フレンチラベンダーとは?育て方・栽培方法|植物図鑑

植物名
フレンチラベンダー
学名

Lavandula stoechas

英名
French Lavender
科名
シソ科
属名
ラバンデュラ属
原産地
地中海沿岸

フレンチラベンダーの特徴

フレンチラベンダーの花はとても特徴的で、細く伸びた茎の先端に稲穂状に花が付きます。最大の特徴は花穂の先についた葉。葉だけれど緑色ではなく、紫色や白い色をしています。細長い花びらにも見えるこの葉。これは苞葉(ほうよう)と言い、花穂を守るために葉っぱが変異したものです。4枚ほどの苞葉が花穂の先端についており、ウサギの耳のようにも見えます。花色も豊富で、紫系、ピンク系、ブルー系、ホワイト系などがあります。香りはやや弱いですが、花が散った後も苞葉が残り、長い期間鑑賞できます。ドライフラワーにも向いています。ラベンダーの中では暑さに強く、耐寒性もあり丈夫です。蒸れに弱いので、花後に切り戻しをして風通し良く育てると、毎年楽しむことができます。

フレンチラベンダーの詳細情報

園芸分類 ハーブ
草丈・樹高 ~1m程度
耐寒性 強い
耐暑性 普通
花色 紫系、ピンク系、ブルー系、ホワイト系など
開花時期 5月~7月頃

フレンチラベンダーの育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
種まき
植え付け
植え替え
剪定
肥料
開花
挿し木

フレンチラベンダーの栽培環境

日当たり・置き場所

フレンチラベンダーは、日光の良く当たる風通しの良い場所に置きましょう。

梅雨の長雨にあたらない場所で管理すると、より長く美しく育てることができますが、庭植えもできます。

用土

フレンチラベンダーは、水はけが良く、かつ水もちの良い土を好みます。市販の草花用培養土でも問題なく育ちますが、本来ラベンダーは弱アルカリ性を好み、人気が高く育てる人も多いので、最近ではラベンダー専用の用土も販売されています。

フレンチラベンダーの育て方のポイント

水やり

地中海沿岸地方が故郷のラベンダーはカラっとした暑さには強いですが、じめじめとした空気は苦手です。庭植えは、植え付けから1カ月間は3日おきくらいにたっぷりと水やりし、それ以降はあまりあげなくて大丈夫です。

鉢植えにした場合は、土の表面が乾いてから根元にたっぷり水をあげましょう。

肥料

フレンチラベンダーは、生育期にのみ追肥をあげる程度で間に合います。緩行性の肥料もしくは、液体肥料を薄めたものを月に一度程度あげましょう。

病害虫

フレンチラベンダーは、病気はほとんどありませんが、防ぎようのない害虫が付着してしまうことがあります。ハダニアブラムシなどです。春や高温多湿時に発生するのでその時期に害虫が発生していないかよく見て発見次第駆除しましょう。

フレンチラベンダーの詳しい育て方

選び方

花が咲いていないものだと高さ10cm程度の苗が販売されています。葉だけの状態の苗は、その葉をしっかり見ます。葉色が悪くないか、株がぐらついていないか見て苗を決めてください。

花が咲いているものは、株がぐらつかず葉がふんわりと茂り、蕾がたくさんついているものを選びましょう。

種まき

フレンチラベンダーの種まきの適期は3~4月です。日当たりの良い場所で種を蒔きます。土は軽く被せる程度でよいです。水は毎日与えますが、与え過ぎて種が流れ出てしまわないように注意して下さい。

植え付け

地植えにする際気を付けることは場所。フレンチラベンダーは酸性の土が苦手です。アルカリ性分の多い土を混ぜ合わせてから植え付けを行うと安心です。鉢に植え付ける場合は、一回り大きな鉢を用意して植え付けます。

剪定・切り戻し

花後に切り戻しとすかし剪定を行います。適期は6月~7月頃です。花がらだけ取った状態だと、株の内側が蒸れて下葉が枯れこみます。葉のついた枝を半分の高さまで切り戻し、株の内側の弱々しい枝を、元から切り取ってすかしましょう。

終わった花は早めに切り取りましょう。終わった花をつけたままにすると株がくたびれてしまいます。

収穫

花が美しいうちに収穫し、ドライフラワーやポプリにすることもおすすめです。

夏越し

フレンチラベンダーは、夏越しにポイントがあります。花後に必ず、切り戻しと、すかし剪定を行って夏に風通し良い状態で夏越しさせましょう。

冬越し

耐寒性があり、関東以西では屋外で冬越しできます。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

フレンチラベンダーは、株分けで増やせます。株分けの適期は3~5月頃です。

フレンチラベンダーは挿し木で増やすこともできます。適期は3月下旬~5月上旬です。

まず、木質化したしっかりした枝を選び、7~8㎝の長さに切りそろえます。長い葉は半分に切り、枝の下は斜めに切ります。その枝を30分以上水に浸けます。あらかじめ水をかけて湿らせておいた挿し木用の土に、枝を挿します。その後は半日陰で乾燥させないように毎日水やりをして管理し、発根するのを待ちましょう。

 

 

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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