レモンバームとは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- レモンバーム
- 学名
Melissa officinalis
- 英名
- Lemon balm
- 科名
- シソ科
- 属名
- コウスイハッカ属(メリッサ属)
- 原産地
- 南ヨーロッパ
レモンバームの特徴
レモンバームは、シソ科の多年草のハーブ。レモンに似たさわやかな香りがあり、ハーブティーや料理の香りづけ、精油、ポプリなど幅広く利用されています。精油名はメリッサの名で流通し、抽出するのに多くの葉が必要なので大変高価な精油のひとつです。
蜜源植物であるレモンバームは、初夏に小さな白い花が開花します。学名Melissaは、ギリシャ語でミツバチを指すmelittenaが語源となっています。
レモンバームの葉の色は明るい緑色なので、庭や花壇に植栽すると明るい雰囲気になります。性質がとても強く、初心者でも簡単に育てることができます。葉がある期間は、適度に剪定を繰り返しながら栽培すると、しっかりとした株に仕立てられ、収穫量も多くなります。
レモンバームの詳細情報
園芸分類 | ハーブ |
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草丈・樹高 | 30~80cm程度 |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 普通 |
花色 | 白 |
開花時期 | 6月~7月 |
レモンバームの種類
斑入りレモンバーム
レモンバームの斑入り種
ゴールデンレモンバーム
通常のレモンバームの葉の色より明るい黄緑色
レモンバーム(メリッサ)ティーの作り方
- フレッシュのレモンバームの葉 10~5g
- 熱湯 450ml
レモンバームの葉をティーポットに入れて、熱湯を注ぎます。ティーコゼーなどがあれば冷めないように被せて、5分程蒸らしたら出来上がりです。
ブレンドハーブティーとして相性の良いハーブ
レモンバームティーは単体でもおいしくいただけますが、複数種のハーブを組み合わせたブレンドハーブティーもおすすめです。相性が良いハーブは、同じレモン系のレモングラス、レモンバーベナやミントなどともよく合います。その他、紅茶の香りづけとしてレモンバームを少量アクセントとして使うのもハーブティーを飲みつけない方にはおすすめです。
レモンバームの花言葉
レモンバームの育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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植え付け | ||||||||||||
植え替え | ||||||||||||
開花 |
レモンバームの栽培環境
日当たり・置き場所
レモンバームは、日当たりと風通しの良い場所を好みます。半日陰程度までなら栽培可能ですが、光が足りないと徒長します。
極端に強い日差しは苦手です。夏に長時間西日が当たり続けると、葉焼けの原因になるので気を付けましょう。
用土
水はけと保水性の良い土が適していますが、性質は強健なのでそれほど用土にこだわる必要はありません。
鉢植えは、市販のハーブや野菜用の土でも問題なく育ちます。
レモンバームの育て方のポイント
水やり
レモンバームは極端な乾燥には弱いので、夏の水切れには注意しましょう。
地植えは、根付いてからの水やりは必要ありません。
鉢植えは、鉢の表面の土が乾いたら鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと与えましょう。
肥料
生長期の3月~6月に緩効性肥料を施しましょう。肥料切れを起こすと葉が黄色くなります。
レモンバームの詳しい育て方
選び方
レモンバームは、苗で購入するのが一般的です。葉が生き生きとした緑色で、徒長していない株を選びましょう。
植え付け
レモンバームは、地植えでも鉢植えでも栽培可能です。生長が早いので、地植えにするとすぐに大きくなります。隣の植物との株間は、広く取って植え付けます。植え付け後は、たっぷりと水をやりましょう。
摘芯(摘心)・摘果
春の芽吹き後、摘芯を繰り返しながら栽培すると、枝分かれして茎数の多いしっかりとした苗に育ち、たくさんの葉を収穫することができます。
剪定・切り戻し
定期的に株を全体的に切り戻しておくと、そこから枝分かれして新しい葉が出てくるので、シーズン中にたくさんの葉を収穫することができます。また、切り戻しは梅雨や猛暑の間の株の蒸れ対策にもなります。
植え替え・鉢替え
真夏や真冬を除く春か秋が植え替え適期です。一回り大きな鉢に植えかえるか、大きさを維持したい場合は株分けを行います。鉢底に固まった土などを取り除き根鉢を崩します。根を傷つけないように優しく行いましょう。植え替えたら鉢底から水が出るくらいたっぷりと水を与えましょう。
花
6月~7月頃に白い花を咲かせます。レモンバームの花はミツバチに好まれることから、果樹などの受粉が必要な植物の近くに植えられることがあります。
収穫
レモンバームは長い間収穫できるハーブですが、花を咲かせると香りが落ちます。葉を収穫するために育てている場合は、花が咲く前に切り戻しをしましょう。
夏越し
鉢植えのレモンバームは、真夏の水切れに注意しましょう。
冬越し
冬前に株元で切り戻しましょう。耐寒性があるため、特別な冬越し対策を行う必要はありませんが、マルチングをすると防寒や霜の対策になります。冬の間の生長は止まり、春になると再び株元から芽吹きます。茶色くなった昨年の茎は、その都度株元で剪定しましょう。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
レモンバームは、種まきか挿し木や水挿しで増やすことができます。
挿し木はしっかりした部分をカットし、水に挿す部分の下葉を取り除き、湿らせた挿し木用の土に挿して、土を乾燥させないように管理すると発根します。しばらくは半日陰で管理し、新しい葉が出てきたら日当たりの良い環境に移動しましょう。