Yの字に広げ、その先に直径1cm足らずの実を2つ付けます。ヤドリギの実の果肉は柔らかく、粘り気があるのが特徴です。実を食べた鳥が種の入ったフンを落とす際に、ネバネバとした果肉が枝に付着したり、フンがお尻から離れたいために枝にこすりつけたりするので、高木の上の方の枝で発芽するという仕組みで繁殖します。
ヤドリギの詳細情報
園芸分類 | 常緑 |
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草丈・樹高 | 直径30~100cm |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 強い |
花色 | 黄緑 |
開花時期 | 2月 |
ヤドリギの育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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開花 | ||||||||||||
収穫 |
ヤドリギの栽培環境
日当たり・置き場所
日当たりと風通しの良い、高木の枝に寄生します。
用土
半寄生植物なので、土壌は必要としません。
ヤドリギの詳しい育て方
選び方
園芸植物として鉢植え等での流通はありません。クリスマス時期になると、切り枝で流通します。
種まき
実を食べた鳥が、フンと一緒にその種子を木の枝に擦りつけることで繁殖します。
植え付け
樹木に寄生して生長する植物です。土壌に植え付けることはありません。
仕立て方
自然と球形を形成します。特に人工的に仕立てる必要はありません。
収穫
11月~12月に結実します。2枚の葉の間に直1cm程度の半透明な果実を付けます。色は、白から黄味がかったもの、赤味がかったもの、オレンジ色などがあります。
冬越し
常緑性なので、特に必要な冬越しの作業はありません。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
鳥による自然繁殖で増えていきます。