カラタネオガタマとは?育て方・栽培方法|植物図鑑

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植物名
カラタネオガタマ
学名

Magnolia figo

英名
Banana shrub
和名
唐種招霊
別名・流通名
トウオガタマ、バナナブッシュ、バナナツリー
科名
モクレン科
属名
オガタマ属
原産地
中国

カラタネオガタマの特徴

カラタネオガタマは、中国原産の常緑小高木です。初夏に開花する直径3㎝程度の花は、バナナのような香りがすることから、英名ではバナナブッシュあるいはバナナツリーと呼ばれます。実際にはバナナよりももっと爽やかで甘い香りです。花は小輪であまり目立ちませんが、その香りで開花に気づくほど、開花中は爽やかな香りが周囲に漂います。同じモクレン科でオガタマノキという樹木がありますが、こちらはそれほど香りは強くありません。

カラタネオガタマ

枝葉が密に茂り、自然に樹形が整います。花は若いうちから多くつき、管理もしやすいため、庭木、シンボルツリー、生垣、公園樹、街路樹など、様々な用途に使われます。

カラタネオガタマの詳細情報

園芸分類 庭木、常緑
草丈・樹高 3~5m
耐寒性 普通
耐暑性 普通
花色 クリーム色、赤、紫など
開花時期 4月~5月

カラタネオガタマの花言葉

 

カラタネオガタマの育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
植え付け
植え替え
開花

カラタネオガタマの栽培環境

日当たり・置き場所

カラタネオガタマは日当たりの良い場所から半日陰程度が適しています。極端に日光が足りないと、花付きが悪くなります。

暖地向きの樹木のため、関東以南が植え付け可能エリアです。冬の寒風が抜けるような場所への植栽は避けましょう。

用土

水はけの良い土壌を好みます。鉢植えの場合は、市販の培養土で十分です。

カラタネオガタマの育て方のポイント

水やり

地植えのカラタネオガタマは、根付いてからの水やりは雨に任せて問題ありません。

鉢植えは、鉢の表面の土が乾いたら鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと水やりをしましょう。

肥料

寒肥と開花後に緩効性肥料もしくは有機質肥料(園芸用として市販されている固形の油粕など)を根元に施しましょう。

病害虫

目立った病害虫の害はありません。

ただし、枝が混みあいすぎて風通しが悪くなると、カイガラムシが発生することがあります。

カラタネオガタマの詳しい育て方

選び方

葉にしっかりと光沢があり、株元に安定感のあるものを選びましょう。

黄色や赤花などがあります。「ポートワイン」という赤花種は庭木として人気です。

植え付け

春か秋が植え付け適時です。やや寒さを嫌う性質なので、気温が低い時期の植え付けは避けましょう。

水はけが悪い土を嫌うため、根鉢のサイズの倍の幅と深さの穴を掘り、元肥として腐葉土や堆肥(もしくは緩効性肥料)を土に混ぜ込んで植え付けましょう。

植え付けたらたっぷりと水やりを行います。植え付け直後はぐらつきやすいため、しばらくは注意深く様子を見るようにしましょう。支柱を添えるのもよいでしょう。

剪定・切り戻し

カラタネオガタマは、自然に樹形が整う樹木です。夏には翌年の花芽の準備に入るので、剪定する場合は、開花後に混み合った枝、伸びすぎた枝を中心に必要最低限の剪定を行います。

植え替え・鉢替え

鉢植えのカラタネオガタマは、2~3年に1回、春に植え替えをし、鉢の中の通気性が良い状態を維持しましょう。

カラタネオガタマ

カラタネオガタマの開花期は4月~5月です。

 

カラタネオガタマ

クリーム色や赤、ワイン色の甘い香りのする花を咲かせます。開花中に新しい茎が伸びてくるため、花が葉に埋もれて目立たないこともあります。

冬越し

カラタネオガタマは常緑なので、葉を付けたまま越冬します。やや寒さに弱いので、冬の寒風にさらされると葉が黄変することがあります。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

挿し木、とりまき、とり木で増やすことができます。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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