カルーナとは?育て方・栽培方法|植物図鑑

植物名
カルーナ
学名

Calluna vulgaris

英名
Heather
和名
御柳擬(ギョリュウモドキ)
科名
ツツジ科
属名
カルーナ属
原産地
シベリア、ヨーロッパ、北アフリカ

カルーナの特徴

カルーナはエリカに似ている常緑低木で、エリカと同じくヒースとも呼ばれます。美しい花や葉が好まれて観賞用として広く栽培され、1000種を越える園芸品種があると言われています。グランドカバーや花壇植え、寄せ植えなどによく用いられます。

冷涼な気候を好み、シベリア、ヨーロッパ、北アフリカに分布しており、原産地では夏咲きが主ですが、高温多湿に弱いので日本では晩秋に開花株が出回り、冬咲きのようになっています。寒さには強いのですが、夏越しが難しいため、秋冬に花を楽しむ一年草として育てられることも多いです。環境が合って夏越しが上手くいけば、再び花を楽しめます。

カルーナは茎の上部に総状花序を出し、花径5㎜ほどの小さな花をたくさん咲かせます。花に見える部分は本当は萼片で、本来の花はその中にあります。花が咲き終わっても萼が残るので、花後もしばらくは花が咲いているように見えます。花色は赤、ピンク、白、紫などがあり、一重咲きの他、八重咲き品種も流通しています。葉色も豊富で、寒くなると赤や黄色に色づくタイプもあります。樹高は20cm~80cmほどでこんもりと茂ったり、地面を這うように生長するタイプがあります。

カルーナの詳細情報

園芸分類 庭木、常緑
草丈・樹高 20cm~80cm程度
耐寒性 強い
耐暑性 弱い
花色 赤、ピンク、白、紫など
開花時期 9月~12月(原産地では夏咲きが主)

カルーナの種類

カルーナ’ガーデン・ガールズ’

草丈がコンパクトでまとまりやすく、寄せ植えのアクセントによく用いられます。可愛らしい花姿です。

カルーナ’ビューティ・レディーズ

樹高20cm~50cmほどで、少しすらっとした草姿をしています。米粒のような花が密生します。

カルーナ’アルバ・プレナ’

八重咲きタイプのカルーナ。存在感がたっぷりで華やかです。

カルーナの育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
植え付け
植え替え
剪定
開花

カルーナの栽培環境

日当たり・置き場所

日当たりと風通しの良い場所を好みます。耐寒性は強く、マイナス25℃まで耐えますが、高温多湿には弱いため、夏の西日が当たる場所は避けましょう。

用土

もともとは、水はけの良いやせた土壌に自生しています。市販の草花用培養土で問題なく育ちます。

カルーナの育て方のポイント

水やり

乾燥は枯れる原因に繋がるので、水切れしないように気をつけて水やりしましょう。葉がしおれないので判断がつきにくいですが、株元の土の乾き具合などから判断します。

肥料

肥料は特に必要ありません。与える場合は、冬に少量施します。固形肥料を少しか、薄い液体肥料を与えましょう。

病害虫

病気の心配はほとんどありません。

害虫はコガネムシの幼虫、アブラムシハダニがつくことがあります。見つけたらすぐに対処しましょう。

カルーナの詳しい育て方

選び方

カルーナは乾燥に弱く水切れすると枯れてしまいますが、葉を見ただけでは見分けにくいです。きちんと水やりなどの手入れがされている、しっかりした苗を選びましょう。

植え付け

植え付けは春と秋が適期です。根の底の部分を軽くほぐして植え付けましょう。

剪定・切り戻し

花後に剪定を行います。樹高の1/3くらいの高さまで、ばっさりと刈り込みましょう。5月頃にもう一度剪定すると、梅雨や夏の蒸れを防止できます。

植え替え・鉢替え

植え替えの適期も春か秋です。新しい培養土を使って、根を少し崩して植え替えしましょう。

カルーナの原産地は涼しいので夏咲きが主ですが、日本では晩秋から開花した苗が出回り、秋冬に花を楽しめます。花後も萼が残り、花が咲いているように見えます。萼が茶色くなってきたら剪定しましょう。

夏越し

カルーナは夏の高温多湿が苦手です。夏は直射日光の当たらない涼しい場所に移動させて水やりを続けましょう。上手く夏越しできると再び花を楽しめます。

冬越し

耐寒性が強いので、特に冬越しの対策は必要ありません。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

カルーナは、挿し木と株分けで増やすことができます。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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