ジャスミン・ホワイトプリンセスとは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- ジャスミン・ホワイトプリンセス
- 学名
Jasminum officinale
- 科名
- モクセイ科
- 属名
- ソケイ属
- 原産地
- 園芸品種
ジャスミン・ホワイトプリンセスの特徴
ジャスミン・ホワイトプリンセスは、ハゴロモジャスミンの近縁の園芸種です。花のサイズがハゴロモジャスミンより大きく、花数はハゴロモジャスミンより少なめである違いがあります。最も大きな違いは花の開花期間で、ハゴロモジャスミンは春の一季咲きですが、ジャスミン・ホワイトプリンセスは、5月ごろから11月までの長期間開花し続ける四季咲き性です。夕方から夜にかけて強く香り、ハゴロモジャスミンの香りとは違います。
ジャスミン・ホワイトプリンセスは常緑でつる性(直立性)なので、フェンスやアーチなどに誘引して仕立てることが必要です。つるがとてもよく伸びますが、剪定して好みの丈に仕立てることも可能です。つる植物の中には吸盤のように壁につくタイプがありますが、ジャスミン・ホワイトプリンセスはそのようなことがないため、やっかいな存在になることが少なく育てやすいつる植物です。
ジャスミン・ホワイトプリンセスの詳細情報
園芸分類 | 庭木 |
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草丈・樹高 | 2~3m |
耐寒性 | 強い(-5℃) |
耐暑性 | 強い |
花色 | 白 |
開花時期 | 5月~11月 |
ジャスミン・ホワイトプリンセスの育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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植え付け | ||||||||||||
開花 |
ジャスミン・ホワイトプリンセスの栽培環境
日当たり・置き場所
日当たりと風通しが良い場所が適しています。日当たりは花付きに影響します。半日陰程度なら問題なく育ちますが、あまりにも光が足りないと花が咲かなくなるので注意しましょう。
用土
肥沃で水はけの良い土が適しています。
鉢植えは、草花用の培養土で栽培可能です。
ジャスミン・ホワイトプリンセスの育て方のポイント
水やり
地植えは、植え付け直後はたっぷりと水を与えますが、根付いてからは降雨に任せます。
鉢植えは、鉢の表面が乾いたら鉢底から水が出るくらいたっぷりと与えましょう。
肥料
地植えは、花が問題なく咲いている場合は、さほど肥料を与えなくても育ちます。
鉢植えは、長期間花を咲かせる性質なので追肥が必要です。定期的に花用の肥料を与えましょう。
病害虫
特別な病害虫の害はありません。
ジャスミン・ホワイトプリンセスの詳しい育て方
選び方
ジャスミン・ホワイトプリンセスは、3号ポットサイズから流通しています。葉の色が生き生きとした緑色で、根元まで葉がきれいについている苗を選びましょう。
植え付け
地植えにする場合は、真夏と真冬を除く春から初夏、または秋の陽気の良い時期に植え付けましょう。
鉢植えは、苗を購入したら一回り~二回りくらい大きめな鉢に植え付けましょう。
仕立て方
茶色い茎:前年のつる
ジャスミン・ホワイトプリンセスはつる性です。自力で巻き付かないので仕立てたい方向に誘引する必要があります。つるの伸び始めは柔らかい草状ですが、古い枝は次第に木化して固くなってきます。若い茎のうちに誘引すると作業が楽です。コンパクトに育てたい場合は、好みの位置で剪定することも可能です。
剪定・切り戻し
苗を購入したら、まずは剪定せずにつるを生長させ、花の開花後に剪定をするようにします。
つるを引き続き伸ばしたい場合の剪定位置は、終わった花のすぐ下の枝から脇芽が確認できるので、その脇芽の上でカットします。
植え付け2年目以降は旺盛につるが伸びます。混み合ったつる、枯れこんだつる、古くなったつるを間引き、適度につるを更新させながら風通しの良い株に仕立てます。
植え替え・鉢替え
鉢植えのジャスミン・ホワイトプリンセスは、1~2年に一度、一回り大きな鉢に植え替えましょう。
花
ジャスミン・ホワイトプリンセスの花は、つるの先端が3つに枝分かれし、それぞれの茎先に花が開花します。初夏から晩秋までとても長期間開花し、真夏は花が休むことがあります。
四季咲き性で次々と花が開花します。花が終わったら花のすぐ下の枝から脇芽が確認できるので、その脇芽の上でカットしておきましょう。
夏越し
特別な夏越し作業の必要はありません。つるが旺盛に伸びる時期なので、混み合ってきたら適度に間引いて風通し良く管理します。
冬越し
常緑で冬も葉が落ちることはありません。-5℃程度までなら露地で越冬可能です。
つるが伸びても構わない場合は、特別な冬越しの必要はありませんが、冬前に地際で剪定して宿根草のように育てることも可能です。春に株元から新しい茎が芽吹きます。
ジャスミン・ホワイトプリンセスの誘引のコツ|頂芽優勢
誘引は、枝を直立させるのではなく、横向き(地面に対して水平気味)にするのが花付きを良くするコツです。茎を上に伸ばすとその先にしかつぼみをつけないのに対して、横に誘引させると、各節からつるが伸びるため花数が多くなります。枝の誘引の仕方によって、花数にかなりの違いがでます。