ミントの育て方・栽培|植物図鑑

植物名
ミント
学名
Mentha
英名
Mint
科名
シソ科
属名
ハッカ属
原産地
北半球温暖地帯、ユーラシア大陸

ミントの特徴

ミントはハーブの中で最もポピュラーな品種です。どの品種でも基本的に強い性質をもっています。強い香りを放ち天然虫よけ剤のハッカ油の材料になります。ミントというと、スカっとしたさわやかな香りがしますが、中にはアップルミントのようにほんのり甘くすっきりとした香りの品種もあります。ミントティーにしたり、サシェやポプリの材料にしたり、料理にも使うことができたりと様々な活用法があります。摘みたての葉を数枚コップに入れ、熱湯を注ぐだけでハーブティーになります。エスニック料理も使用され、東南アジア料理のスープやサラダなどにも利用できます。

ミントの詳細情報

園芸分類 ハーブ
草丈・樹高 60cm程度から大きいものは1m程度にもなります。
耐寒性 強い
耐暑性 強い
花色 白、ピンク
開花時期 7月~9月頃

ミントの種類

スペアミント

多くの品種の親になった種です。

パイナップルミント

名前の通りパイナップルの香りがする改良品種で、葉に班の入るのが特徴です。別名斑入りアップルミントとも呼ばれています。

ジンジャーミント

斑入りの葉を持つ品種です。

アップルミント

甘いりんごの香りのするミントです。葉の色は明るい緑色です。

オーデコロンミント

オーデコロンミントは、コロンのような香りがするミントで、ペパーミントの一種です。柑橘系の香りがするので、「オレンジミント」、「ベルガモットミント」とも呼ばれています。

ミントの育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
種まき
植え付け
植え替え
増やし方
剪定
開花
収穫

ミントの栽培環境

日当たり・置き場所

ミントは、日当たりが良すぎる場所だと、葉が萎れたり枯れたりするため、半日陰の風通しの良い場所が最も適しています。日蔭では葉の色や香りが悪くなります。乾燥に気を付けましょう。

温度

15~20℃が生育適温ですが、比較的暑さにも寒さにも強いです。

用土

ハーブ専用の用土があれば、それを利用しましょう。ない場合は野菜用の用土を利用しましょう。ミントは乾燥にはそれほど強くないので、保水性の良い土が良いです。しかし性質はかなり強健ですので、それほど用土にこだわらなくても大丈夫です。

ミントの育て方のポイント

水やり

ミントの庭植えの場合は根付いてからは水やりの必要はありません。鉢植えのミントは土の表面を見て、渇いたらたっぷりを目安に水やりをします。

肥料

地植えのミントは肥料は要りません。鉢植えのミントも成長期に合わせて初春に置き肥を少し上げるだけで十分です。

病害虫

害虫は見つけ次第捕殺しましょう。害虫を見つけた場合は割りばしやピンセットで掴んで捕殺しましょう。掴むことができない場合はついている部分の茎や葉を一緒にカットして処分しましょう。常日頃から、葉っぱの様子に変化がないかチェックして、虫食いを見つけたら、すぐに原因を探しましょう。虫よけスプレーなども日々の管理に効果的です。

ミントの詳しい育て方

選び方

苗での購入の場合は、付け根がグラグラしていたり、黒ずんでいたりするものは避けましょう。適度に日の当たる売り場で管理されているものを購入しましょう。
たくさんある品種の中で、ミントティーなどに使う一般的なミントと言えば、「ペパーミント」と「スペアミント」です。

種まき

ミントの種は非常に細かいです。気温が安定してきた4月頃からまくほうが発芽しやすいでしょう。暑さが落ち着いた9月、10月の秋まきも可能ですが、苗が小さいまま冬越しになるので、春がおすすめです。種まき用の土があれば専用の土を使うほうがよいです。
ミントは種が交雑しやすいハーブです。育てている苗から種を採ることもできますが、その種が元の株と同じ香りでないこともあります。同じミントをもう一株欲しい場合は、挿し木や水挿しなどで増やすことをおすすめします。

植え付け

植え付けは真夏を除いた春から秋にかけて行います。どこでも育ちますが、直射日光の強い場所では葉やけを起こしてしまうので良い葉が採れにくくなります。

ミントは鉢植えと地植え、どっちがおすすめ?
ミントは性質が強いので、地植えでも鉢植えでもどちらでも栽培が可能です。ただし、ミントは地下茎で繁殖していく、大変繁殖力の強いハーブです。増やしたい方は地植えにしても構いませんが、環境にあうと、地下と地上の両方から増えていくので、ものすごい勢いで増えていくのでご注意ください。このことから「爆殖植物」などと表現されることもあります。ミントに限らず、地下茎で増えるタイプの植物は一度地植えすると、抜くのにとても力が必要になるので、増えすぎた時点で整理するのはとても大変です。

鉢植えで育てるか、地植えにするかは、自分がどちらを望んでいるかによって決めましょう。

・たくさんの空きスペースがあって、他の植物も特に植える予定なし、雑草が生えるのでグランドカバーに何かを植えたい!
→ミントは繁殖力が強いので環境にあえばグランドカバーになります。

・あまり増えると困る、他の植物と共存させたい
→限られたスペースで育てたい方は、鉢植えで育てることをおすすめします。

鉢植えで育てる場合もミントが地下茎で増えるという性質上、ひとつの鉢に1品種のミントを育てることをおすすめします。複数種のミントをひとつの鉢に植えこむと、しばらくすると鉢の中で地下茎で増えだすので、植え替えの時に手こずります。

剪定・切り戻し

ミントを健康的な株に保つために、定期的に茎を半分から三分の一程度、剪定する方法です。時期に決まりがあるわけではなく、茎が伸びるごとにやればよいのですが、日本は梅雨に雨と湿気で株が蒸れやすいので、一般的に梅雨入り前から梅雨の間に剪定をすることが多いです。

ミントの切り戻しの効果
梅雨の他、真夏も、植物にとってはストレスになります。切り戻すことによって、植物にとって一番厳しい梅雨から夏にすっきりと風通しのよい株姿で管理をすると、健康な状態で秋を迎えることができます。植物が病気になる原因は、株が茂りすぎて蒸れた状態が原因になることも多いのです。
また、切り戻しをしたところから枝分かれして次の茎が成長するので、茎数がたくさんある、丈が低めでこんもりとした株にすることができます。
ただし、花を見るために育てる場合は、初夏に切り戻してしまうと花を見ることができません。花が見たい方は、茎をすいていく要領で、切るものと切らないものを決めて剪定して、株が蒸れないようにしていきます。


ミントの切り戻しのやり方
伸びた茎を全体的に切ります。茎の半分くらいでもよいですし、もっと地際で切ってしまっても大丈夫です。(冬場の剪定は、地際で行います)
剪定後、しばらくすると切った所から枝分かれして、新しい葉がどんどん出てきます。冬場の場合は、切り戻して冬の間は、新芽は動きませんが、春になると新芽がどんどん出てきます。

植え替え・鉢替え

ミントの植え替えは、年中行えますが、真夏はできるだけ避けます。一回り大きな鉢に植え替えるか、大きさを維持したい場合は、株分けを行います。 ミントは生長がはやいので1年に1回は植え替えを行った方がよいでしょう。

ミントの花は初夏から夏にかけて開花します。開花期は香りが強くなります。葉をたくさん収穫するためなら、花は咲かせず、摘芯や切り戻しをし続けるとよいでしょう。お花はドライフラワーにすることもできます。

収穫

収穫は株が旺盛な成長をみせる5月下旬~9月が適期ですが、真冬以外は、ほぼ通年収穫を行うことができます。

夏越し

葉が蒸れないように風通しが大切になります。夏を迎える前に切り戻し剪定をするのがオススメです。切り戻しをしないと、夏に花穂を付けます。花を咲かせない方が、株としては新しい葉っぱがたくさんつくので、収穫もたくさんできます。

冬越し

ミントは寒さに非常に強いため、そのまま屋外で育てても大丈夫です。冬前に地表部分でバッサリと切り戻します。地表部分に出ている部分が枯れてしまっても、地下の茎が生きているため暖かくなればまた繁茂します。春になると地面を割るように新芽が芽吹きます。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

ミントは挿し木や株分け、種まきで増やせます。ただし、ミントは交雑しやすいので、種まきしても元の株と同じ香りがしない場合があります。確実に同じ香りのものを増やしたい場合は、挿し木か株分け、また水挿しで増やしましょう。

挿し木
挿し木に使う部分は茎の頭10cm程度で切り、土に入る部分の葉は取り除きます。しばらく水につけて水を吸わせてから新しい土に挿します。

水挿し
ミントを水につけて発根させる方法です。水につかる部分の葉は、必ず取って最低2~3節は水につかるようにして花瓶やコップに入れておきます。これは、葉っぱが水につかっていると、水が腐りやすくなるためです。また、根が出るのは節からなので、節のある部分が水につかっていることが根を出すためのポイントです。しばらくすると根が出てきます。根っこが出た茎を鉢やポット苗に植え替えます。しばらくは直射日光の当たらない、風通しのよい日陰で管理すると、根付いた証拠として、新しい芽がでてきます。芽が出てきたら、通常の管理場所に移します。

 

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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