エリカとは?育て方・栽培方法|植物図鑑

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植物名
エリカ
学名

Erica

英名
Heath
和名
エリカ
別名・流通名
ヒース
科名
ツツジ科
属名
エリカ属
原産地
南アフリカ、ヨーロッパ

エリカの特徴

エリカとは、ツツジ科エリカ属の総称。常緑低木で、白やピンク、黄のつぼ型、あるいはラッパ型の花を咲かせます。

エリカはイギリスのヒース(heath)と呼ばれる荒地の主役であり、土壌の悪い環境で自生する強健種です。ヨーロッパからアフリカに分布し、600種以上が確認されています。ヒースのイメージからヨーロッパ原産のように思われがちですが、実はエリカの多くはアフリカ原産です。

日本でも鉢花や切り花で数十種類が流通しています。開花期は品種によって異なりますが、秋から初夏、秋から春にかけて咲く品種と晩春から初夏にかけて咲く品種があります。冬の寒い時期を得意とし、夏の高温多湿が苦手です。日本では、冬から春にかけて、花の少ない季節に花壇を賑わせてくれる貴重な植物です。

エリカの詳細情報

園芸分類 庭木
草丈・樹高 15~100cm(自生地では300㎝を越えるものもある)
耐寒性 強い
耐暑性 弱い
花色 ピンク、白、赤、黄など
開花時期 10月~6月(品種により異なる)

エリカの種類

ジャノメエリカ

学名:Erica canaliculata

ジャノメエリカは、丸いフォルムの小さなピンク色の花が特徴です。冬から春にかけて開花します。寒さ、乾燥に強く、育てやすい品種です。

スズランエリカ

学名:Erica formosa

スズランエリカは、丸いフォルムの小さな白い花が特徴です。冬から春に開花します。

カナリーヒース

学名:Erica blandfordia

カナリーヒースは、黄色いベル型の小さな花が特徴です。冬に明るい色の花を咲かせます。

エリカの育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
開花
植え付け

エリカの栽培環境

日当たり・置き場所

エリカは日当たり、水はけの良い場所を好みます。高温多湿が苦手です。夏は風通しが良くなるような場所を選んでください。

用土

他のツツジ科の植物と同様、弱酸性の土壌を好みます。植え付け前に酸度未調整ピートモスと小粒の鹿沼土をすき込んで調整しておきましょう。

酸度未調整ピートモスを混ぜることで土壌が酸性に傾きます。ただし、ピートモスは保水性を良くする働きがあり、水はけの良い土壌を好むエリカには負担になってしまうことも。小粒の鹿沼土を混ぜて、水はけの良さも確保しましょう。

鉢植えは、市販のツツジやブルーベリー用の培養土が向いています。

エリカの育て方のポイント

水やり

エリカは多湿が苦手です。表土が乾いてから、たっぷりと水を与えます。

肥料

生長期の春と秋に緩効性肥料を施します。

病害虫

風通しが悪いとカイガラムシが付くことがあります。

エリカの詳しい育て方

選び方

株元からしっかりとグリーンの葉が茂っている株にしましょう。下の方の葉が黄色くなっているものは根詰まりを起こしている可能性があります。

植え付け

エリカの植え付けは、生育期の始まりの秋か、気温の低い初春に行います。夏の高温期は株に負担がかかるので避けるようにしましょう。

剪定・切り戻し

花が終わったら、花が付かなかったところまで枝を切り戻すようにしましょう。

植え替え・鉢替え

エリカの植え替えは生長期の秋か、初春に行います。夏の高温期は休眠しているので、根に負担をかけるような植え替えや鉢替えは避けましょう。

canva エリカ

エリカの花は、秋から春にかけて咲く品種と晩春から初夏にかけて咲く品種とがあります。

花の咲き方は、スズランのような咲き方からラッパのような咲き方など多様。花色は、白、ピンク、黄色、赤など、非常にバリエーションに富んでいます。

収穫

エリカは一株でたくさんの花を咲かせます。開花したら摘み取ってドライフラワーにすることも出来ます。

夏越し

エリカは高温多湿が苦手です。夏は根を動かさないように注意しましょう。

鉢植えのエリカは直射日光を避け、風通しの良い場所に移動させてください。

冬越し

エリカは冬が生長期です。特に必要な冬越しの作業はありません。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

エリカは挿し木で増やせます。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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