ブッドレアとは?育て方・栽培方法|植物図鑑

植物名
ブッドレア
学名

Buddleja davidii

和名
房藤空木(フサフジウツギ)
別名・流通名
バタフライブッシュ
科名
ゴマノハグサ
属名
フジウツギ
原産地
中国

ブッドレアの特徴

ブッドレアは、夏から秋にかけて小さな花が集まって円錐状の花を咲かせる落葉低木です。香りと蜜に誘われ蝶が集まることから、欧米では「バタフライブッシュ」の名でも呼ばれています。

生長すると花穂の長さが30cm以上になることもあり、庭に植栽するととても見栄えがします。生長スピードは速く、花がらをこまめに刈り取れば夏から秋まで長く開花し、夏の庭木として人気があります。

園芸種として流通しているブッドレアは、紫、白、ピンクなどの他、最近では複色もあり、品種が豊富です。また、基本種より樹高を抑えた矮性種も作出され、小さな庭やコンテナ栽培に向く品種もあります。

ブッドレアの詳細情報

園芸分類 庭木
草丈・樹高 2~4m
耐寒性 強い
耐暑性 強い
花色 白、紫、ピンク、黄色、オレンジ、複色
開花時期 7月~10月

ブッドレアの育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
植え付け
剪定
開花

ブッドレアの栽培環境

日当たり・置き場所

日当たりと風通しの良い場所が適しています。

基本種のブッドレアは生長力が強いので、鉢植えより地植えで育てるのに適しています。

用土

肥沃な土壌を好みます。植え付け2~3週間前に、腐葉土や堆肥などを土に混ぜて準備してから植え付けましょう。

鉢植えのブッドレアは、草花や花木用の培養土で問題なく育ちます。

ブッドレアの育て方のポイント

水やり

地植えは、根付いてからの水やりの必要はありません。

鉢植えは、鉢の表面の土が乾いたら鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと水やりをしましょう。

肥料

自然の循環ができている肥えた土ならば、特に与えなくても毎年開花します。花付きが悪くなってきたようであれば、落葉期に緩効性肥料もしくは有機質肥料(園芸用として市販されている固形の油粕など)を与えましょう。

鉢植えのブッドレアは、3月の剪定後、緩効性肥料を施しましょう。

病害虫

アブラムシ、カミキリムシがつくことがあります。

ブッドレアの詳しい育て方

選び方

葉の色がきれいな樹形の美しい苗を選びましょう。基本種のブッドレアは2~4m以上になりますが、矮性種も多品種作出されています。鉢植えで栽培する場合は、矮性種が育てやすいでしょう。

植え付け

ブッドレアの植え付け適時は3月~4月です。隣の木との間は広く取りましょう。

根鉢のサイズの倍程度の幅と深さの穴を掘り、元肥として腐葉土や堆肥(もしくは緩効性肥料)を土に混ぜ込んで植え付けましょう。

植え付けたらたっぷりと水やりを行います。植え付け直後はぐらつきやすいため、しばらくは注意深く様子を見るようにしましょう。支柱を添えるのもよいでしょう。

仕立て方

ブッドレアは、とても生長力のある花木です。定期的に剪定をして株の乱れを防ぎましょう。

剪定・切り戻し

剪定時期は、新芽が動き出す前の落葉期の2月~3月上旬です。株が乱れやすいため、毎年剪定しましょう。剪定をしないと花つきが悪くなることがあります。枯れ木、混みあった枝、細すぎる枝(花の重みで折れやすい)、ひこばえは剪定しましょう。

大きくなりすぎた場合は、切り戻して仕立てることもできます。樹高を抑えて管理したい場合は、毎年、強剪定で更新していくことも可能です。

ブッドレア

ブッドレアは、写真のように対生で生える葉の両脇から新しい茎が出て、茎の先に花が咲きます。株が暴れたなどの理由で、葉がある時期に整理する場合は、新しい芽を確認して剪定すると枯れこむことがありません。

植え替え・鉢替え

鉢植えのブッドレアは、1年に一度、一回り大きめな鉢に植え替えましょう。

ブッドレア

夏から秋まで長く開花します。品種によっては花穂は30~40cmくらいの長さになることもあります。次々開花するので終わった花穂は剪定しましょう。

冬越し

寒冷地では落葉しますが、暖地では落葉しないこともあります。鉢植えで栽培している場合は、根は生きているので完全に断水すると枯れます。冬も鉢の表面が乾いたら水やりを行いましょう。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

ブッドレアは挿し木で増やすことができます。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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